53話 クォーターテスト
「おはよう、ユーシャ」
「おっはよー!」
いつも通りの時間に登校してユーシャと待ち合わせ。テストの日だからって慌てて登校したりなんかしない。まぁシルディにはそれくらいのことをしていて欲しいけど……
「まぁいないわよね」
教室に着いてもシルディの姿はなかった。でもヒラは先に着いていたのね。もうお勉強してるし。偉い偉い。
「おっはよー! ヒラちゃん!」
「おはよう、ヒラ」
「おっ、おはようございます!」
勉強中に突然声をかけちゃったからびっくりさせちゃったかしら?
「朝から偉いわねヒラは」
「自信がないので……」
モジモジしながら教科書に食いついている。この姿をシルディに見せてやりたいわね。
しばらくするとシルディも登校してきた。いつも通りの時間ね。
「おはようシルディ。復習はできた?」
「う〜ん……イマイチだな」
……ポジティブに考えましょう。シルディのいいところは素直なところね。素直すぎてムカつく時もあるけど……。
アルチャルの心配は……まぁ今はいいか。別に勉強が苦手そうではなかったし。
「というかリリー、なんでこんなにテストに頑張らせるんだよ」
「この学校のやり方的に何か低い得点を取ったパーティにはペナルティとかありそうでしょ? だから一応頑張っておくことに越したことはないのよ」
まぁそんなペナルティがなくてもテストなら頑張れって話ではあるんだけど……。
「はーい。それではテストを始めますよ」
先生が入ってきた! ちょっと緊張するわね……。
「いい忘れていましたが平均点ー20点以下の生徒は補習を受けてもらいますね。それと……次の特別実習でパーティのみんなに迷惑をかけることになるかもしれないのでお気をつけて……」
ほらやっぱり! 何かしらのペナルティが告知されていないのはおかしいと思ったのよ。あと特別実習って何……?
色々とツッコミたいところはあるけど……もうテストは始まっちゃうからどうにもならないわね。というかシルディ顔! 明らかに青ざめているじゃない! 復習しなかったのね……。
「それではクォーターテストを始めます。時間は90分。始め!」
長い戦いが始まる! これまで座学でやってきたことや仮想戦闘空間についての問題など幅広く出題されている。
数学だとか歴史だとか、教科分けされてされていないから「テスト」っていうひとくくりにされている。ごちゃごちゃの問題を解くのは脳が疲れるわね……。
でもまぁ中身はそんなに難しい問題ではないわね。ちゃんと勉強していれば90点以上は間違いないでしょう。
ってことは平均点もそれなりに高くなるってことだけど……シルディ大丈夫かしら。
50分くらいですべての問題を解き終えた。まぁ95点前後かな? 結構勉強した私でこの点数だから……平均点は70点くらいかもしれないわね。となると半分を切ったらマズイわよ……シルディ!
横の席に座るシルディに頑張れの念を送って残りの40分を過ごす。
「はい。テスト終了です。答案用紙を回収しますね」
ふぅ。終わったか……。
「シルディ……どうだった?」
「んー……なんとも言えねぇくらいだな……」
つまり自信がまったく無いわけではなく少しだけ希望はある、でも不安ってくらいなのね。そういう時ってどっちに転ぶのかしら……。
「では結果は来週の月曜日に発表しますね。それとパーティ結成の届け出は今日までです。もし提出を忘れるとパーティが組めずに今後は一人で行動することになりますので注意してくださいね」
うわ……結構エゲツないわね。ランキング戦を一人で戦うことになったことを想像したら……まぁ間違いなく負け確定よね。
「ねぇユーシャ、ヒラ、シルディ、ちょっと待っててもらえる?」
「う、うん」「は、はい!」「ん? おぉ」
さぁ……アルチャルをどうにかする作戦を決行しましょう。そう、週末にお出かけして仲良くなろう作戦をね!




