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第十五話 衝撃の事実を知って、偽勇者と戦いました

 ミノタウロスの角は2万キュルだった。

 正直、あれだけの労力を割いて得た金額にしては少し足りない気もするが、一日で2万だからな。

 前世の初任給と考えたら十分と思える。

 リリィさんと山分けしても1万キュルだから、宿代や食事代に回してもお釣りがくる。

 リリィさんは何故か俺に全額渡してこようとしたが、今回俺は足を引っ張ったから少なくてもいいくらいだとリリィさんに1万キュルを渡した……渡したんだが。


「あぁ……なんで貴様は宿についてきた上に土下座をしているんだ?」


 リリィさんは無言で俺の後を付いてきて、宿まで来た。

 部屋の前に居られるのも困るし、付いてくるという事は何か言いたい事があるのだろうと思い部屋に居れた瞬間、この世界で初めて見た土下座。それはもう、orzを絵にしたらこうなるだろうと思えるほど綺麗な土下座。


「その、実は……アスラさんがボロボロにされたのって私のせいなの」


「それは、どういうことだ?」


 俺がミノタウロスにボロボロにされたのは自分の責任だと思うんだが……いや、だが確かに味方一人だけが大けがをすれば自分の責任でなくとも責任を感じてしまう気持ちは分かる。

 ここは、リリィさんの話を聞いてそれとなく慰めつつ悪いのは俺だと説明するべきだろう。


「そ、その、実は私魔王で、周りにいるモンスターとかを強化しちゃうみたいなの」


「なっ、魔王だと!? そ、そうか。流石に少し驚いてしまうな……。つまり、貴様の能力で強化されたミノタウルスだったのか?」


 予想外の方向から来たミサイルをもろに受けたような衝撃だ。

 少し驚いたと見栄を張ったが、少しどころじゃない。いっぱい驚いている。

 冷静を装い返事をしているが、声が裏返りそうだ。

 リリィさんの表情は嘘をついている物ではないし、目も真剣だから嘘ではないだろう。 


「うん、そんなに強くなってるって知らなくて……。私のせいでアスラさんをボロボロにしてしちゃって本当にごめん!」


「あぁ、分かった」


 なるほど、つまり俺が怪我を負ったのはリリィさんの責任も多い訳だ。

 俺は聖剣(アン)を鞘から抜いて、魔法を発動する体制になる。

 リリィさんは困惑し、何処か絶望を交えた顔で俺を見ている。


「やっぱり、私のことを倒すの……?」


「は? 誰がそんな面倒なことをするか。【ライトヒール】」


 俺は自分の体全体に魔法をかけて回復する。

 あぁ、やっぱり聖剣で強化された回復魔法なら一瞬で回復するな。


「アスラ様、リリィさんの言っていることは本当です。今なら隙だらけですよ。今、ヤるべきです」


 聖剣(アン)から殺気のようなものを感じる。

 なんだか、前世の幼い頃の自分を思い出す、固定概念でしかない悪を倒さないといけないという気持ち。

 見ていない情報を信じてしまう愚かさ。


「リリィ……貴様は故意的に悪行を行った事はあるか? そして、これから悪行を行うつもりはあるのか?」


「な、ないよ。絶対にないよ」


「ならばいい。もし、リリィが悪行を行う魔王なら倒していたが、そうでないのなら倒す意味はない」


 リリィさんは真剣な表情で答えた。

 もしも、今の質問の返答に少しでも迷いがあれば俺はリリィさんと敵対していた。

 絶対にないと言い切るなら、俺はその言葉を疑わない。

 リリィさんの真剣な返答を疑う事はしない。 


「私の事、倒そうとか追い出そうとかしないの……?」


「そうですアスラ様! 魔王は目の前なんですよ!」


 やはり、しっかりとした説明をしなければ理解してもらえないだろう。

 この世界に来てこの話をするのは初めてかもしれない。

 俺は息を整え、リリィさんを見る。


「勇者とは、勇敢なる者の事だ。これは友の受け売りだが、勇者は決して魔王を倒す為の存在じゃない。悪という存在に立ち向かう者の事だ……。そんな者が、何もしていない魔王を退治しては……それこそ悪者だ。勇者ではない」


