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my・angel  作者: 劉・小狼
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 修一と夏海はそのまま、喧嘩別れをした。


 夏海が嫌だった浩次とデートまでして、サッカーの試合を

設定した日がやってきた。

 修一以外の修一のサッカーチームの仲間達は浩次のチームと

試合をするグランドに現れていた。

 修一のサッカーチームの仲間の一人が


 「夏海ちゃん。 修一、来るんだよね?」


 と夏海に訊いた。


 「さあ。 試合の場所は一応、伝えたけど……

もしかしたら、来ないかもね!」


 夏海は素っ気なく、修一のサッカーチームの

仲間達に言った。


 「ええぇ…… どうするんだよ! 修一が居ないと

あんな奴らに勝てるわけないじゃん!」


 修一のサッカーチームの仲間達は修一が来ないかもと知り、

落胆した。


 「良いから先に始めましょう!」


 修一のサッカーチームの仲間達の前で強がって見せた

夏海だったが内心では修一が居ないことに少しムカついていた。


 その頃、修一は同じサッカーチームの仲間達と一緒に

サッカーの練習をしていた河川敷の土手の上にいた。


 「あら? 修一君じゃない。どうしたの? こんな所で……」


 修一がいる、河川敷の土手を派手な服を着た

真美が通りかかった。

 修一はマズイ人に見付かったと思い、真美から

顔を背けた。


 「修一君。そんなに私を避けなくても良いじゃない……

あれ? それはそうと。今日、修一君は

サッカーの試合じゃなかったの?」


 真美はいつものように気軽に修一に話しかけてきた。


 「今日はサッカーをする気分じゃないんだ……」


 修一は不機嫌そうな顔をした。


 「ふんん…… そうなんだ。折角、あの元気な女の子が

したくもないデートまでして試合のセッティングまでしたのに……」


 『えっ!……』


 修一は真美の話で初めて、夏海の想いを知った。

 でも、修一に素直にはなれなかった。


 「ねぇ、真美さん。デートをしない?……」


 修一は真美をデートに誘った。


 「ごめんなさいね! 今日は約束があるの?

また、今度ね!……」


  真美はあっさりと修一のデートの誘いを断り、

修一の元から立ち去った。

 真美が去った後も修一がそのまま、河川敷の土手の上にいると

突然、修一の携帯電話の着信音が鳴った。


 「はい。もしもし…… 修一ですけど……」


 修一が慌てて、電話に出るとその電話の相手は

さっき、別れた真美からだった。


 「もしもし。修一くん。 言い忘れていたけど、

今日の試合で修一君が負けたら、あの元気の良い子が

相手チームのキャプテンの彼女になるそうだよ! 

それで良いの?……」


 『えっ? そんなのこと、訊いていないぞ!』


 今日のサッカーの試合に夏海が掛かっていることを知り、

修一の顔色が一変に変わった。


 「……行かないなら、別に良いんだけど……」


 真美はそう言うと一方的に電話を切った。

 電話を切った後に真美は携帯電話を見詰めながら、


 「全く、世話の焼ける子達だわ!」


 と言うと再び、歩き出した。

  修一は通話が途切れている携帯電話を持ち、俯き、

自分の脚を見詰めながら、

 

 『本当にこの脚、大丈夫なのか?

でも、俺が行かないと夏海が……』


 そう思った。

 だが、次の瞬間、修一は修一のサッカーチーム達が

サッカーの試合をしているグランドに向かって、走り出していた。


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