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33 嫉妬!?

ちょっと学生っぽく。

学生時代の恋愛って大変ですよね(笑)

 






「へー!ダンジョンに自転車を武器として持ってくとかやべーな!そんなことしたの、神楽が初めてじゃね?」


 山田くんが大きな声で話してくる。

 その声に反応して、いつも騒がしい山田軍団が近付いてくる。


(なんでこっちにくるのよー!)


「山田〜なにでかい声だしてんだよ。」


「山田が委員長たちと話すの珍しいね〜」ギロッ


 さすが、一軍軍団。

 山田くんと話すだけで目をつけられそうだから、今まで全然話したことなかったのにー!


 山田くんを筆頭にクラスで一番目立っている男の子四人組だ。そしてその四人組といつも一緒にいるのがかのう 美花みかさん達、女の子四人組だ。


 叶さんは山田くんのことが好きみたいで、山田くんが他の女の子と話していると、いつも怖い顔で睨んでいる。

 コワイヨー。



「神楽が冒険者登録したみたいだから、話聞いてたんだよ!」


「神楽さん、冒険者登録したの〜?パーティーは組んでるの?



 ・・・神楽さんってばまさか、山田と組むつもり?・・・なんてそんなことないよね〜♪」



 ひぃぃー!山田くんにバレないよう、小声で睨んでこないでよー!

 ほんっとやだ!なんで私が山田くんとパーティー組むのよっ!


「パーティーはまだ組んでなくて、一人で潜ってるの。葵と陽菜が冒険者になれるのが8月だから、それまでは一人かなー・・・。」


 私の言葉に、葵と陽菜も頷いてくれる。

 私にはフーちゃんとズーマがいるからもうパーティーを組んでるも同然なんだけど、そんなことは言えないので誤魔化すしかない。


「へぇ・・・。


 あ、山田♡私も8月が誕生日なの!冒険者になったら一緒にダンジョンに行こうね♡」


 私の答えに満足したのか、叶さんは山田に満面の笑みで話しかける。


「おー。みんなが冒険者になったら一緒に行くか。俺、お前らとパーティー組めないから毎回ギルドでパーティー編成してもらってんだよな。早く冒険者になってくれよ!」


 近くの、田中くん、田辺くん、田代くんの肩を組みながら山田くんがそうこぼす。

 三人とも「待ってろよー!」なんて言いながら、じゃれあっている。本当に仲が良さそうだ。


 私の机の近くで話すのはやめて欲しい・・・。

 この4人は、4人とも田がつくからT4なんて呼ばれてるらしい・・・(笑)

 女子の中でアイドル扱いされてるから、できればお近づきにはなりたくない。

 私は平和主義だからね。



 山田くんがパーティ編成で潜っていると聞いて、そう言えばギルドでそんなことできたな、と思い出す。

 知ってはいたけど、フーちゃんとズーマがいるから考えもしなかった。山田くんはあとの三人が冒険者になるまで、待ってるんだ。



「な、なぁ神楽。もしよかったら今度・・・一緒に」




 キーンコーンカーンコーン





「山田♡予鈴なったよ〜!授業の準備しなきゃ♡」


 山田くんが何か話そうとしていたけど、チャイムが鳴ったためよく聞こえなかった。叶さんが腕を引っ張って山田くんを連れて行く。


 はぁ〜。よかった。



「叶さん、相変わらずの山田SECOMっぷりだね〜!誰も近づけさせない、鉄壁のガード!」


「ほんとね。誰も山田のことなんか狙ってないのに。いい迷惑だわ。」


「怖かった・・・私めっちゃ睨まれたんだけど・・・」


「「おつかれ」」





 なんてそんなこともありつつ、放課後となった。

 いよいよ葵と陽菜へズーマのお披露目だっ!


 二人と一緒に話しながら駐輪場へと向かう。

 葵と陽菜は学校から家がすぐ近くで、いつも歩いて登校しているため駐輪場の方へ行くことはあまりない。

 校舎を出て駐輪場へ着き、ズーマの元へ向かう。



「じゃじゃーんっ!これが私の武器、ズーマですっ!」





 パチパチッ


 おぉ〜!なんていいながら、拍手をしてくれる。


「久しぶりに見たけど、絃の自転車は電動自転車だったかしら?」


「そうなの!前までは普通の自転車ママチャリだったのに、ダンジョンで進化したのー!」


「え〜!自転車が進化したの?すごいじゃん〜!かっこいい〜!」


「電動自転車に進化するなんて・・・本当に凄いわね。」



 葵と陽菜に、ダンジョンの外でも普通に自転車として乗れること、スキルはダンジョン内でしか使えないことを話した。(硬化※常時発動のことは話していない。)


 しばらくズーマのことや他の話に花を咲かせた後、ダンジョンへ向かうため二人とは別れた。


 ズーマを紹介したときに、フーちゃんも紹介してほしそうだったけど、今回は諦めてもらった。

 フーちゃんのことを話すのは、二人が冒険者登録してからにしよう、と話し合って納得してもらった。

 ・・・ちょっと拗ねてたけどね。




 いつもの定位置にズーマを停めて、ギルドへと入り更衣室で着替えを済ませてから受付へと並ぶ。


 この時間は、私のような学校終わりの学生が多いみたいで同年代の子達が並んでいた。

 みんな友達と楽しそうに話しながら並んでいる。

 羨ましいっ・・・。

 私もいつか葵と陽菜と一緒に並ぶんだからねっ!




「神楽っ!」


 列に並んでいると、前の方から声をかけられる。


 お昼に少し話した山田くんが、受付を終え振り向いたところでこちらに気づき話しかけてきたようだ。

 山田くんには悪いけど、学校でのこともあり少し身構えてしまう。



「山田くん」


「さっきぶりだな!神楽も今からダンジョン?」


「うん。放課後に少しでも潜れたらと思って」


「そっか!俺と同じだな!なぁ・・・よかったら俺と一緒に行かね?」



 突然、山田くんにそう誘われて、びっくりして固まってしまう。山田くんと行くのが嫌なわけじゃないけど・・・後のことを考えると怖いっ。

 お昼に見た叶さんの顔がチラつく。

 ・・・せっかくのお誘いだけど、お断りしよう。

 そう思って口を開きかけた時、



「あ!絃ちゃんだー♪おーい!」


 大和くん、東雲くん、一ノ瀬くんの三人がこちらに近付いてくる。


 そして周りの女の子達が顔を赤くしながら三人のことを見つめている。

 三人共、相変わらずのイケメンぶりだ。




「神楽、一昨日ぶりだな。」

 東雲くんらしい、落ち着いた声で話しかけてくる。


「お疲れ。」

 少し打ち解けてくれたのか、一ノ瀬くんが柔らかい表情で手を上げている。


「絃ちゃんも、もしかしたら来てるんじゃないかなーって皆んなで話してたところだったんだよー♪これからダンジョン行くの?」

 大和くんらしい、明るいテンションで話しかけてくれる。


 なんだか、テンションの高い大和くんに慣れてきた。

 相変わらず声が大きくてびっくりしたけど・・・一昨日ぶりの三人に、私も自然とテンションが上がる。


 大和くん達が話しかけてくれたことで、知っている人がいなくて実は心細かったんだということに気付いた。



「三人とも一昨日ぶりだね!そうなの、これからダンジョンに潜るところなんだ!みんなも?」


「そうだよー♪剛さんが用事で来られないから、今日は三人で潜るつもりだったんだ!あっ、よかったら絃ちゃんも一緒に行かない?」








最後まで読んでくださってありがとうございます✨


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それでは、また次の話でお会いしましょう!!


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