 偉そうに語っているがこの言葉は、友の、百合の言葉を少し言い換えただけの言葉だ。

 「勇者は悪者から皆を守る人の事、私は皆を守って皆を幸せにするんだ!」なんてセリフを真剣に言い続けた百合の言葉。

 この二人がこの言葉を理解してくれるかどうかは分からないが、俺がリリィさんを倒さないと理解はしてくれるだろう。


「で、ですが……」


 聖剣(アン)は魔王を倒すために生まれてきた存在だ。

 そう簡単に理解はしてくれない。だが、今この場で倒せと言って来なくなったという事は、俺がリリィさんを倒さないという事は分かってくれたんだろう。

 今は、それだけでいい。


「だが、リリィ。追い出さないとは言っていない」


 俺はリリィさんの顔を見る。その表情は驚きと嬉しさを合わせたような顔だ。

 だが、俺が追い出さない訳ではないと言った瞬間、嬉しさは無くなり悲しさを感じさせる表情になる。

 あ、これ勘違いされてるな。


「えっ……だ、だよね。やっぱり、勇者と魔王が同じパーティーには」


「そうではない。これから我は風呂に入って寝る。部屋から出て自分の宿に帰れ」


 そう、正直俺は寝たい。久々に本気で体を動かしたせいで眠気が襲ってきている。

 リリィさんは驚いた顔で、俺の顔を見る所を見るに勘違いしていたんだろうがリリィさんとパーティーを解散したら相方が居なくなり、明日からクエストに行けなくなる。

 俺は人見知りなところがあるから正直新しい仲間を作るのには相当の時間が掛かるからな。

 パーティー解散なんてこちらからお断りだ。


「えっ……」


「それともアレか。貴様ほぼ初対面の男の部屋に泊まる気なのか?」


「あっ、えっ、うっ、分かった! 私、今日は帰るね! 明日、お昼前にここに来るから!」


「あぁ、分かった」


「うん、おやすみ!」


 リリィさんは照れた顔をしながら、急いで荷物を背負い部屋を出て行く。

 ……リリィさんが魔王か。あの黒い剣に黒く禍々しい魔力、そして周りのモンスターを強化するというスキル……カッコいい。

 いいなぁ。羨ましいな。魔王って事は闇魔法も使えるんだろうし、今度見せてもらおう。

 コツが掴めれば俺にも使えるかもしれないし!


「アスラ様……」


 内心テンションが上がっている俺に低めのテンションで話しかけてくるアン。

 俺もアンのテンションに合わせる。


「私は納得いきません」


 それは、予想通りの言葉だった。

 だがら、俺も考えていた返事をする。


「そうか……。無理に分からなくともいい。貴様との付き合いもまだ短いのだ。時間はいくらでもある」


「……はい。わかりました」


 時間はいくらでもある。本当にそうなんだろうか……いや、そんな訳はない。

 時間とは誰にでも等しく平等に流れ、終わりを迎える。それは長いようで短く、終わる時は誰にも知らせられない。

 そんな時間を無限に存在するものの様に「いくらでもある」なんて、普段の俺なら言えない。


 ごめんなアン、今は嘘で誤魔化すしかないんだ。

 アンの納得いかない気持ちは正しく、正直な物だから、俺の価値観や考え方を押し付ける事は出来ないから、時が解決してくれるなんて上辺だけの無責任な嘘を言うしかない。

 俺はアンを鞘に戻す、会ったばかりの時に言われた通り、優しく丁寧に……。



 後日、傷の後遺症などもなく、すっかり回復した俺はリリィさんと昼食を取り、これからの方針を決めた。

 そうして決まった方針はクエストは『討伐クエスト』か『探し物クエスト』しか受けないだ。

 討伐クエストは危険な生物や猛獣の駆除がほとんどで、無益な殺生ではない。

 リリィさんは少し迷っていたが最終的には納得してくれた。

 探し物クエストはその名の通り、無くし物や探し物を見つけるクエストだ。

 この二つなら今回の様に大怪我をする事は無いだろうし、リリィさんも罪悪感を感じにくいだろう。


 そんな話し合いで時間はあっという間に過ぎ、昨日決闘を約束した時間になる。

 少し足取り重く待ち合わせのギルド前まで来ると、ブレイブさん達はすでに待っていた。

 来た俺達を見て、ブレイブさんは微笑する。


「ふっ、逃げずに来たみたいだな!」


「逃げたら執拗そうだしな……」


「場所はすでに確保している。ギルド裏の闘技場だ。観客もギルド長と私の仲間しかいない」


 ん、連れの二人は分かるが、ギルド長? それでは約束が違うんじゃないか?

