133.最弱の愚者スカルドラゴン
『聖女さんは追放されたい!~王家を支えていた宮廷聖女、代わりが出来たとクビにされるが、なぜか王家で病が蔓延!えっ、今更戻って来い?一般の大勢の方々の病を治すのが先決なので無理です』
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俺に真実を告げられ、最弱の愚者であることが確定したスカルドラゴンだったが、それは今度こそ、自分の力を誇示できるものと確信して、ブレスを再度放とうとする。
だが、俺はその行為すらも既に予想していたし、
「ふん。まさに愚者の極めというやつか。くだらんな。ふわーあ」
余りの退屈なスカルドラゴンの行動にあくびまで出る始末であった。
「ぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!」
またぞろ、ドラゴンが憎しみのこもった怨嗟のいななきを上げるが、
「愚者の声が俺に届くわけがないだろう。そんなことも分からないから、貴様は愚者の頂点なのだ。まぁ、お前は地面をはいずっているのがお似合いだ。最弱のモンスター・スカルドラゴンよ」
もはや俺の耳に、奴の声は届かない。
俺とのレベルやステージの格差が大きすぎて、奴の発する言語を本当の意味で聞き取ることが出来ないからだ。
「ご主人様と会話するには、まずは自らの敗北を認め、一からやり直すことが必要でしょうね」
「マサツグ様にここまで相手をしてもらえただけでも幸運だと思うべきでしょう」
「精霊にすらなれなかった、死霊には、マサツグさんの声すらも届かないのかも」
「だとすれば、それほど哀れなことはありえませんね。救世主様のお言葉が聞こえないのなら、早々に退場したほうが、幸福なことだと思います」
「魔王国としても、そなたのような愚者は必要とせぬのう」
「素材としても使えない。本当に使えないという意味で、意味のないモンスターともいえる」
「最弱ゆえに、剣の腕を試すこともできないとは。最弱のモンスターにつける薬はないというべきでしょうね」
そうリュシア、エリン、シー、シルビィ、ラーラ、クラリッサ、ミラが言った。
そういうことだな。
俺は頷き、
「これがお前の評価だ。スカルドラゴン。いや、最弱の愚者よ。お前は以後、最弱の愚者と名乗れ。この神聖マサツグ王が命ずる」
それは世界の決定と同じであった。
これによって、以後、この世界において、スカルドラゴンは『最弱の愚者』という汚名をかぶりながら生きて行くことが決定したのである。
「ぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!」
その決定に不服があるのか、最弱の愚者は、全力のブレスを放とうとするが。
「だから甘いと言うのだ。最弱の愚者よ」
すでに俺は手を打っていたのである。
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