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嘘告をした婚約者は友達に付き合って婚約破棄をし本当になると好きだったと言うが嘘をつかなくていいと諭された

作者: リーシャ
掲載日:2026/07/24

 婚約破棄された。お遊びで。友達と婚約破棄を嘘で告げて嘘コクというものが学園で流行っているのだという。

 彼とは違う学園で学んでいるからそんな悪質なお遊びが流行っているとは知らなかった。ハールアを学園に呼び出して彼は婚約破棄してくれ、なんていうから思わず頷いた。

 彼はなぜか眉を顰めて舌打ちをした。何故舌打ちしたのかと首を傾げていると木の影から人影が出てきて彼らはケラケラ笑って婚約者だった男の肩を叩く。


「嘘コクっていう流行りの遊びなんだ」


 気まずさも悪びれもせずに彼は伝えてくる。首を傾げたら説明し始めたのだが、それでも意味がわからないと目を丸くしていると怒鳴られた。


「理解しない女だな。遊びだ。嘘だ嘘。嘘の婚約破棄なんだ」


 なぜ、遊ばれたこちらが理解しないことを責められるのかわからず、困ったように笑う。


「はぁー、やっと理解したか?」


 理解したが、一度言った言葉を無しにするとは一言も言っていない。あと、頷いてもいない。完全に相手の妄想の中で彼はこちらが許したと思い込み、ハールアを放置して学友たちと帰っていく。


 後日、例の嘘コクとやらをやって遊んでいた婚約者の男が屋敷に押しかけてきた。父が対応すると言うのでハールアはほのぼのと紅茶を口にする。

 彼とはもう八年婚約していたが年上女がよっぽど気に入らなかったのか、学園で年増年増と文句をつらつら学友たちに語っていたと知っていた。

 しかし、年なんてどうしてもお金を払っても変えられない事実を詰られ続けても困る。ハールアとて、子供みたいに今も駄々をこねる子供な年下にはウンザリしているなど、彼は少しも考えもしないのだろうな。


「納得できません!どうして!?どうしてですか!」


「落ち着きたまえ。男ならもっと紳士的に対応してみてほしい」


 父と婚約者の声が聞こえてくる。図書室へ行こうとしたら聞こえてきた声に、まだ続いていたのかと時計を見たらあれから二十分も経過していた。嘘でしょう、そんなに粘るなんて。余程こちらの爵位が惜しいのかなと、他人事で思案。


 八年も年上の女扱いしてきたくせに、なにが嫌なのだろう。てっきり喜ぶものだと思っていたのに。自分では最大のプレゼントなのになぁと頬に手をやる。


「君は娘に婚約破棄を言いつけたと聞いている。そんなに焦るなどおかしいと気付きなさい」


「あ、あれは、ですから、友人に強要されて断れなくて!」


「なら、君の父君に強要されたと訴えて言って貰えばよかった。最後まで友人とやらのために娘で遊ぶ悪質な遊びには君の両親も眉を顰めていた」


「あ……違うんです。僕は彼女のことが好きなんです……初対面のときから」


「はぁ……それを私に言ってもどうにもならない。すでに婚約は白紙にされ、いや、君が婚約破棄と言ったから君有責で破棄になった。二度と婚約はできないように契約までしたのだよ」


 娘がバカにされ続けた父も簡単に絆されることはない。今まで婚約をなかったことにされなかったのはハールアが今のままでいいと停滞を望んだからだ。自分は白い結婚でいいと思っていたからちょうどよかった。


「違う、んです」


 元になった婚約者の声が沈む。しかし、父は手を緩めない。


「嘘コクの遊びはそこまでにしてくれ。悪質さに貴族たちも問題にし始めてるんだ」


 大人になれと、真の大人が子供を叱責する。


「嘘じゃありませんっ。愛してるんです!」


 元婚約者は必死に言い募るが誰も信じはしない。嘘をつく遊びを始めたからこそ、終わらせ方を知らない残酷さに気付けばいい。

最後まで読んでくださり感謝です⭐︎の評価をしていただければ幸いです。嘘をつく遊びは遊ぶ側だけが楽しいんでしょうね。受けた側は信じるに決まってますよ。

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― 新着の感想 ―
一度ウソついたんだから、実は好きだったも信じられるはずないじゃん?と思いました。 ましてやさんざん年上な事をこき下ろしていたならねぇ。 ま、後悔と苦しみで悶絶しておけば良いよ。
誤字で報告しようかと思いましたが・・・「嘘コク」ではなくて「嘘破棄」ですよね?
これ、類友達も婚約解消や相手の有利なように契約結び直されるのでは。
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