132.スカルドラゴンの復活
『聖女さんは追放されたい!~王家を支えていた宮廷聖女、代わりが出来たとクビにされるが、なぜか王家で病が蔓延!えっ、今更戻って来い?一般の大勢の方々の病を治すのが先決なので無理です』
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「ぎしゃああああああああああああああああああああああああああああああああ」
スカルドラゴンの憎しみに支配された咆哮が轟く。
と、同時に、シルビィのインビジブル・メテオによって滅ぼされた体が復元して行く。
「ぎいいいいいいいいいいいい!!!」
しかも、先程よりもパワーアップしているようだ。
「なるほど。死ねば死ぬほど呪いの力が増大し、強くなるということか」
「! さすがマサツグ王です!! 一瞬にしてスカルドラゴンの最強のモンスターたる所以を看破なさるとは」
その言葉に俺は頷き、
「弱いモンスターが考えそうなことだ。俺からすれば愚者の浅知恵でしかないな」
俺はそう言って嗤う。
そのことがスカルドラゴンにも伝わったのだろう。
「ぐぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
と、悔しさをにじませた咆哮を上げた。
「マサツグ王! 最弱、というのは一体……」
ゼシカの問いに、俺は淡々と答える。
「もともと一度は倒されたドラゴンだ。その点において一度土がついている。それはすなわち、世界を司る俺に敗北していることと同義だろう?」
「おっしゃる通りです」
ゼシカが頷く。
俺も頷きながら、
「にも関わらず、奴はあのような醜悪な姿までさらして復活し、あろうことか俺という存在に挑もうとしているんだ。これが最弱なる愚者でなくて何と言えるだろうか?」
俺の言葉にゼシカはハッとした表情になる。
「確かに! 世界すなわちマサツグ王に敗北すれば、そこでおのが強さの限界が自ずと分かるはず。なのに、それすらも理解せずに再戦を挑むなんて、最大の愚者である証明です!」
「ぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
ゼシカの言葉に、再度スカルドラゴンが憎しみと悔しさをないまぜにした、怨嗟の絶叫を上げる。
「やれやれ。うるさいぞ、少しは静かにしていろ。この最弱のドラゴンよ。俺と聖選の巫女が話しているんだぞ? お前などおよびじゃない」
俺はそう言って無視しようとするが、
「ぐが! ぐあがががあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
なぜか更に猛り狂ったスカルドラゴンは、絶叫する。
だが、スカルドラゴンのいななきは一瞬なりを潜めた。
そうスカルドラゴンは今度こそ、自分の力を誇示できるものと確信して、ブレスを再度放とうとしたからだ。
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