第1章 私と彼は親子だった。
これは、私ジュアンと彼カイロの切っても切れない運命の物語です。
もともと、私と彼はひとつのモノだった。
しかし、、、!?
途中で私たちはふたつに分かれた。
そして、お互いに時間を超えて二人は絡み合い、気持ちを確かめ合い
傷つけ合い、助け合い、求め合い、何処までも繋がっていく。
あるヨーロッパの時代では、私と彼は親子だった。
貧しい村で、貧しい生活を二人で励まし合いながら頑張っていた。
私は彼の息子で、彼は私の父親だった。
食べるのもやっとの生活で、まだ8歳の男の子だった私は...。
お父さんの仕事のお手伝いぐらいしか出来なくて、、、。
私に少しでも、ご飯を食べさせてあげたいと想い、自分の分まで
お父さんは私に食べさせてくれていた事...。
『お腹が空いているだろう~! お父さんの分も食べなさい!』
『でも、お父さんの分がなくなってしまうよ~!』
『お父さんは、お腹減ってないからいいんだよ! お前は食べ盛りの
子供なんだ! いっぱい食べなさい!』
『うん!』
私は、まだ私自身の事を忘れていました。
私が9歳の時に、すべての記憶を思い出しました。
お父さんは、【私の愛する人】なんだと、、、!!!
...でも、私はお父さんにその事を言わなかった。
彼は、何も憶えていないから!
私の事も、何もかも全て...。
ただ一つ言えるのは、、、親子の絆はとっても強かったと思う。
息子である私を、彼は心から愛してくれていた。
それを、私自身が一番近くで感じていたから...。
村も貧しく、どの家も食べていくのでやっとだったので......。
まだ、10歳にも満たない私は栄養失調で亡くなってしまいました。
その後、、、お父さんも私を追うように亡くなったと後で知る事になる
のだけど......。




