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35 フーちゃんバレる!?

 





 談笑もそこそこに、私たちは次の魔物を探して進みだす。


 すると、ホーンラビットが三匹見えてきた。

 少し先にいるので、まだこちらには気づいていないようだ。


「やった♪三匹いるじゃん!次は、俺、聡、絃ちゃんの番だね!」


 大和くんの言葉に頷いて、東雲くんも一緒に進み出す。



 すると、大和くんが走り出し一体のホーンラビットへと向かっていく。

 走りながらエアガンを出し、


「トリックスター!」



 バンッバンッ


 二丁のエアガンから星形の光が飛び出し、ホーンラビットへと向かっていく。

 エアガンから出た光の早さに、足の速いホーンラビットでも全く反応できない。

 星形の光はホーンラビットの腹部へと、二つ続けてぶつかる。

 そして、倒れていく。


 ・・・あの星形の光が、大和くんのスキルなんだ!

 トリックスターって言ってたよね。


 倒れているホーンラビットのお腹を見ると星形の跡がくっきりと残っている。



 大和くんがホーンラビットを倒したと同時に、東雲くんが狙っていたホーンラビットも倒れていた。



 早いっ!


 東雲くんの杖からビー玉くらいの球が出たと思ったら、ホーンラビットが倒れていた。

 早業すぎるよっ!東雲くんっ!


 て、私も倒さなきゃ!


(フーちゃん!ズーマ!いっくよー!)


(待ちくたびれたでー!)


 パァー(黄色)



 フーちゃんとズーマの返事を聞いて漕ぎ出す。

 残こされた一匹のホーンラビット目掛けて、走り出す。

 月狼と戦ったことで、ステータスが上がったからか、私たち目掛けて走ってくるホーンラビットが遅く見える。


(回避で躱して、そのまま轢くっ!)



 ドンッ!



 ホーンラビットが倒れた後、魔石へと変わる。



(どんなもんやー!)


 フーちゃんが胸ポケットから飛び出して、魔石を拾って戻ってきた。


(フーちゃんっ!!!)


(な、なんや?)


(みんないるのに、ポケットから出ちゃダメでしょー!!!)


(あ、忘れてたわ!)


 ガクッ



 昨日ホーンラビットを無双状態で倒した時、フーちゃんに魔石を拾ってもらっていたため体が反応してしまったようだ。


 いくらフーちゃんの身のこなしが早くても、流石に見られちゃったよね?


(ええやん!この際、みんなに紹介してやー!ワイももっと喋りたいねんー!)



 恐る恐る、後ろを振り返ると


 みんながポカーンと口を開けて固まっていた。


(一ノ瀬くんまでポカンとしてる!フーちゃんの衝撃が強すぎたんだよっ!)


(なんでやねん!みんな、ワイのキュートさにびっくりして固まってるだけやろー?)


 ポ、ポジティブすぎでしょー!



「絃ちゃん、その、なんか、黄色い物体が絃ちゃんのポケットから出て、魔石を拾ってたように見えたなーなんて・・・見間違いだよね?」


 大和くんが、見てはいけないものを見てしまった人のような様子で話しかけてきた。


「えっと・・・実はね、」


 四人に見つめられながら、フーちゃんを手のひらに乗せて、自転車の精霊だということを話した。

 心なしか、フーちゃんが胸を張っている気がする。



 ズーマの進化のことは話せなかった。

 だって、土曜日にはすでに進化した状態だったんだもん!


「自転車の妖精?アヒルが・・・?」


 理解不能って感じで頭を悩ませている。

 東雲くん・・・フーちゃんのことは、深く考えたら負けだよっ!


「可愛いな・・・ボソッ」


 一ノ瀬くん。わかるよ。うちのフーちゃん可愛いでしょ?


「危なくないのか?」


 山田くんが心配そうな顔をしている。

 急に精霊って言われてもびっくりするよね。


「かーわいいー♪なんでサングラスかけてるの?」


 うん、大和くんは大和くんだね。

 先にそこツッコムのー⁈



『ワイは不死鳥のフェニックス、フーちゃんや!よろしくなー!因みにこのサングラスには秘密がいっぱい詰まってんねん!知りたいか?知りたいやろ!実はこのサングラスには』

「はいはい!フーちゃん、ストップ!喋りすぎだよ!みんなびっくりしてるじゃんっ!」



「「「「喋った。(ー!!!)」」」」



『びっくりしたー!急に大声出したら、小さい心臓が飛び出してまうやろー!』


「ご、ごめんね!まさか喋れると思わなくて・・・。」

 大和くんが、すぐに謝る。


 東雲くんはさらに難しい顔をして、ブツブツと呟き始めた。

 怖いよ、東雲くん・・・。


 一ノ瀬くんはポーッとした表情でフーちゃんのことを見つめている。

 そんな顔できたんだね・・・。


 山田くんは放心している。







 もはや、カオス状態だ——







 しばらくすると、みんな落ち着きを取り戻した。


 次の魔物を探して歩きながら、みんながフーちゃんへ質問を投げかける。


 ちなみにフーちゃんはズーマのハンドルの上へと移動している。


「フーちゃん!サングラスの秘密をぜひ教えてほしいなっ♪」

『お!気になるか?ほな教えたるわ!このサングラスには、ワイの魅力を+10,000くらいする機能が付いてんねんー!最高やろー?』


 ハハハ・・・って大和くんに苦笑いさせてどーすんのよっ!

 うちの子が、ほんとすいませんっ!


「さっき不死鳥と言っていたが、不死鳥は元々アヒルなのか?」

『誰がアヒルやねんっ!見た目はアヒル、中身は不死鳥とは、ワイのことやで〜!』


 無言だ。

 東雲くんが質問したのに、無言を貫いている。


「喋って動けるってことは、神楽のペットってことか?」

『なんでやねんっ!ワイは、絃の家族やー!絃と一緒に暮らして、一緒にご飯食べて、一緒に風呂入って、一緒に寝てるんやからなー!!!』


 フーちゃんっ!私生活の話をしないでよっ!

 恥ずかしいじゃん!

 ってなんで山田くんは落ち込んでるの?


「フーちゃん。少し触らせてくれ。」

『ワイのキュートなボディを触りたいんか?・・・高いで?』


 頷きながらフーちゃんをそっと撫でている。

 一ノ瀬くん、幸せそう・・・。

 フーちゃんに貢がないでね・・・(笑)








最後まで読んでくださってありがとうございます✨


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それでは、また次の話でお会いしましょう!!


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