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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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49話 甘えちゃう

「じゃあみんなお疲れ様! また来週ね〜!」


「おう! また来週」


「は、はい! お疲れ様でした!」


「お疲れ様。また来週。みんなクォーターテストとはいえ勉強してくるのよ?」


 アルチャルとすれ違ってからすぐに解散となった。ファミレスに行って戦勝会っていう案も出たけど、疲れたから今日のところはとりあえず解散ということに。クォーターテストの後に戦勝会をしたいわね。シルディが赤点を取らなかったら。


「ただいま〜」


 まぁクォーターテストのことは忘れて、とりあえず癒しの我が家に帰りましょう。


「おかえりなさいませ、姫様♡」


 うん、可愛い! 毎日「おかえり」を言ってくれる人がいる生活ってこの上ない幸福よね。さらにアスセナみたいに可愛い生物の「おかえり」だもの、これは魔薬よ。もう抜け出せないわ。


「う〜ん……疲れたぁ」


 みんなの前ではシャキッとする分、アスセナの前ではトロッととろけてしまう。アスセナに前からもたれかかるとフワッと抱きしめてくれた。


「お疲れ様でした、姫様。えらいえらいです」


「アスセナ……1位になったわよ。強い強い敵がいたんだけどね。それでもみんなの力を合わせて勝てたわ。魔族としては失格かもしれないけど……リーダーとしての役目は果たせたわよね?」


「はい♪ 姫様は素晴らしい指導者です! 何をされても完ぺきでいらっしゃいますね。……でも、私の前ではこうして甘えてくださってもいいのですからね?」


 あぁ……言葉1つ1つが甘くて、脳を侵されていく感じ……。


「うん……アスセナには甘えることにするわ……」


「はい♪ 私が姫様を甘やかしてあげますからね♪」


 何この溢れる母性……。何人産んだらこんな母性がつくのかしら。というかどこの女との子どもよ! 私に黙って出産なんて許さないからね!


 しばらくアスセナの体温を感じながらホールド。すると……


 グゥ〜〜〜! っとお腹の虫が鳴いたようね。


「お腹空いた……」


「はい♪ 夜ご飯できていますよ!」


 えぇ……何から何まで完ぺきじゃない。私より完ぺきなのは貴女よ、アスセナ。


 今日も美味しいアスセナのご飯を食べて、温かいお風呂に入ってアスセナと寝る。完ぺきな日常が幕を下ろす。明日からはテスト勉強しなきゃいけないけど、アスセナが横にいるのなら苦じゃなさそうだわ。


 そして週末が終わり……月曜日!


「じゃあ行ってくるわね、アスセナ」


「はい♪ 頑張ってきてください!」


 クォーターテストは金曜日。今日から4日間の座学の分もテストに出るわけだからちゃんと勉強しないといけないわね……。


「あ、リリー! おはよう!」


 ユーシャが元気よく腕をブンブン振ってる。


「おはよう、ユーシャ。勉強できた?」


「そこそこかなー? ねぇねぇ、今日から実習って何するんだろ」


「そういえばそうね……。やることあるのかしら」


 まだ何も説明をもらっていないような……。


 何をするんだろうとユーシャと話し合いながら歩いているといつのまにか学校に着いていた。楽しい時間はすぐに過ぎていくわね。


「リリー、ユーシャ、おはよ〜」


「おはようございます!」


 シルディとヒラがいつも通りくらいの時間に到着。つまりそろそろ先生も入ってくるわね。今日からの実習の説明もあるのかしら?


 予想通りガラッと教室のドアが開いて先生が入ってきた。


「おはようございます。今週末のクォーターテストに向けての勉強、ちゃんとできましたか? ……それでは今日からの実習の時間についてです。今日から午後は……お休みです」


 ……へ?

 ザワザワと教室が騒がしくなる。聞き間違いじゃなかったのよね?


「はい静粛に。ただし、あなた達は今週中に正式なパーティを組んでもらいます!」


 その言葉にさらにざわつく教室。そりゃそうよ……まさかこんなに早くに正式なパーティを組むだなんて……。


「パーティは何人でも構いません。1人になってしまっても、それはパーティを組む才能が無かっただけのこと。100人になったらそれは組む才能に溢れていたということ。ただし、よく考えて組むように。卒業まで……いや、その後まで付き合う可能性が高いですから」


 ついにパーティの正式な結成の時……! 私たちは4人で大丈夫よね?

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