47 セポへGO!?
氷皇帝《巨大ペンギン》との壮絶な戦いが終わり今日のところはこれ以上の戦闘はやめておこう、ということになった。
上級ポーションを飲んで回復したとはいえフーちゃんは大怪我を負ったのだから少しでも休んでほしいしね。
そして明日、地下4階層を目指すにあたって降り口に近づいていたほうがいいとフーちゃんが言うから4階層に近いと思われるセポを目指して向かっているところだ。
時間は少し早いけれど今日はゆっくり休んで明日の朝、早く起きてから行動しようということになったのだ。
セポへ向かっている途中で、フーちゃんからこれから注意するべきことを告げられた。
いつになく真剣な様子で話すフーちゃんに何も言えなくなってしまったので、黙って話を聞く。
1.ダンジョンの中で簡単に人を信用しないこと
2.スキルを使う時は周りに人がいないか確認すること
確かに・・・私も極力人にスキルを使っているところを見られたくない。
いま使えるスキルが強力すぎるからなんだけどね。
フーちゃんやズーマに危険が迫った時は別だけど。
フーちゃんがいいと思った人以外は信用できないそうだ。
麗央さんや一ノ瀬くんたちはフーちゃんのお眼鏡に適ったらしい。
なんだか過保護じゃない・・・?
と思いながらも、フーちゃんのことを信用しているので言うことを聞くことにする。
「私にはフーちゃんとズーマがついてるもんねっ!」
『そやでー!(絃には色々言うたけど、絶対に分かってないからな〜。ワイが守らなあかんっ!)』
そんな話をしているあいだに無事セポに到着したので、中へと入っていく。
時間が早いからか、私たち以外の人影は見当たらなかった。
中に入ってからすぐにテントを組み立て、一休みすることにする。
お昼ご飯の時に一度組み立てたから今回はさらにスムーズに組み立てができた。
かなり広さのあるテントだから大の字になって寝転んでもまだ余裕でスペースがある。
無事に組み立てられた広々としたテントの中で寝転びながらぐーっと身体を伸ばしていく。
そして同じく私の隣に寝転んで、一生懸命身体を伸ばしているフーちゃんの方を見る。
「今日は本当にありがとう。そしてごめんね。フーちゃんやズーマが怪我したりしないように、これからもっと頑張るね!」
『ワイも強くなるでー!一緒に頑張ろなっ!』
寝転がったままの状態で顔だけこちらに向けたフーちゃんがにっこりと笑いながら答えてくれる。
フーちゃんの小さな羽で握り拳を作っているのが可愛い。
そうだ、みんなで強くなっていこう!
そのためにはまず攻撃手段を増やしておきたい。
寝転んでいた身体をゆっくりと起こして、ステータスを確認する。
【ステータス】
◇レベル : 56 ※→ 12
・体力 :11,200 ※→ 2,576
・魔力 :11,200 ※→ 2,576
・攻撃力 :11,200 ※→ 2,576
・耐久力 :11,200 ※→ 2,576
・敏捷性 :11,200 ※→ 2,576
・器用さ :11,200 ※→ 2,576
・知力 :11,200 ※→ 2,576
※シンクロ率により全ステータス制御
現在のシンクロ率:23%
◇スキル :
隠蔽
アイテムボックス(特大)
デバフ耐性
◇固有スキル:
〈硬化Lv.2※常時発動〉
〈回避Lv.2〉
〈爆速Lv.2〉
〈天界の鍵1/10〉
〈三日月斬Lv.1〉
〈飛行Lv.1〉
〈氷牙雨Lv.1〉
◇称号 :
"世界最速エクストラボス討伐者"
"鍵を受け継ぎし者"
固有スキルの欄に〈氷牙雨〉というスキルが増えている。
たぶんあの巨大ペンギンがフーちゃんに使っていた技なんだろうと予想している。
強力なスキルなんだろうけど、三日月斬と同じでホイホイ使えるようなスキルじゃない気がするんだよね・・・
私がいま欲しいのは必殺技のようなスキルじゃなくて、普段からしっかりと使えるようなスキルだ。
スキル欄を見ていま習得できるスキルを確認する。
攻撃に使えそうなスキルは・・・
『これとか、これとか、あとは・・・これとかがええんちゃう?』
さっきまで寝転んでいたフーちゃんが私の肩にピョンと飛び乗ってきて、一緒にステータス画面を見る。
フーちゃんが指を指したのは、
・火魔法
・水魔法
・風魔法
の3つだった。
そして、それぞれのスキルレベルがLv.1〜Lv.5まで表示されている。
「これ、3つとも覚えたほうがいいと思う?」
『そやな!全部覚えたほうが戦闘の幅が広がるやろー!』
「そうだね!じゃあ、スキルレベルはどうしよっか?」
『もちろん、オール5やなっ!アイテムボックスの時と同じや!スキルポイントがもったいないからな〜!』
スキルポイントは現在70,000ポイント以上ある。
Lv.1に必要なポイントが1,000ポイント、そこから1,000ポイントずつ増えていってLv.5に必要なのが5,000ポイントだ。
火魔法、水魔法、風魔法すべてLv.5で習得するのに15,000ポイントかかる。
しかし今回のように、フーちゃんに怪我をさせたりしないように絶対に必要なスキルだ。
ここはポイントを惜しまずに使うことにする。
「・・・よしっ!3つとも覚えたよ!」
スキルを覚えたことによって、自然と使い方が分かるようになった。
スキルを覚えて分かったのは、Lv.1とLv.5では同じ魔法でも威力が全然違うということと、使える技が1つから5つになるということだ。
それぞれ5つまで技が使えるようになってる!
ってことは15個もの技を一気に覚えられたんだ!
スキルってほんとにすごい・・・。
本当ならスキルポイントを貯めるのに苦労するから、こんな簡単にスキルを覚えられないんだけどね・・・。
なんだかズルした気分だ。
さっそく明日の戦闘で実際にスキルを使ってみよう!
これでズーマだけに負担をかけずに私も戦える!
フーちゃんもズーマも私が守るんだからね!
『・・・無事にスキルも覚えられたことやし・・・そろそろおやつにせーへん?』
「ふふっ。そーだね!朝いっぱい買ったもんね!フーちゃんは何が食べたい?」
『よっしゃー!とりあえずポテチからや!関西しょうゆなー!その後はチョコレートや!しょっぱいのと甘いのとの組み合わせが最っ高やねんー!』
「夜ごはんもあるんだから、ほどほどにねー?」
『はーーーい♪』
アイテムボックスからポテトチップスとチョコレートを出していく。
ちなみに、
アイテムボックスを表示すると中に何が収納されているのかがすぐに分かるように一覧で表示されている。
そして凄く便利な機能が!
並べ替えと検索ができるってこと。
アイテムボックスへ入れた順に並べ替えたり、ジャンルごとに表示もできるのだ。
ちょっとハイテクすぎない?
隣ではフーちゃんが美味しそうにポテトチップスとチョコレートを交互に食べている。
美味しそうに食べているのを見ると私も食べたくなってきた・・・。
疲れたし、甘いものでも食べよう!
アイテムボックスからアーモンドチョコレートを出して一粒口へ入れる。
「んー!!!美味しいっ!!!」
『ワイもそれ食べたいー!』
フーちゃんからのおねだりでチョコレートを一粒渡し、私もついでにもう一粒食べる。
「『美味しいね〜(なー!)』」
しばらくの間フーちゃんと一緒にまったりした時間を過ごした。
最後まで読んでくださってありがとうございます✨
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それでは、また次の話でお会いしましょう!!




