忘れ物日報の予備の紙の一番下にあった紙
この紙を見つけた奴へ
もし、この紙を見つけた奴が、バイトやパートだったら、これを報告せず、忘れ物日報の予備紙を再びこの上に置いて、これを隠して欲しい。
ここのホテルはクソだ。
絶対に、まともな方法では辞められない。正社員でもないのに、上手いこと言いくるめられるかどうかして、辞職を受け取ってもらえず終わる。いくら辞める、と言っても絶対に次のシフトを入れられる。シフト希望を出さなきゃいいと思っていたら甘い。先週と同じ曜日にシフトが入れ続けられる。ずっとだ。
なので、ここのホテルを辞めるには、バックレか、問題を起こしてホテル側からクビにしてもらうしかない。労基に駆け込むのもアリかもしれないが、そうやって証拠を集めたりするよりは、バックレが一番早い。
タイミングによっては、給料が振り込まれなくなるかもしれないが、金より命だ。もし、本当にここのバイトが辛いのなら、バックレをする計画を立てろ。どれだけ言いくるめられようと、絶対に辞められないということはない。諦めるな。
ただ、バックレをするとしても、必ず守らなきゃいけないルールがある。これだけは守れ。
・私物は必ず全て持ち帰ること。
・かかってくるホテルからの電話は全て無視すること。ただし、『0●●-●●46-●203』からかかってくる電話は絶対に出ること。
・『0●●-●●46-●203』からかかってきた電話では、『新館六階の●●に忘れ物をしました。見ていませんか?』という女性からの質問がされる。必ず、『自分が新●の担当ではないこと』『●●物に心あたりはない』ということを伝え、逆に自分の名前が相手に知られないようにすること。
・●●とこの●●●に●●●●こと。
この四つを守れば、このホテルとおさらばできる。けしてあきらめるな。そして、所詮はバイト、パートだ。代わりはいる。周りに迷惑がかかるかも……などと考えるな。自分を第一にしろ。
もし、問題を起こして辞めるのであれば、コワーキングスペースによく現れる、気味の悪い女に喧嘩を吹っ掛ければいい。髪の長い、ワンピースを着た、何もしないでずっと座っているだけの女。きっと確実に辞められる。
何を言っても構わないが、絶対に●●にしないこと、「●れ」「●●と●●な」とは言わないこと。この二点だけは死んでもやるな。
辞めたい、と悩んでいる君が辞められるように祈っている。
もし、これを見ているのが正社員だった場合。
死ね。
(一部が塗りつぶされていて、いろんな筆跡で何度も書き直されているものの、全てがぐちゃぐちゃに消されているので、ちゃんと読むことができない)




