【ストロングゼロ文学】ストロング総括&没ネタ&FA置き場【完結記念特別企画】
ストロングゼロ文学シリーズ。
それはKei.ThaWestの2020年最初の挑戦です。シュールな笑いをとことんまで煮詰め、短編で読者の腹筋を爆発させて日本全体をハッピーにしようという、意欲的な作品群です。
全15作品。当初の予定ではなろうの全てのジャンルを制覇するつもりでしたがクオリティの低下を懸念してここで一区切りとすることに致しました。
いや~たくさん書いたなぁ、苦しかった(笑)。
でも終わってみればいい思い出です。肩の荷が下りた気分です。
色々と長ったらしく解説してもいいのですが、今日は気分がいいのでやりません!(!?)
ではまず作者自らが選ぶ【私の好きなストロングゼロ文学ランキング】!どんどん!ぱふぱふ~!
行ってみましょう。
1位.ストロングえもん
2位.それ行け!アル中マン
3位.北風とストロングゼロ
4位.ストロングゼロさん
5位.ストロング山月記
こうなりました!
『ストロングえもん』はあの短さの中にシュールギャグとストロングゼロの悲しみがぎゅっと詰まった傑作です。
『それ行け!アル中マン』は一風変わったアダルティでムーディな雰囲気の中でバタヨママの辛辣なセリフが映える傑作です。
『北風とストロングゼロ』はシンプルだけど勢いを感じさせる、これぞストロングゼロ文学!な傑作です。
『ストロングゼロさん』は何がいいってもう、ストロングゼロさん遊びが6文字しか使えないところと3つの鳥居という言葉遊びの美しさ!問答無用の傑作です。
『ストロング山月記』はシリーズでダントツのポイントを獲得した逸品。純文学の美しさをストロングに台無しにする傑作です。
せっかくなのでシリーズを追ってくださった方々は感想欄にてあなたのランキングを教えてください!伏してお願い申し上げます!
続きまして、本シリーズを続けるにあたり生まれてしまった多くの没ネタたちについても触れてあげたいなと思います。惜しくも本採用に至らなかったストロング悲劇なものたちです。ご覧ください。
『アルコール中毒者はストロングゼロの夢を見るか』ジャンル:空想科学
「メーテー、メーテー、メーテー!!」
緊急事態を告げるホットラインが鼓膜に接続された通信デバイスを起動させ、焦燥感に駆られた仲間の音声を拾い脳へ直接叩き付けた。
メーテー、すなわち高分子ストロングゼロ循環運動システムに変調をきたしたレプリカントの暴走を指す隠語である。
対レプリカント用特務機関STR-0課所属の捜査官であるシープは、暗澹たる空模様の中、降りしきる黄緑色の酸性雨をPVCレインコートで跳ね飛ばしながらバイクを駆り現場へと急行した。
暴走するレプリカントとそれを取り締まる捜査官の戦いをストロングに描き出す作品。2000字程度書いた時点で「あ、これストロングゼロ要素皆無じゃん」と気づいてしまい作者の酔いが覚めたので没に。
かの有名な映画である『ブレードランナー』をベースに、ストロングゼロで動くロボットの悲哀とディストピア世界の無機質な感じを前面に打ち出し、シリーズで最もドライでビターな仕上がりになるはずだった。
内容はSFとして手堅くまとまっている気がするので、後に普通の短編で出すかも。
『KIRINがくる』ジャンル:歴史
私はルイス・フロイス。ポルトガル出身の宣教師である。ゲイではない。
宣教師ルイス・フロイス視点で描かれる、織田信長がストロング系チューハイを品評するお話。書く気マンマンだったしタイトルだけでもう笑えるのだが、きっちりした落とし処が見つからず、没に。最終的にはこのルイス・フロイスと織田信長の付き人の黒人とでホモ描写をして締める予定だった。(何故なんだ!?)
