13
修一が修一のチームが試合をしているグランドに駆けつけると
浩次の率いる、プロ並みのチームからの猛攻を必死に同点で
耐え忍んでいた。
そんなチームメイトを見た修一は思わず、
「お前ら、その不甲斐なさは何だ!」
涙を堪えながら、叫んだ。
グランドにいた、全ての者達が一斉に修一の方を見た。
「遅いぞ! 修一。」
タイムを取った修一のチームメイトは一斉に修一のところに
駆け寄った。
「悪いなぁ。遅れて…… さあ。これから逆転だ!
奴らに俺達の本当の力を見せてやろうぜ!」
修一がチームメイト達にそう檄を飛ばすとベンチにいた
夏海が修一の方にユニホームを持って、近寄ると
「バカ!その格好で試合をするつもりなの?……
早く、着替えてきなさい!」
目に涙を浮かべながら、修一にユニホームを投げつけた。
修一は夏海からユニホームを受け取ると着替える為に
急いで控え室に向かった。
その途中、修一は夏海の方に振り返り、
「今日の試合、夏海の為に絶対、勝つから……」
と夏海に告げた。
夏海は修一のその言葉が嬉しかったがいつものように
強がって、
「バカ! みんな、待っているんだから早く着替えて来い!」
と修一に言った。
だが、夏海の内心は修一に”ありがとう!”と言っていた。
「わかったよ! 見てろよ。夏海の為に
必ず、ゴールを決めるからよ!」
修一はそう言うと再び、控え室に駆けていった。
「……」
夏海は小さく頷くと走り去る修一の後ろ姿を見送った。
修一は足の怪我のこともあり、久しぶりにサッカーの試合に
ガチガチに緊張していた。
そんな修一の姿を見た夏海は怖い顔で
「コラぁー! 修一。負けたら、殺すぞ!」
と修一に発破をかけた。
「おおぉ。怖ぁ!……」
修一は夏海のその一言に震え上がった。
だが、夏海のその一言で今までの緊張が取れ、
怪我をする前のような鋭い動きを取り戻した。
「おぉ。うちのエースが本気になったぞ!……
俺達も置いていかれないようにしないとなぁ」
修一の同じチームメイトも修一の動きに合わせ、
自分達のプレイのスピードを上げた。
「何だ? こいつら。さっきまでと動きがまるで違うぞ!」
浩次のチームメイトは修一が入ったことで
明らかに息を吹き返したように動きがよくなった
修一のチームメイトらに目を丸くしていた。
「お前ら、ボヤボヤしていたら、やられるぞ!」
浩次は同じチームメイトらに怖い顔で檄を飛ばした。
浩次のその一言で浩次のチームメイトらも本気になった。
本気になった2チームの決着は中々付かなく、激戦になった。




