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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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46話 ランキング戦⑤

 私とユーシャの炎を合わせた攻撃がアルチャルのパーティへと襲いかかる。


「「いっけぇ!」」


「……この程度。いけるでしょ?」


「「えぇ。『シールド』」」


 2人の盾役がアルチャルの後ろから出てきてシールドを張る。それは予想済みよ。あとは……火力次第!


 盾に炎が当たった瞬間、1枚目の盾は砕くことができた。でも……2枚目に阻まれてダメージを与えることができなかった。


「くっ……! 惜しい!」


「あとちょっとだったね……」


 ユーシャも私も悔しさをあらわにするけど相手は終始無表情。なんというか……冷たいパーティね。


「情けない……。それくらい1枚で止めたらどうなの?」


「はぁ? 何様のつもりよ!」


「『シールド』苦手のくせに!」


 向こうのパーティは……なんだか仲が悪そうね。仮想戦闘空間の見学室から中の会話を聞くことはできなかったけど毎回こんな言い合いをしていたのね。確かにいい雰囲気ではないな……とは思っていたけど、ここまでとはね……。


「ヒラ、シルディ、引き続き防御は任せたわよ。ユーシャも万が一に備えてシールドの準備をしていて」


「うん!」「おう!」「はい!」


 よし……みんなの元気も戻ってきたわね。アルチャルの一撃を防げたことが大きかったかしら。


「手の内を晒すのは避けたいですが……相手が伝説の勇者の娘さんですからね。本気でやります……」


 アルチャルの顔つきが明らかに変わった。何かが来る!


「『バーニング』『ブースト』付与。……発射!」


 炎の中級魔法、『バーニング』を『ブースト』で強化させた矢が飛んできた。魔法の矢を掛け合わせられるのか! 準決勝まで使ってこなかったのに……。


「シルディ!」


「任せろ! 『シールド!』」


 シルディの左腕に付いている盾を拡張させ盾を張る。ヒラの『ブースト』もかけ合わさってかなりの防御力を持っているはず……だけど……


「ぐぁ……んだこれぇ!!!」


 燃え盛る矢が盾に当たった瞬間から『シールド』が崩壊し始めた。


「ユーシャ、補助の盾を!」


「うん! 『シールド!』」


「くそっ……任せたぜ!」


 シルディの『シールド』が崩壊。未だ衰えぬ力を持った炎の矢をユーシャが受け止める。流石ユーシャ、かなり安定はしているわね。でも表情は険しいから長くは保たないか……。セイクリッド系魔法が使えたら苦労はしないのに……。


「ヒラ、私に『ブースト』をお願い」


「は、はい!」


 なんとかユーシャの盾で防げそうなことを確認してからヒラに伝える。魔王の娘であることをバレないようにどんなことがあっても目立たないようにしてきた。でも……ここで勝たなかったら私は手を抜いたことを一生後悔する。だから……ここでやるしかない!


「みんな……少しの間時間を稼いでくれる? 私を信じて欲しい」


「あ? 何言ってるんだよ。そんなもん、最初から信用してるに決まってんだろ」


「そうだよ! リリーのために時間を稼ぐね!」


「が、頑張ります! だから……お願いしますね!」


 みんな……ありがとう!


「『インフェルノ……』」


 私が今から撃つ魔法は、人間界の炎系魔法の上級に位置する魔法、『インフェルノ』。魔界の魔法なら上級をノータイムで撃つこともできるけど、まだ人間界の魔法には不慣れだから時間がかかる。だから……お願いね、みんな!


「何かくる。攻めるわよ」


「……命令しないでくれる?」


 相手の攻撃役もついに動き出した。みんな……なんとか耐えて!


「『バーニング』『ブースト』付与。……発射!」

「『サンダー!』」


 炎の矢と雷の下級魔法。どうにか耐えて……お願い!


「行くよシルディ、合わせられる?」


「当たり前だろ?」


「私も……微力ながらお手伝いします!」


「「「せーのっ! 『シールド』」」」


 3枚のシールドを同時に、力を合わせて出現させる。ここを乗り切れば勝てる可能性がある……お願い! みんな!

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