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124.聖選の儀(ゼシカの試練)

『聖女さんは追放されたい!~王家を支えていた宮廷聖女、代わりが出来たとクビにされるが、なぜか王家で病が蔓延!えっ、今更戻って来い?一般の大勢の方々の病を治すのが先決なので無理です』


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(前回の続きです)


神殿の一番左の扉の先には驚くべき光景が広がっていた。


まるでジャングルのような光景。


そして、その中で聖女ゼシカは気絶して倒れていた。背の高い、髪の色や瞳が深紅の輝きを放つ少女だ。


「何があったんだ?」


俺は彼女を抱き起す。


すると、ゼシカは目を覚まして、怯えながら言った。


「マ、マサツグ王! も、申し訳ありません。このような情けない姿を」


「問題ないさ。何よりも生き残っていれば次の機会がある。まだ聖選の儀は終わってはいないぞ」


俺の言葉に少女はハッとした表情になり、


「おっしゃる通りです。マサツグ王。気絶したくらいで諦めていた自分が恥ずかしい」


「その意気だ。何より失敗することはダメなことではない」


「そうなのですか?」


少女は目を丸くする。


「ああ。そうだ。失敗をすれば次にその失敗を生かすことが出来る。それは俺のような超越者には出来ないことでもあり、許されないことでもある。だからこそ羨ましくもあるのさ」


その言葉に、少女は感動したように頷く。


「確かにそうです。マサツグ王はこの世界のルールを決められる立場です。間違う権利を自ら破棄された超越された御方です。わたしたちは失敗しても許されるのに、マサツグ王は完璧であるがゆえに、その完璧さに縛られてしまう」


そういうことだな。


「その通りだ。完璧であり続けることは俺にはたやすいことだ。だが、それでも失敗することが羨ましく感じることもある。世界の上位者の唯一の矛盾と言っていいのかもしれないな」


その言葉に、リュシアたちも頷く。


「ご主人様には失敗という概念が存在しえない上位者ですからね」


「マサツグ様が完璧であるからこそ、私たちはこうして失敗を許される世界に生きていられるのね」


「精霊界も一緒ね。マサツグさんがいるからこそ存在していられる」


「救世主様の失敗とは、世界が救世主様に追いつけなくなったときではないでしょうか」


「一見失敗したようでも、主殿は魔族も含めた全てに目を向けた上で判断していて、実は失敗しているように見えるのはその者の視野が狭いせいなのじゃ」


「マサツグに手伝ってもらった鍛冶で失敗することはない」


「主様がそれを失敗とみなすかどうかの判断をするお立場ですからね」


リュシアの他の少女たち、エリン、シー、シルビィ、ラーラ、クラリッサ、ミラも頷きながら、そう言うのだった。


俺はその言葉に頷きつつも、ゼシカに何があったのか、続きを促す。


すると、彼女は言った。


「実は過去に恐ろしいモンスターに襲われたことがあるのです。そのトラウマが呼び起こされてしまって……」


そうゼシカが言った瞬間。


ドシン!!


ドシン!!


バキバキバキバキバキ!!!!!!!!!!!!!


ジャングルの大木をなぎ倒すようにして、巨大な影が現れたのである。

『聖女さんは追放されたい!~王家を支えていた宮廷聖女、代わりが出来たとクビにされるが、なぜか王家で病が蔓延!えっ、今更戻って来い?一般の大勢の方々の病を治すのが先決なので無理です』


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