 俺は確か、観客の居ない場所を指定したはずだ。


「おい、我は観客のいない場所を条件に指定したはずだ。貴様の連れはまだいいが、ギルド長とはどういうことだ」


「仕方がないだろう。これでも頑張った方だ。それとも、ギルド長に無様な姿を見せたくないということか? だったら、安心しろ。貴様は元より評価されていない。下がる評価もないからな!」


 駄目だ。この人は女性には優しいんだろうけど、俺相手だと独りよがりだ。

 この物言い、恐らく俺がここで「観客が居るなら決闘は断る」と言っても、「逃げるのか軟弱者!」とか言って無理にでも決闘を始めそうだ。

 あぁ、面倒くさい人に絡まれてしまった。

 そんな事を思い、俺はため息を漏らす。


「はぁ……分かった。では、案内してくれ」


「ふっ、こちらだ」


「アスラ様、後ろから斬るというのはどうでしょう?」


 アン……勝手に鞘から出るな。そしていきなり物騒な事を言うな。

 だが、気持ちは分からなくもない。もしもアンが聖剣でなくハリセンだったら後ろから叩いていた。

 普段、笑顔なリリィさんも笑顔が引き攣っている。


「我が気にしていないのだ。貴様が気にするな」


「私、斬る側なのにキレそうです」


「意味合いが違うな」


 アンはあれだな。意外に短気なんだな。

 来る時よりもさらに重い足取りで、俺は黙ってブレイブさんの後ろをついて行く。

 闘技場に着くと、闘技場はギルドロビーのニ三倍の広さで、過去に戦闘を行った後がいくつもある。

 周りには観客席があるが、今は一人の仮面を被った人しかいない。あれがギルド長か。


「さぁ、始めるが……ルールを決めよう」


「我は貴様らのルールに合わせる」


「そうか。まず、勝敗の決め方だが双方どちらかが負けを認めるか気絶する。もしくは戦闘不能になるかだ。腕が一本飛ぶくらいなら、そこのギルド長が治してくれる。まぁ、安心しろ。貴様がいくら男でも貴様に死ぬほどの怪我をさせる気はない」


「そうか。感謝しよう」


 俺は特に何も言わず適当に返した。

 正直、少しイライラしている。


「次に、武器の使用や魔法の使用も許可される。スキルもな。だが、上級魔法……まぁ、貴様には使えないだろうが、上級魔法の使用は禁止だ。ルールはこれだけ、簡単だろう?」


