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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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68話 美人になった

「お、おはよう……」


「うん、おはよう……」


 なぜか昨日ユーシャに避けられた私。今日から学校が始まるんだけど当然何もなかったかのように始まるはずもなく……


「えっと……昨日はどうしたの?」


 聞きにくいけど聞かないと不安すぎて学校へ行けないわよ。ましてや明後日からは特別実習で2泊3日のサバイバルだし!


「あ……えっと……に、ニンニク!」


 思い出したかのように叫んだユーシャ。に、ニンニク?


「ニンニクをいっぱい食べちゃってね、恥ずかしかったの。そ、それだけ!」


「ふ、ふぅん。そう……」


 なるほど……恥じらいの理由が乙女ね。シルディだったら気にしなさそうっていうのは失礼かしら?

 でも昨日のユーシャからニンニクの匂いなんてしたかな……まぁ意識していなかったから気がつかなかっただけかもね。本人も嫌がっているし、思い出すのはやめてあげましょう。


 何はともあれ嫌われたわけじゃなくて良かった〜。


 モヤモヤが晴れて気持ちよく教室へ。みんなと会うのも1週間ぶり、楽しみね。


「おはよ〜す」


「おはようございます」


 シルディとヒラ。まぁ1週間程度じゃ特に変わったところはないわよね。なんかこの感じ、安心するわ。故郷であるはずの魔界より安心するのはいいのかなって感じだけど……。


「ん? なんかユーシャ変わったか?」


「えっ? そ、そうかな〜?」


「なんか大人っぽくなりました?」


 シルディとヒラがそう指摘して初めて気がついた。ユーシャ……ちょっとだけ美人になってる? いやちょっと語弊があるかも。前までは可愛い系だったユーシャに少し美しい系がプラスされたというか、大人の色気が出たというか……。


「このこの〜! 1週間で何があったんだ〜?」


「な、何もないよ〜!」


 まさかユーシャ……登ったの!? 大人の階段を! ま、まさかね。そんな相手の存在は今までまったくといっていいほどなかったし。


「す、好きな人ができたら、恋をしたら美人になるって聞きますよね」


「ほぉ〜? ユーシャ、隅に置けないな〜このこの!」


「も、もう! 違うってば〜!」


 う〜〜ん、色々気になるところはあるけど……今脳内に浮かぶのは「尊い」の2文字だけね。だって尊くない? 女の子同士で恋した〜とか違うよ〜とか言い合ってるの。百合恋バナいいじゃない!


「リリーも黙ってないで助けてよ〜」


 あ、私に話が振られた。尊すぎてあえて口を挟まなかったけど呼ばれたからには入るしかないわね。


「そうね、シルディ、ユーシャをいじめすぎよ」


「へーい」


「でもちょっと美人になった理由は聞いてみたいかもね」


「も、もう! リリーまで!」


 必死に顔を赤くして違う違う言い張るユーシャ。もしユーシャが恋をしたとしたらどんな人にしたのかしら。さっきも思ったけどそんな人の存在、今まで出てこなかったわよね……。というかそんな馬の骨見つけ次第ぶっ飛ばすけど。魔界の魔法で。


 一度気になり出したら止まらない。授業中も実習中も何でユーシャが美人になったのかについてついつい考え込んでしまう。ちなみに実習の時アルチャルがユーシャを見た時も「いつもに増して一段と美しいです」っていってた。やっぱりそうなんだ! って確信に変わった瞬間だったわ。


「もう……今日はみんなしてからかってきてひどいよぉ……」


「悪かったって。でも美人になったのはいいことだろ?」


「まぁ……そうかもしれないけど……」


 チラッと私を見てきたユーシャ。助け舟を求めているかもしれないけどごめんねユーシャ。私……この尊い空間を見ていたいわ。


 こうしてユーシャだけ小さな変化があったにしろ、連携は黄金週間前と変わらない。さぁ……特別実習、乗り切るわよ! そしてユーシャともっと距離が縮まったらいいなぁ。なんてね。

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