さらば地球!
第1章 宇宙開拓は遊び気分でGO
第3話 さらば地球!
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ここは日本でも有数の大企業アース企画、の、車庫。弥と桜の車に一人の男性が近づいていった。
背格好は180cm前後体は程よく鍛え上げられ端正な顔立ちをした眼鏡のイケメン。そう彼こそが。
アース企画、星間開発事業部 部長 吉良 琢磨 である!
「こんにちわぁ、始めまして。ってなんで気絶してんの?」
昏倒した弥を起こす吉良その起こし方は非常に優しいものだった。ん?優しい?手つきが怪しいような・・・。
「う、う~ん。ひゃぁ!なんだこそばゆい!」
「やっと目が覚めたかい?いや~良かったよ。ほ・ん・と・う・に。良かった」
恍惚の表情を浮かべ憂い顔で弥を見る吉良。その表情に軽い恐怖を感じる渉であった・・・。
「うひぃ!普通に起こして下さいよ!と、言うよりあんた誰?」
「申し遅れました私は吉良琢磨、空間開発事業部の部長だ。 ヨ・ロ・シ・ク。」
キラン!と輝くような笑顔。相手が女性なら一撃必殺の破壊力だった。弥の心を折るのも一撃必殺だったようだが。
「あ、あの。俺は女性が大好きです!」
「ん?どうしたんだい?いきなり。いやだなぁ。まったく私はノーマルだよ。」
「絶対嘘ですよ、そんな気がしますセンサーが訴えてます!」
「大丈夫ですよ、先輩はナルシストナだけなんで。そう見えるだけです。」
「それだって十分嫌ですよ・・・。」
「あぁ、そう。では面接しますが良いですか?」
「え?面接あるんですか?よかったぁ、まともな人もいるじゃないか。」
その時護送車が動き出した。動き出した先には最新式シャトル「仏陀」その格納庫に滑らかに滑り込んでいく。
「では、質問形式でいきますね。今回、当社では貴方の希望は出来る限り聞く予定ではありますが要望や入社時期の希望などはありますか?」
「お、なんだ。まともじゃないか。そうですね、まずは就業場所を聞いておきましょうか。」
「はい、人口惑星、極楽浄土です。」
「ん?惑星?宇宙?それはちょっと、お断りしま」
「おめでとう!採用です!仏陀発信!!」
言い終わる前に爆音と共にシャトルは発射した!
「なんで私まで~~~~~~!」
桜の悲鳴と共に発信した仏陀、これから弥は神として惑星を管理していくのである。いままさに新しい神話が始まっる!
の、かも知れない。 次回に続く