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40 あ、紅音さん・・・!?







『いと〜そろそろワイ、喋ってもええ?』



 っ!!!!!!!!!







 フーちゃーんっ!!!

 喋ってもええ?じゃなくてさ、もう喋ってるんだよ!!!


 お決まりの胸ポケットから顔を出して、こっちを見上げて聞いてくるフーちゃん。


 麗央さんはすでにフーちゃんのことを知っているけど、紅音さんはまだ知らないのに。

 急に話しだしたからびっくりさせちゃったかも?

 と思い紅音さんの方を見てみると


「へっ・・・?」


 紅音さんの目が・・・ハートになってるーーーー!!!!


「あ、紅音さん?」


「可愛い・・・えっなにその可愛い生き物・・・アヒル?アヒルが喋ってるの?やばいやばいやばい!触りたい、撫でたい、抱きしめたい!え?でも待って・・・喋った?いま「紅音っ!」・・・はっ!」


 紅音さんが壊れた人形みたいに、フーちゃんを見つめながらブツブツと喋り始めた。そしてヒートアップして止まらなくなりそうなところで麗央さんからのストップがかかったのだ。


「やっぱり。フーちゃんは紅音の好みドンピシャだと思ってたのよねー。絶妙なブサカワが好きなのよ。この子♡」


『麗央ー!!ブサカワって何やねん!マジカワの間違いちゃうか?ほんまひどいでっ!ワイ、泣いてまう!シクシクシク・・・』


 フーちゃんが泣き真似をしながらチラチラ麗央さんの方を盗み見る、そのフーちゃんを見た紅音さんが「萌え死ぬ・・・!」と心臓を押さえながら呟いている。

 ・・・いや、なにこれカオスじゃん(笑)


「とにかく、一度落ち着いて紅音。フーちゃんのことについて話すわ。いいかしら?絃ちゃん。」


「はいっ!大丈夫です!」


 それから麗央さんが、なぜフーちゃんが私と一緒にいるのかについて詳しく説明していく。

 紅音さんは麗央さんの仲間だし、信頼できる。

 それに動物好きな人に悪い人はいないって言うしねっ♪


 麗央さんが話している間も我慢できないのか、チラチラとフーちゃんのことをずっと見ている紅音さん。

 最初の印象から変わりすぎて私もびっくりしてる。

 なんだか紅音さんから、一ノ瀬くんと同じ匂いがするんだよね・・・(笑)


 そして麗央さんの話が終わると同時に、待ってましたの勢いで前のめりに紅音さんが話し始めた。


「・・・ってことは!私もダンジョンボスを倒せばフーちゃんみたいな妖精に会えるってことなの!?」


『それは、ノーコメントやなー!ワイみたいなキュートな妖精に会えるかどうかは・・・紅音の運次第ってことやな!』


「そうなのね♡私の運次第なら、可能性はあるかも・・・♡」


『頑張りやー!』


 運次第って・・・。

 私がフーちゃんに出会えたのも運がよかったからなんだ。

 よかった〜!

 普段、くじ運とかいい方じゃないんだけど・・・きっとこの時の為に運を貯めてたんだろうなっ!


 もうフーちゃんとズーマに出会う前の私には戻れないや。


「一通り話はできたし、そろそろ解散かしら?」


 麗央さんの言葉で、その場は一気に解散ムードとなった。


「麗央さんたちはこれからダンジョンへ潜るんですか?」


「ええ。この後、パーティーメンバーと合流してダンジョンへ潜る予定よ♡絃ちゃんはどうする予定なの?」


「私もこれからダンジョンに向かう予定です!そろそろ、地下3階に行ってみようかと思ってます!」


 その為に宿泊セットも揃えたんだから♪

 準備万端なんだよねっ!


