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笑う少女
またあの夢を見た
真っ白な空間
白いワンピースを着た私
私の目の前で浮いている白い光
「君は楽しいかい？」
楽しい・・・？
全く知らない土地に来て
家もなくご飯もなくお金もなく
路頭に迷っているのに
楽しい・・・？って
「ぷっ、あはははは」
そうね、楽しいわ！
知らない土地で何も持っていない私
絶体絶命の危機だわ
でも生きてるって実感がある！
「あはははは」
考えれば考えるほど楽しい
どうしようもなく楽しい
「それはそれは・・・よかったね、僕も君が笑ってくれてうれしいよ」
白い光は笑っているのかように輝きを強めた
「でも、このままじゃ本当に私、死んじゃうよ？」
まぁ、私はそれはそれでいいけど
もう、人生分笑ったから
「いや、大丈夫だよ、これから君は君がしたいことをすればいい」
「したいこと・・・」
私がしたいこと・・・やっぱりピアノかな？
また、ピアノ弾きたい！
「じゃあね、もう時間だ」
白い光は輝きを強め白い空間全体を光で包んだ