ちなみにFAがある!(作:山川空海 様)
『ストロングゼロ・オブ・ザ・デッド』ジャンル:パニック
「おえぇぇ~~!!」
「うわぁ!ストロングゼロンビだぁぁ!!逃げろぉ!!」
バリケードを突破したストロングゼロンビの群れが襲いかかってきた。このショッピングモールももうおしまいだ。
「おえぇぇ~~!!」
「おえぇぇ~~!!」
黄緑色の胃液を吐き出しながらストロングゼロンビが猛ダッシュで迫ってくる。
至って普通のゾンビ物。あまりにも普通過ぎてストロング感が足りないなと思い、パニックジャンルは別の作品を投稿することに。結局『シン・ストロングゼロ』という頭おかしい作品が完成したのでこっちのネタは一部流用しました。
『ストロング・ゼロ・オンライン~痛いのが大好きなので紙装甲でダンジョン潜りまくっていたらいつの間にか最強になった上に結婚まで出来ました~』ジャンル:VRゲーム
最新のフルダイブ型VRゲーム【ストロング・ゼロ・オンライン】はイカれクールだ。特製のゴーグルを装着し日焼けマシンのような近未来的マシーンに寝そべれば、いきなりそこはリアルに再現された大分県だ。何を思ったのか製作スタッフ、頭が狂っていたとしか思えないがこのゲームは何故か、日本随一の温泉地帯、のどかな自然の景観としいたけとカボスを有する九州地方東部のこの県全域を舞台とした中世ヨーロッパ風の(?)本格ファンタジー的世界観なのである。
舞台が大分県だが洋風の街並みがあってダンジョンもある。でも温泉も多数用意されているし回復アイテムとして鶏天がある。牧場や魚の養殖場を経営するサブクエストが何故か実装されている。そのあまりのシュールさ、そして経営シミュレーション的サブクエのシビアでリアル過ぎるプレイ感から主に日本とドイツで大流行してしまった。
というようなVRゲームの世界で、キャラクリを間違えて妖精みたいに可憐な銀髪美少女のルックスに小汚ないおっさんボイスを搭載したドM主人公がネグリジェ1枚という軽装でモンスターに食べられたりドSの女王様と恋をしたりするメルヘンチックに気が狂ってるお話。
これも2000字くらい書いたがオチが弱い気がしたのと非常にセンシティブな内容になりそうだったので(主に女王様からの性的な責めの描写)、作者の正気が疑われる前にお蔵入りに。読者の皆さんはね、僕に真面目でハートウォーミングな作風を期待していると思うんですよ。
『ストロング系チューハイが人々を殺す-理念なき酒税法改正の行き付く先-』ジャンル:エッセイ
ではストロング系チューハイの何が今、問題視されているのか。
それを語る前に我が国の酒税法改正についての話をせねばなるまい。
クソ真面目に昨今の酒税法の問題点とストロング系チューハイの人気の秘密を語るクソ真面目なエッセイ。クソ真面目に資料を集めていたところで「あれ?ストロングゼロ文学って何だっけ?」と基本的な疑問にぶつかり、クソ真面目に没にしました。僕はクソ真面目な作者なので。
『100日後に死ぬストロングゼロ』ジャンル:その他
自分で4コマを書こうとした意欲作。書けなくて没に。
『婚約破棄されたらもうストロングゼロを飲むしかないじゃない!』ジャンル:異世界恋愛
「ギャー!婚約破棄!!」
婚約破棄された上ギロチンで首を吹っ飛ばされるシーンから始まるマリー・アントワネット風の主人公の独白作品。上記のセリフの破壊力には目を瞠るものがあるがそれだけ。オチが面白くなかったので没に。
『ストロング地獄甲子園!』ジャンル:ヒューマンドラマ
「ストローーングッ! バッター、アウツ!!」
いきなりストロングゼロ500ml缶を投げるという脅威の魔球を武器に甲子園を駆け上がる強豪校BL学院!(もちろん全員ホモ!)
果たしてこの魔球を攻略することは出来るのか!?
野球の知識が全くない作者があえて何も調べずに野球を書くと面白いかなと思ったが没。でも冒頭のシュール過ぎるセリフだけは大好き。
『永遠のストロング0』ジャンル:ヒューマンドラマか歴史
ゼロ戦のお話。何かと問題ある描写が多かったので早々に没。
この他にも色々と取り留めも無く考えていました。構想だけで言えばちゃんと全てのジャンルを網羅出来てるんですよね。でもクオリティを落としたくなかったのでテンションがギリギリ維持できているこのタイミングで止めて正解だったかなと思ってます。
あ、そうそう、これ忘れてた!
『モンスターだらけの世界になっちゃったのでストロングゼロでも飲みながらまったり生きます』に登場するタキジ母のFAです。山川空海様、こちらもありがとうございます。
てなわけで主に没ネタ供養の為に書いたシリーズ総括のあとがきでした。
皆さんも適当にシリーズ全体の感想や好きな作品ランキングなんかを書き残して下さいねー。ここがお祭り会場です。ストロングゼロでも飲んで語りましょう。
ではまたいつか!
ストロングに戦うエッセイスト、Kei.ThaWestでしたー。