「それじゃあもうレベル5を超えたってことかしら?(成長スピードが早い?・・・いややっぱり相当な数の魔物を倒してるのね)絃ちゃん、あなた最近毎日魔石を20個換金してるそうね?」


「え・・・なんで知って・・・」


 初めて魔石を換金した時に50個出して多かったようだから、それからは20個にしていた。

 でもなんで麗央さんが知ってるんだろ?


「新人冒険者が持ってくる魔石が大体20個〜30個なのは間違っていないわ。ただそれが、一日ってつくだけなんだけどね。絃ちゃんあなた、1時間くらいしか潜ってないわよね?それで毎回20個の魔石を持ってきてたら・・・もう分かるわよね?」


 ええー!

 それってめちゃくちゃ目立ってたんじゃ・・・。

 だから麗央さんも知ってたのか。

 だって毎日100個以上になる魔石の内の20個なら、少ないと思っちゃったんだよー!!!



「ちなみに換金していない魔石はどれくらいあるの?もし溜まっているようなら代わりにボクが換金してきてあげるわよ。」


「いいんですか!?正確に数えてないんですけど、1,000個以上は...あったかなー?」


「せ、千個・・・?」


「絃ちゃんすごーい。優秀な冒険者なのね」


『凄いやろー!ワイらにかかればちょちょいのちょいなんやでー!』


(優秀なんてもんじゃないわよ、紅音!ほんっとこの子は・・・変なところで抜けてるんだから。この一週間で1,000以上の魔物を倒してるなんて普通じゃ考えられないわよ!・・・そんなに倒してたなら20個の魔石が少なく感じるのも頷けるわね。ほんっと危ういわ・・・ボクがしっかり見ててあげないと・・・。)





「魔石は家に置いてあるのかしら?これからしばらくはダンジョンに潜るから帰ってきたら換金してあげるわね。」


「あ、魔石は今持ってます!アイテムボックスに入れてるので!特大にして無限に入るから、容量を気にしないで入れちゃってます!」


「・・・はぁ・・・もう絃ちゃんのことでいちいち驚くのは辞めにするわ。ボクは驚かない。わかった?・・・じゃあ今から換金してきてあげるから全部だしてちょうだい。」


 れ、麗央さん、顔が怖いですっ!

 言われた通りに魔石を出していく。・・・あ、ルナウルフの魔石はどうしたらいいかな?

 ・・・私じゃ絶対に換金できないよね?


「麗央さん!ちなみにこんな魔石もあるんですけど、換金できますか?」


 ルナウルフの魔石をアイテムボックスから出して机の上に置く。

 ・・・・・・・・・麗央さん?紅音さん?



 二人ともルナウルフの魔石を見たまま固まってしまった。


『お!あの白い狼の魔石かー!いくらくらいになるんやろ?ワイのおやついっぱい買えるー?』


 ちょ、フーちゃん!空気よんでねっ!

 おやつの話してる場合じゃないからー!


「白い狼?黄色い魔石?もうあなたのことで驚かないって決めたばかりなのに・・・。」


麗央さんが頭を抱えている。

私のせいっ!?

だってルナウルフが出てめちゃくちゃ怖い思いしたんだよ!?

私も被害者だよねっっっ!?


・・・でもなんか、面倒ごとばっかりでごめんなさいっ麗央さん・・・



「いい?まず、聖光ダンジョンではこれまで赤い魔石しか出ていないのよ。そして10階までで、白い狼が出たなんてことも聞いたことがないの。わかる?・・・だからこの魔石は流石に出せないわ・・・。一旦アイテムボックスに仕舞っておいてちょうだい。」


「な、なんだかすみません・・・。」


 麗央さんを驚かせてばかりで申し訳ない。

 改めて、私の普通が他の冒険者からすると普通じゃないってことを思い知らされた。

 これからもいろいろ注意しないと・・・!




 と決意した私だけど、これからも度々いろんな事でみんなを驚かせてしまうのはここだけの話。












最後まで読んでくださってありがとうございます✨


感想・レビュー・お気に入り登録、めちゃくちゃ励みになります!

それでは、また次の話でお会いしましょう!!


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