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【書籍化&コミカライズ】異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件  作者: 初枝れんげ(『追放嬉しい』7巻3/12発売)


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125.ゼシカの過去

『聖女さんは追放されたい!~王家を支えていた宮廷聖女、代わりが出来たとクビにされるが、なぜか王家で病が蔓延!えっ、今更戻って来い?一般の大勢の方々の病を治すのが先決なので無理です』


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轟音を立てて現れたのは、巨大なスカルドラゴンであった。


肉体は腐り落ち、既に呪いの塊となったゾンビのような存在。


ないはずの眼孔には、青白い灯火のようなものが見えた。


そして、その灯火は、明らかにギョロリとこちらをにらみつけ、


『ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』


と、大音量のいななきを発した。


「きゃあ!?」


この咆哮自体が強烈な呪いの力を有している。まともに喰らえば意識喪失はまぬがれない。


ドラゴンという地上最強のモンスターが、呪いによって、地上をさまよう恐るべき状態。


それがスカルドラゴンだ。


S級モンスターの中でも、最も恐れられているものの一つであろう。



しかし。


「静かにしろ」


俺の一言によって、天空より白い壁が4枚落ちてくる。


そして、それはスカルドラゴンを囲った。


「ガアアアアアアアアアアアアアアア!?!??!?!」


中のドラゴンが何が起こったのか分からずに、悲鳴めいたいななきを上げたのが分かった。


「す、すごい! 最凶と言われたスカルドラゴンの動きを一瞬にして!!!」


ゼシカが感動の面持ちになる。


「話の邪魔なのでな。しばらくあそこにいてもらうとしよう」


その言葉に彼女は驚愕する。


「は、話の邪魔だから……。それほど簡単にあのスカルドラゴンをいなしてしまわれるなんて」


「大したことじゃないさ」


俺は首を横に振って微笑む。


だが、ゼシカは「いえ」と首を振ると。


「私の故郷はもともとのどかな山の(ふもと)にありました。日々、平穏なゆったりとした暮らしをしていたのです。ところが」


なるほどな。


「あのモンスターが現れたというわけか?」


「おっしゃる通りです。さすが神聖マサツグ王です。なんでもお見通しですね」


「なに、大したことじゃない。それで、あのドラゴンを一度は倒したわけか。人の手によってドラゴンを倒すとは大したものだな」


「はい、何とか。ですが、ドラゴンは呪詛によってスカルドラゴンへと変貌。その呪いの力によって故郷は滅んでしまったのです。村の者たちは幸い、すぐに別の村に逃げたものの、滅んだ故郷はいまだに復興のめどもたちません。私は聖選の儀によって大聖女となり、私の村をはじめ荒廃した世界を救いたいのです」


「なるほど、それがゼシカへの試練というわけか」


「そうです。しかし、スカルドラゴンの呪いはいまだ私を蝕んでいるようで、すぐに気絶をしてしまったのです」


彼女は落ち込んだ表情をする。


だが、


「落ち込む必要はない、ゼシカ」


そう優しく言う。


「え?」


彼女は戸惑った表情を浮かべた。


聖選の儀に失敗したと思っていたのに、意外なことを言われたと思ったからであろう。


「忘れたのか?」


俺は微笑む。


「俺が世界の運命の体現者である以上、この危機に俺がここにいることこそ、君の素晴らしい資質を表しているということを」


その言葉に、ゼシカがハッとした表情になったのが分かった。

『聖女さんは追放されたい!~王家を支えていた宮廷聖女、代わりが出来たとクビにされるが、なぜか王家で病が蔓延!えっ、今更戻って来い?一般の大勢の方々の病を治すのが先決なので無理です』


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