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第06話『謎の少女(2)』
でもよく見ると美穂ではなかった。
夕菜「すみません、勘違いだったようで…」
謎の少女「わたし………に……」
夕菜「え、何!?」
謎の少女「私にノートを返して!>」
私は一瞬何を言っているのか分からなかった。
謎の少女「そのノートを使いすぎると大変なことになるわよ」
その言葉を聞いて、私は願いのノートのことを話しているんだと確信した。
夕菜「な、何で願いのノートのことを……?」
話した時、美穂の声が聞こえてきた。
美穂「夕菜、遅れてごめん~」
夕菜「いや、良いよ。さっきの続きなんだけど、あれ!?」
私が美穂に目を離した隙にあの謎の少女はいなくなっていた。
美穂「どうかしたの?」
夕菜「いや、何でもないよ!」
私たちは映画館に行き楽しんだ。
そして帰り道……。
美穂「じゃあまた明日ね」
夕菜「うん、また明日。」
私は家に帰ってからも、謎の少女で頭がいっぱいになっていた。
お風呂に入っている時も食事しているとき。
「ノートを使いすぎると大変なことになるよ」
私は、そのことを想い出しながら、眠りについた。




