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頭の中の少女
ぼんやりと空を見る
「私、どうなっちゃうのかな?」
何もない日々で当たり前のように生きてきた私にとって
どうすればいいのかなんて知るよしもなかった
周りを見ても何もない野原・・・
助けを呼ぶ人さえいない
「ふぅ・・・」
思わずため息が出る
ドドドコォ・・・
何かがすごいスピードで道を通っているのが見えた
それが何かわからないが私に関係ないことだ
そして、私はまた見て見ぬ振りをした
ドドドォ・・・
やっと、何かが近づいてきているのかが分かった
どうやら、馬車みたいなものだった
「馬車なのか・・・?」
いや、馬車じゃないのかもしれない
だって、馬でもない牛でもないモノがひいている馬車なんてみたことない
「ドラゴン・・・?」
なんか、爬虫類みたいな顔で牛より何倍も大きく
牙があり長い尻尾がある動物って・・・
私はしらない
そうこう、私が頭の中で考えているうちに
馬車が私を通り過ぎようとしていた
「まぁ、どうでもいいや」
そう、結局はどうでもいい
あぁ、なんか眠たくなったみたい
「はぁ、」
馬車が通り過ぎている騒音を子守唄にあくびをして
私は目を閉じた