表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/186

48話 閉会式!

 そのまま去っていったアルチャルにかける言葉はもうない。今は……


「やったね! 大勝利〜!」


 元気を完全に取り戻したユーシャと勝利の喜びを味わなきゃ!


「リリーの最後の魔法、すごかったね〜!」


「ありがと。あれを撃てたのもみんなのおかげよ」


 素直に「ありがと」とお礼を伝える。みんながいなかったら絶対に勝てなかったもの。


「特にヒラ! 最後の『ブースト』は助かったぜ! ありがとな」


「へ? そ、そんな! わ、私なんて……」


 シルディがヒラの肩をポンと叩いてお礼を伝える。それにヒラは顔を真っ赤に染めちゃって……。尊い。


「ほら、いつまで話し込んでいるのですか? 今から閉会式ですよ?」


 先生が仮想戦闘空間室まで入ってきて注意してくる。閉会式なんてあるんだ……。開会式はなかったくせに。


 閉会式は仮想空間視聴室で行われるみたい。先生に連れられて教室に入るともうすでにみんなは並んでいた。あと、視線がすごい……。やっぱり優勝すると一目置かれるわね。


≪ただいまより1年生ランキング戦の閉会式を執り行います。一同、礼≫


 おきまりのパターンで閉会式が始まる。


≪それでは表彰をしますので、優勝パーティは前に出てきてください≫


 あ、これ表彰式もあるのね。みんなに目で合図をして「行くわよ」と伝える。ユーシャから「オッケー!」と返ってきた気がした。


 表彰されるために前に行くと……黒髪ツインテールの妖艶な少女が表彰状を持ってる。えっと……学園長のアルティスさんだっけ? 名前がアルチャルとなんとなく似てる……。


「ユーシャさん、リリーさん、シルディさん、ヒラさん。優勝、おめでとうございます。これからも貴女たちのご活躍を期待していますね」


 賞状がアルティスさんから手渡される。一応リーダーだし、私が受け取るべきよね。


「ありがとうございます」


「……そう、貴女がリーダーなのね」


「えっ……」


≪では続けて2位のパーティも表彰を行います。前へ出てきてください≫


 なにかを言ったような気がしたから聞き返そうと思ったんだけど、アナウンスにかき消されちゃった。まぁいいか、重要なことなら後から改めて言われるでしょう。


 堅苦しい閉会式を終え、今日の学校はこれにて終了! やっと週末だわ〜! ランキング戦のことばっかり考えて疲れたわね……。


「そうそう、言い忘れていましたが仮組みしたパーティはこれにて実習をすべて終了したことになります。来週のテストが終わり次第、解散となりますのでよろしくお願いしますね」


 そうか……もうこのパーティとしてやることは終わっちゃったんだ。でも……


「ねぇみんな、もし良かったら私たち、正式なパーティにならない?」


 私がこんなに素直にお願いするなんて珍しいし、らしくないとは思う。でも……この言葉を出さずにはいられなかった。まだみんなと一緒に頑張りたい。みんなは……どうかな?


「もっちろんだよ! これからもよろしくね、リリー♪」


「あぁ。アタシもお前らとまだまだやりたいことがあるしな」


「わ、私も一緒にいたいです! 足手まといになったらすぐに切ってもらっていいですから!」


 良かった……これでパーティは変わらずに組めそうね。じゃああと心配なのは……


「シルディ、ちゃんと来週のクォーターテストの勉強、してくるのよ?」


 座学2週間分だけとはいえ、テストはテスト。落第点なんて取ったら何が待っているかわからない。


「わ、わかってるよ!」


「あはは……じゃあ帰ろっか!」


「えぇ」


 そう言ってグラウンドに出た時、1つの人影があった。それを確認してシルディが警戒して前に出る。


「……何か用? アルチャル」


「……ごめんなさい!」


 意外にもアルチャルは綺麗な長い金髪を揺らして頭を下げた。ユーシャに向けて……よね。


「ユーシャさんに向かって、失礼なことを……」


「いいよ。もう気にしてないから! だって私には仲間がいるもん!」


 そう言ってユーシャは私たちと肩を組む。小さいからギリギリ肩に届いていないのが可愛い。


「仲間……」


 そう呟くアルチャルの横を通って帰路につく。すれ違った瞬間、「いいな……」と聞こえたのは聞き間違いかしら、それとも……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] アルチャルちゃん、リリーちゃんたち勇者パーティーが羨ましいと思っていますね。アルチャルちゃんと学園長であるアルティスさんの関係性が気になります。
2020/10/20 18:11 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