 いちいち煽るような言葉を交えて話を進めるブレイブさん。

 余程男が嫌いなんだろう。イライラしてしまうが心に押し込めて、戦闘に感情が出ないようにしよう。

 もし、俺がイライラをぶつけてしまっては致命傷どころか死んでしまうかもしれない。


「そうだな。開始の合図は?」


「ギルド長が直々に鐘を鳴らしてくれる。それが開始の合図だ」


 仮面の人の方を見ると、こちらに手を振っている。

 手を振っていない方の手には金色の鐘が持たれていた。

 なるほど、あれが開始の合図か。


「分かった」


「それでは、お互いに開始位置につこうか。貴様は赤のマークの場所だ」


 俺は指示通り、赤い線が敷かれている場所の上に立つ。

 そして、聖剣(アン)の刀身を少しだけだし、小声で命令する。


「__聖剣(アン)、貴様は何もするな。今回は我の力のみで戦う」


「大丈夫ですか?」


「ブレイブはこのギルドでもかなりの実力者だろう。ブレイブと素の状態でどれだけ戦えるかを知りたいのだ」


「……分かりました。でも、恐らくアスラ様の圧勝ですよ?」


「さぁな、結果など誰にもわからないものだ」


 そう、仮にも勇者を名乗る者が弱い訳がない。

 俺は勇者を目指した人間を知っている。彼女は強かった。

 誰かを守るためと日々自分を鍛えていた。

 勇者を目指す者というのはそうでなくてはいけない。


「それじゃ〜、はじめ〜!」


 鐘の音が鳴る。


「【疾風俊足】【風の羽衣】」


「【疾風俊足】【風の羽衣】」


 互いに同じ魔法を発動する。いや、正確には俺が彼女の発動した魔法を発動しただな。

 互いに同じ魔法を使えば、相手が自分よりどれほど離れた存在なのかが理解できる。

 【疾風俊足】と【風の羽衣】は……少し荒さが目立つな。


「なっ、貴様も風属性の使い手か!」


「まぁ、そうとも言えるな【カザギリ】」


 今度はこちらから仕掛けた。

 カザギリは風を圧縮し、刃物の様にして飛ばす風属性中級魔法の基礎。

 おぉ、全力ではないがかすりもせずに避けられた。反射神経は鋭いようだ。


「くっ! 中級魔法……だが、練度が足りないんじゃないか! 【カザギリ】」


「ッ! あぁ、そうかも知れないな……」


 俺に対抗して放ったのであろう、カザギリを服にだけ当て、ダメージを食らったように見せる。

 そして、その場で止まり隙を作る。さぁ、隙だらけの敵にどうする勇者。

 俺の隙を見つけた瞬間、全速力で疑いもせずに飛びかかってきた。

 おいおい、しっかり見ればブレイブさんのカザギリが服に当たっただけだって分かるだろ。


「ふっ、隙だらけだ!! 【身体強化】」


「うっ!!」


 身体強化で強化した拳を全力で俺の隙だらけの腹に叩き込んできた。

 攻撃に当たり吹き飛んだフリをするが、来る場所が分かっていたので防御魔法はすでに発動していた。

 俺は風属性魔法で粉塵を発生させ、粉塵に紛れてブレイブさんの背後を取った。


「呆気ない……。やはり男なんてこんな」


 俺がやられたのを確信しているブレイブさんは隙だらけだ。

 これが、国から指名された勇者なのか……。俺は、自分が煽られていた時の数倍以上こみあげてくる怒りを抑える。


「【カザギリ】」


「なっ!? 貴様、今のは完全に当たったはずだ! そして吹き飛ばされた……なぜそこに立っている」


 わざわざ無詠唱ではなく、声に出して魔法を発動した。

 流石に、声を出せば避けてくれるな。

 だが、そんなに驚いた顔をしては予想外だったのがバレバレだ。


「さぁな、勇者ならこのくらいのトリック、見破れるだろ」


「なっ……ふ、ふふっ、言ってくれるな。なら見せてやる。私が勇者に選ばれた理由を! 【神の鉄拳】」


「ほう、光属性魔法……」


 ブレイブさんが発動させたのは光属性魔法、神の鉄拳だった。

 神の鉄拳は光属性特有のデタラメ強化で拳を強化し、ただ殴るという技。

 だが、単純ゆえに自身の魔法の練度が強さを左右する技であり、魔法の練度が高ければ高いほど威力は強力になり、極めた者の神の鉄拳は並みの防御魔法じゃ紙ほどの防御力にしかならないほどの威力になる。

 つまり、この技はどれだけ努力し、魔法を鍛えたかが一発で分かる技。


「知識はあるようだな。そうだ。これは光属性魔法【神の鉄拳】だ」


「面白い……。こい、全力で受け止めて見せよう」


「舐めるなよ……。死んでも、知らないからなッ!」


 俺は光属性魔法【神の守護】を無詠唱で発動した。

 神の守護は光属性の中級魔法だが、神の鉄拳の下位互換のような魔法だ。

 全身を強化し、守備力を上げるという魔法であり、全身の強化をする分部分的な強化には劣ってしまう。

 もし、この状態の俺にダメージを与えられたら、まだ勇者として認められる。

 俺は、避けることなくブレイブさんの攻撃を受けた。


「少し落胆したぞ……」


「なっ、なんで立っていられる!?」


 なんで立っているかと聞かれても……ブレイブさんの攻撃が効かなかったからとしか言えない。

 正直、俺はこの世界に来て二番目に怒っている。彼女と同じ勇者を名乗る者が、こんなにも非力でひ弱で偏った正義をかざし、他人に正義を押し付ける者だなんて


 __許せない。


 俺は彼女の経歴を見てしまったから、彼女の歪んだ正義の原因を知っているから優しく見るつもりだった。

 だが、誰かを、何かを守ろうとする者が、こんなにも弱くて良い訳がない。

 弱い者が傲慢に誰かを守ろうとするのは、無責任だ。


「さぁな、自分で考えてみろ。仮にも勇者を名乗る者が、あまりに非力じゃないか」


「わっ、私が……非力だと!!」


「あぁ、非力だ。それではただの、女のひ弱な拳と変わらない」


「き、貴様ァァ!!【神の】」


 怒りをあらわにした表情で魔法を発動しようとするブレイブさんだが、俺の魔法発動の方が速い。


「【神の鉄拳】」


「カハッ__!?」


 俺はブレイブさんと同じ魔法を使った。もちろん、手加減はしたがブレイブさんは攻撃を受けた腹を抑え、その場に膝をついてしまう。

 ブレイブさんの力では、昔俺が倒した悪魔にすら勝てない。いや、足元にも及ばないだろう。

 彼女の正義は立派だ。自分のような者を出さない為に女性を守ろうとする。

 だが、それなら勇者でなくともいい。俺は彼女の正義を否定するつもりはないが


 __彼女を勇者とは認めない。


「貴様は勇者というにはあまりに傲慢で非力でワガママだ……。それだけで、俺はお前を勇者とは認められない」


「なん、だ……と……」


「すまないな……。だが、これだけは言わせてもらおう。貴様の優しさは歪んでいる……。その優しさを我は否定しないが、そんな者が勇者を名乗る事は許さない」


「く、そっ……」


 悔しそうな顔のまま地に伏して気を失う。


「勝負あり〜!」


 鐘の音が会場に響く。こんなに何の得もない決闘、受けるべきじゃなかったな。

 俺は後悔し、会場を去る。

 聖剣を使えば、ブレイブさんの傷を治せるが、俺はブレイブさんの傷を治すつもりはない。

 あの痛みは彼女に対する罰だ。出来れば、考えてほしい……。

 正義や守る事の重みを。

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