59話 耳舐め
……あ、寝ちゃってたか。アスセナのふわふわもこもこな髪の毛でポカポカして一瞬で落ちちゃったんだっけ。
何時間くらい寝たんだろ……ちょっと起き上がって確認を……って、アスセナが絡み付いてるし。私のこと抱き枕にして……まったくもう。
……ん? なんか耳がこそばゆい……温かい? それにヌルッとしてて……ゾクゾクする!?
「えっ……嘘……」
まさか……アスセナ!
「ハムハム〜姫様〜」
この子……寝ながら私の耳を舐めてる!? そんなことある!?
「ハムっ! レロッ……」
「んっ……! ちょ、アスセナ!?」
揺すっても呼びかけても起きない。そういえばこの子の眠りって深いんだっけ。自分の意思じゃないと起きないのよね……。
じゃあ私が離れるしかないか……と思っても体をガッチリとホールドされているから抜け出せないし! 力強いわね!?
「レロレロレロ……」
「あっ♡……ちょっと……!」
耳の中でアスセナの舌がぐちゅぐちゅ動いて……ゾクゾク止まらない!
「ちゅるるるる」
「耳吸いはダメェ……」
起きてるんじゃないの? ってくらいテクニカルに耳を攻めてくるアスセナ。どうにか体勢を立て直さないとアスセナに食べられる……!
「え、えいっ!」
はぁー、はぁー、なんとか体勢を整えることができたわ。今度は私の前にアスセナの耳がくる形に。これなら舐められることはないわね。
……アスセナの耳、綺麗ね。ちょっと触ってみようかしら。少しだけならても動かせるし……
「おぉ!」
触ってみると見た目通りぷにぷにしていた。柔らかくて綺麗で……あれ、なんだろうこの気持ち……。なんだかいけない気持ちが湧いてきているような……。
心臓がドキドキしているのがわかる。それに、いま自分が何をしようとしているのかを。
「あ、アスセナが悪いのよ? 最初にしてきたのはそっちなんだからね!」
誰も聞いていないのに謎のいいわけを呟いたら……
「ペロッ」
「んっ……!」
アスセナの耳のくぼみに舌を挿れる。あったかい……それにやっぱり中も柔らかいわね。
「グニグニ……」
「ふぁ♡……あぁ……」
寝ているというのによく喘げるわね……。なんかエッチなことをしているみたいじゃない。やめてよね……。
「ん……もっと奥に……」
もっと身体をアスセナに密着させて舌を奥まで挿れこむ。ドクンドクン……と舌に伝わるのはアスセナの心臓の鼓動かしら?
ジュポジュポと舌を出し入れする。その度にアスセナの身体がビクンッ! と震えて面白いかも……。
「なんか……クセになりそうね、これ」
あれ……でもこれいいのかな。よくよく考えたらエッチなんじゃない? いや……別にそんな意味はないと私は考えているけど。やられたからやり返しただけというかなんというか……
頭の中で謎の弁明をしていると……
「ん……姫様?」
「んっ……!」
アスセナが……目を覚ましちゃった! まだ舌が耳にぐっぽり入ってるのに……!
「ふ、ふぇ!? 姫様これは!?」
「い、いや! 違うのよ? 違うのよアスセナ!」
耳から舌を抜いて必死に「違う」と訴えるけど何が違うのかは私にもわからない。
「ひ、ひどいです姫様……寝込みにこんなことを……」
涙目になるアスセナ。え、こういう時どうすればいいの!?
「い、いや! 先に耳を舐めてきたのはアスセナなのよ!?」
「え、ええっ!? そんなはずはありません!」
「本当よ! ほら! 私の耳も濡れているでしょう?」
「ほ、本当です……! 私が姫様のお耳を……」
パッと頭の中に解決の糸口を思いつく。この路線でいくしかない!
「そうよ! だからおあいこよ。ね?」
「は、はい。でもなんで私が舐めた後姫様も……」
「お・あ・い・こ! いいわね?」
「は、はいぃ! いいでしゅ……」
よし。力技でゴリ押せた! やっぱりパワーは偉大ね。目もぱっちり覚めちゃったし、起きましょうか。なんか……とんでもない休日になっちゃったわね。
性癖を解放したので明日の更新はお休みさせていただきます(?)
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