星緒璃音 ホシオリオン
到着した頃には雨も上がり陽射しが出始めていた。出社した朝に蕾だった真紅の薔薇が開きはじめていた。目を閉じてスゥーッと深呼吸をした。薔薇の香りが微かに漂い目を開けた。「キャーッ」アルテミスが叫んだ。「えっ?あれ」?何が起きたか分からず固まる端整な顔立ちの男性…「おい!バカ息子!どこに行ってたんだ?」星緒社長が怒鳴る。ピリピリとした空気が張り詰める。「今日は俺は休みだろ?明日から出勤なんだからいろんな手続きの準備してたんだよ!」星緒社長が「リオン!従業員に挨拶しろ!」「星緒璃音です。宜しくお願いします」リオンが頭を上げた。星座に詳しかったアルテミスは「ホシオリオン素敵な名前」とウットリしていた。リオンは切れ長の目に鼻がクッキリと高く唇がぽってりの端整な顔立ち。左耳にはシルバーのビアスが光っていた。リオンの濡れた唇がドラマのエッチなシーンより直視できなかった。リオンもアルテミスの事を直視出来なかった。「昼間の公園で会った子だ…あの時の衝撃が忘れられなかったけどこんな再会…」白い肌に鼻がスッと高く目はパッチリ二重。唇は全体的に肉厚な熟れた唇のアルテミス。黒髪のセミロングでぶきっちょに書かれた眉がかわいい…全体的に幼い感じのアルテミスから目が離せなくなった。リオンは今までに無い熱を覚えた。リオンは星緒社長の息子なので従業員のみんなは幼少時から知っている。「リオン!父ちゃんの会社継ぐのか?今まで違う仕事してたのにな。」シニアの中村が話しかけた。「長男、二男、三男が跡を継がねーからやりたくねーけどやるしかねーし。やりたい仕事や夢あっても出来ないじゃん?面倒な事は俺に投げかけられるから・・」タバコを吹かすリオン。中村が「リオン!彼女とはまだ付き合ってるのか?さゆりちゃん?ななみちゃん?えりちゃん?誰だっけ?」と茶化した。「こないだまで付き合ってたのはギャルのユカリだったけど別れました。飽きたし・・恋愛って使い捨てゲームだから」リオンの1言が周りをヒンヤリさせた。




