↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホテルN旧棟-A203号室の忘れ物  作者: ゴルゴンゾーラ三国


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/25

忘れ物日報の予備の紙の一番下にあった紙

 この紙を見つけた奴へ

 もし、この紙を見つけた奴が、バイトやパートだったら、これを報告せず、忘れ物日報の予備紙を再びこの上に置いて、これを隠して欲しい。

 ここのホテルはクソだ。

 絶対に、まともな方法では辞められない。正社員でもないのに、上手いこと言いくるめられるかどうかして、辞職を受け取ってもらえず終わる。いくら辞める、と言っても絶対に次のシフトを入れられる。シフト希望を出さなきゃいいと思っていたら甘い。先週と同じ曜日にシフトが入れ続けられる。ずっとだ。

 なので、ここのホテルを辞めるには、バックレか、問題を起こしてホテル側からクビにしてもらうしかない。労基に駆け込むのもアリかもしれないが、そうやって証拠を集めたりするよりは、バックレが一番早い。

 タイミングによっては、給料が振り込まれなくなるかもしれないが、金より命だ。もし、本当にここのバイトが辛いのなら、バックレをする計画を立てろ。どれだけ言いくるめられようと、絶対に辞められないということはない。諦めるな。

 ただ、バックレをするとしても、必ず守らなきゃいけないルールがある。これだけは守れ。


・私物は必ず全て持ち帰ること。

・かかってくるホテルからの電話は全て無視すること。ただし、『0●●-●●46-●203』からかかってくる電話は絶対に出ること。

・『0●●-●●46-●203』からかかってきた電話では、『新館六階の●●に忘れ物をしました。見ていませんか?』という女性からの質問がされる。必ず、『自分が新●の担当ではないこと』『●●物に心あたりはない』ということを伝え、逆に自分の名前が相手に知られないようにすること。

・●●とこの●●●に●●●●こと。


 この四つを守れば、このホテルとおさらばできる。けしてあきらめるな。そして、所詮はバイト、パートだ。代わりはいる。周りに迷惑がかかるかも……などと考えるな。自分を第一にしろ。


 もし、問題を起こして辞めるのであれば、コワーキングスペースによく現れる、気味の悪い女に喧嘩を吹っ掛ければいい。髪の長い、ワンピースを着た、何もしないでずっと座っているだけの女。きっと確実に辞められる。

 何を言っても構わないが、絶対に●●にしないこと、「●れ」「●●と●●な」とは言わないこと。この二点だけは死んでもやるな。


 辞めたい、と悩んでいる君が辞められるように祈っている。


 もし、これを見ているのが正社員だった場合。

 死ね。


(一部が塗りつぶされていて、いろんな筆跡で何度も書き直されているものの、全てがぐちゃぐちゃに消されているので、ちゃんと読むことができない)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。