37 充実した日々!?
五人でパーティを組んだ日から四日が過ぎ、金曜日となった。
今日も学校帰りにダンジョンへと潜った。
そのあと、響の病院へ向かい少し話をしてから帰宅する。
これがここ最近のルーティンとなっている。
結局、毎日ダンジョンに行ってるんだよねー。
あの日からいつもみんなと一緒にパーティを組んで・・・なんてことはなく、当初の予定通りフーちゃんとズーマとダンジョンへ潜った。
フーちゃんはズーマのハンドルに乗ったまま、見事にマスコット化できていた。
ズーマのハンドルから色々な景色が見えるので、すごく楽しそうだった。
『楽しすぎて声出しそうになるんが、欠点やな!』
なんて言っていたけど(笑)
そして、ダンジョンではホーンラビット相手に無双しまくったのだ・・・!
平日に潜れるのは1時間しかないから、ズーマの爆速で人がいない所までいってから、狩りに狩りまくった。
前みたいに受付のお姉さんから怪しまれないよう、買取カウンターに出す魔石の数は20個にした。
1時間しか潜っていないのに毎回20個の魔石を出すのがおかしいことだとは、気が付かなかったのだ・・・。
その話を麗央さんから聞いて、びっくりするのはまだ少し先の話。
あの日、山田くんにお願いした秘密は、しっかりと守ってくれているようだった。
LINOを交換してから、たまにメッセージがくるようになって少しだけやり取りをしているけど、正直すこし憂鬱だ。
パーティを組んだ次の日の朝、
「神楽、おはよう!」
「あ、山田くんおはよう!」
なんて挨拶を交わしているところを、うっかり叶さんに見られてしまい、こってり問い詰められた。
昨日の放課後にギルドでたまたま会って挨拶をしただけだと、何回伝えても引いてくれなかったのだ。
ちょうどそこに山田くんが通りかかって、私の話に同意してくれたから解放してくれたんだけど・・・。
ほんっといい迷惑っ!
自分たちの恋愛に、私を巻き込まないでよね!
山田くんとは、一緒にダンジョンへ潜って少し仲良くなれたと思っていたけど・・・やっぱり極力関わりたくないっ!
そんなイライラした日だったけど、一ノ瀬くんからの思いがけないLINOで、そのイライラが吹き飛んだのだ。
その日の夜、山田くんと叶さんのことにイラついていた私は、家に帰ってからフーちゃんに話を聞いてもらっていた。
「ほんっとありえないんだよー!挨拶したくらいであんなに詰め寄られるなんてさー」
『そらヤバイやつやなー!恋愛で相手のことを束縛するんは、絶対にやったらあかんやつやで!』
「だよねっ!ほんと、私を巻き込まないで欲しいよー!」
『お疲れ様やなー!そんな絃は、ワイで癒されてもええんやでー?』
「ふふっありがと、フーちゃん。フーちゃんにはいつも癒されてるし助けられてるよっ!」
ピコン。
LINOだ。誰からだろ?
・・・画面を見て、びっくり!
い、一ノ瀬くん!?
一ノ瀬くんからLINOが来るなんて・・・なにかあったのかなっ!?
一大事かと思って慌ててメッセージを確認する。
〈フーちゃんが見たい。〉
えっ・・・・・・。
一大事じゃないんかいっ!!!!
一ノ瀬くん・・・どんだけフーちゃんが好きなのよー!
びっくりしたなー!
「フーちゃん、写真撮って一ノ瀬くんに送ってもいい?」
『蓮か!ええで?ちゃんとカッコよく撮ってやー?』
そこから(謎の)撮影会が始まりフーちゃん監修のもと、キメキメポーズのフーちゃんを撮影しまくったのだ。
撮影した写真を一ノ瀬くんに送ると、めちゃくちゃ喜んでくれていた。
〈待ち受けにした。ありがとう。また撮ったら送って欲しい。〉
続けて、フーちゃんに似たアヒルが飛び跳ねているスタンプが送られてきた。
一ノ瀬くんのキャラが崩壊しかけてるよ・・・!
クールキャラはどーしたっ!
「一ノ瀬くん、フーちゃんのこと大好きなんだね!」
『ワイ、モテモテで困ってまうわ〜♡』
なんてやり取りをして、いつの間にか感じていたイライラも吹き飛んでいたのだ。
それから毎日、なんだかんだで一ノ瀬くんとのLINOが続いている。
主にフーちゃんの事だけど、ダンジョンについての話なんかもできるようになってきた。
一ノ瀬くんとこんなに話せる日が来るなんて・・・(話じゃなくてLINOだけど)初めて会った時からは想像つかなかったよ!
そしてついに昨日・・・麗央さんから待ちに待った連絡がきた。
今週の土曜日か日曜日に時間を作れると連絡がきたのだ。
はやる気持ちを抑えて、土日のどちらでも、どの時間でも大丈夫だと返信した。
そうして決まったのが明日・・・土曜日の朝9時にギルドで待ち合わせだ。
麗央さんは、わざわざギルドの会議室を押さえてくれた。
そこで麗央さんの仲間、治癒スキルを獲得した人と会うことになっている。
早く、明日が来て欲しいっ!
何か少しでも・・・治癒スキルを獲得するための糸口が見つけられますようにっ!
そう願いながら、明日のためにと早めに布団へ向かった・・・・・・。
最後まで読んでくださってありがとうございます✨
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それでは、また次の話でお会いしましょう!!




