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36 二人の秘密!?

 




 フーちゃんのことがバレて、どうなることかと思ったけどみんなが受け入れてくれてホッとした。


 フーちゃんも楽しそうだったしね。

 フーちゃんのことを隠さないといけないことを、申し訳なく思っていたから逆によかったのかもしれない。


 あれからも順調にホーンラビット狩りをして、1時間ほど経ったところで切り上げる。

 明日も学校だしね!


 フーちゃんはみんなが戦闘する度に、


『ええやんー!』

『今のこうしたらもっとよくなんで!』


 なんてアドバイスをして、生き生きとしていた。



 ちなみに東雲くんから、

「神楽のポケットに入らなくても、ハンドルの上でマスコットのように乗っていればバレないんじゃないか?」

 とアドバイスを受けた。


 他の冒険者がいる時は動かず、喋らなければ自転車に付いているマスコットだと思うって・・・。


 確かにっ!フーちゃんが動くってことが普通になりすぎて、全然考えつかなかった!


 フーちゃんは、

『ワイ、マスコットのマネすんの得意やでー!』

 って嬉しそうにしていた。



 五人でギルドへ帰ってきて、すぐに買取カウンターへと並ぶ。

 時計の針は夕方18時を指していて、ギルド内はかなり混み合っていた。

 それぞれで魔石を出すと時間がかかってしまうので、パーティ分の魔石を纏めて出す。

 パーティを組んだ時に、報酬は五人で均等に割ろうと話していた。


 ホーンラビットが現れても、みんなが一瞬で倒してしまうから、少ない時間で結構な数の魔石が集まった。

 大和くん達三人が強いのは知ってたけど、山田くんも強かった。


 私たちの番になり、みんなで冒険者カードを出す。

 東雲くんが代表して、魔石をBOXに入れてくれる。


「お待たせいたしました。こちらの内容でお間違いないでしょうか?」



 ・魔石 赤(小)65個 @100

 100×65=6,500円


「大丈夫です。お金は、千円が五枚、残りは百円でお願いします。」


「かしこまりました。ご準備いたしますので、少々お待ちくださいませ。」


 65個かぁー!一人13個ってことだよね。

 1時間でこれならいいペースだよね!


 東雲くんが受け取ったお金を1,300円ずつ配ってくれる。


「東雲くん、ありがとう!


 四人とも今日は一緒にダンジョンへ潜ってくれて、ありがとう!」


「こちらこそ、急に誘ったのに一緒に行ってくれてありがとねっ♪」

 大和くんがいつもの調子で答えてくれる。


「一緒に潜れて楽しかったよ。また機会があれば一緒にパーティを組もう。」

 東雲くん、また一緒に行ってくれるんだ!


「お、俺もまた誘うから、一緒に行こうぜ!」

 山田くん、学校では全然話さないけど今日話せたおかげで少し仲良くなれた気がする。


「うん。一緒に行こう。また・・・フーちゃんにも会わせて欲しい。」

 一ノ瀬くんっ!フーちゃんのトリコじゃんっ!


 最初は四人とも目立つし、ちょっと嫌だなーって思ってたけどこの四人と一緒に行けてよかったって思える。

 フーちゃんの助言を聞いてよかったー(笑)


「あ!涼〜連絡先、交換しようよ♪LINOライノ教えてー!」


 大和くん達が、山田くんとLINOライノを交換している。

 その様子を眺めていると、山田くんと目が合った。


「あの!神楽のLINOライノも教えてくれっ!」


「へ?うん。いいよー!」


 嬉しそうな表情で、山田くんがスマホをかざしてくる。


「山田くん。今日一緒にパーティを組んで潜ったことを、できれば秘密にして欲しいの・・・。」


 LINOライノを交換しながら、山田くんに告げる。


「え?秘密・・・って俺たちだけの秘密ってこと?」


「そう!お願いできないかなっ?」


 流れでパーティを組んじゃったけどそのことがもし、叶さんの耳に入ったら・・・今日のお昼に睨まれたことを思い出す。


「二人の秘密ってことか。・・・最高じゃん」


「なに?」


 叶さんのことを思い出していて、山田くんが呟いた言葉が聞き取れなかった。


「い、いや!する!秘密にするっ!ぜってぇ誰にも言わないから!」


「山田くん、ありがとうー!」


 秘密にしてなんて変なお願いだから聞いてくれるか心配だったけど、山田くんが優しい人でよかったー!





「涼くん・・・道のりは長いね。」

「・・・そうだな。」

「・・・?何がだ?」



 なんて大和くん、東雲くん、一ノ瀬くん三人のやりとりには気がづかない山田と絃だった。







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