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my・angel  作者: 劉・小狼
6/14

 6

 夏海が懸命に修一を探している頃、修一は河川敷の

土手の上にいた。

 修一は元サッカーのチームメイトが楽しげにサッカーの

練習をしているのを哀しげな表情で眺めていた。

 あっちこっちを探し回り、やっと河川敷の土手の上に

修一の姿を見付けた夏海だったが修一の哀しげな表情を

見たら、どう声をかけたら良いのか、戸惑ってしまった。

 だが、意を決した夏海は


 「もぉ! やっと、見付けた!」


 怒りながら、修一のもとに駆け寄った。


 「ハロー!」


 夏海の反対側から修一が入院していた病院の看護士・真美が

ミニスカートを靡かせながら、修一のもとに近寄ってきた。


 「あら? どうしたの? 修一君。こんな所で一人で……」


 真美は夏海のことなど無視し、修一を誘惑するかのように

お色気満点で修一に話しかけてきた。


 「別に……」


 修一は真美を避けるかのようにそっぽを向いた。


 「つれないなぁ…… 入院中はあんなに色々なことを

したじゃない」


 真美は修一の後ろに立つと修一の背中に自分の胸を

押し当てながら、修一のことを優しく包み込んだ。

 そんな真美の修一に対する態度に夏海は

少しジェラシーを感じた。


 「や、やめてください!」


 修一は顔を真っ赤にし、真美から逃げた。

 夏海も馴れ馴れしい真美に腹を立てながら、


 「何ですか? 貴方は……」


 ジェラシーむき出しで修一と真美の間に割って入った。


 「あれ? 彼女と待ち合わせだったの?……」


 「か、彼女じゃないですよ。ただの……」


 夏海は真美に突然、修一の彼女って言われ、

顔を真っ赤にした。


 「そう! じゃあ、私はお邪魔ね!…… またね、修一君」


 真美はあっさりと夏海と修一の元から立ち去った。


 ……


 二人、土手に残された修一と夏海は気まずかった。


 「何処か、行こうか?」


 夏海は恥ずかしそうに修一をデートに誘った。


 「……」


 修一も照れ臭かったのか、俯いたまま、

小さく頷くだけだった。


 「じゃあ。行こうか……」


 夏海は修一の車椅子を押し、土手を後にした。


 夏海は次の日、落ち込んでいた。 

 修一とのデートは楽しかったのだったのだが、

夏海は修一と真美との関係が気になり、修一ほどは

楽しみなかった。

 夏海はそれを後悔し、まるで仕事が手に付かなかった。

 すると、夏海の携帯電話の着信音が突然、鳴った。


 「もしもし……」


 夏海が慌てて、携帯電話に出ると夏海の携帯電話から

聴こえてきたのは修一の声だった。


 「もしもし。夏海、昨日は楽しかったよ……」


 夏海は修一のその言葉がとても嬉しかった。


 「うん。私もとても楽しかったよ……」


 夏海も満面の笑みで修一に答えた。


 「あのさ…… 3日後、暇じゃないよね?」


 「どうして?」


 「近くの神社でお祭りがあるんだけど……

俺を連れて行ってくれないかな?」


 修一は恥ずかしさを隠しながら、今度は自分が夏海を

デートに誘った。

 涙が出るほど、夏海は嬉しかったけど、冷静さを装い、


 「ちょっと、待っていてね!」


 自分のスケジュール帳を見た。

 運の良いことに修一が言った日は一日オフだった。

 夏海は飛び上がるほど、嬉しかった。

 でも、夏海は冷静を装い、


 「しょうがないなぁ。付き合ってあげるよ。」


 修一に一緒にお祭りに行く事を約束した。


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