表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/41

31 怪しまれる!?

 




「・・・この後はどーする?」


 月狼とアッシュウルフの魔石を拾いながら、フーちゃんに尋ねる。

 アッシュウルフの魔石がホーンラビットと同じ赤い魔石で、月狼の魔石は黄色い拳大のサイズだった。


 この月狼の魔石って・・・売れるかな?

 新人冒険者の私が売りに出したら、絶対におかしい魔石だよねっ?

 ・・・しばらくはアイテムボックスで、眠っててもらおう。




『ほんまは夕方くらいまでおるつもりやったやろ?せやけど、予定外の敵と戦ってしもたし、今日は帰ろうか!ポーション使って治したけど、絃は大怪我したんやからな!帰って休まなあかんで!』


「そうだね!今日は帰って、ゆっくり休もっか!じゃあ、引き返そうっ!」


『よっしゃ!帰りは真っ直ぐ直線距離でぶっ飛ばすでー!!』






 今日の戦いで、大幅にステータスアップしたからズーマの速度がさらに上がっていた。

 途中、現れた魔物もおきざりにして、ひたすら直線距離を進み、ダンジョンの入り口までなんと!1時間で帰ってくることができた。


 速すぎるんだけどーっ!

 魔物を倒しつつではあるけど、5時間ほどかけて進んだ道のりをたったの1時間で帰ってくるなんて!

 ほんと、ズーマ様々だねっ!



 一つ問題だったのは、さっきまで全くいなかった冒険者が入り口に近づくにつれて急激に増えてきたこと。

 自転車でダンジョンを走り抜ける異常さをすっかり忘れていた私は、


「何だっ⁈」


「魔物かっ⁈」


「え・・・女の子?」


「自転車でダンジョン走ってる・・・」



 とみんなに騒がれながら、人々の間をすり抜けつつ帰ってきた。

 ・・・魔物って地味に傷付くんだけどっ!



 色んな人の視線を感じながら、ダンジョンを後にしたのだった。



(ここからは念話でよろしくねっ!)


(わかってんでー!この後はギルドに魔石売りにいくんやろ?)


(それなんだけど・・・新人冒険者がいきなり魔石を500個とか売却したらヤバイよね?)


(確かになー!ワイらじゃないと、そんなことできへんやろな!ほな、50個くらいにしとく?それくらいなら出来んこともないやろ!)


(50個か・・・それくらいなら大丈夫だよね?)



 魔石を売却するために、ギルドへ入っていき二つあるうちの一つの買取りカウンターへ並ぶ。


 すぐに順番が回ってきて、受付の人にギルドカードを渡す。


「いらっしゃいませ。ギルドカードをお預かりします。売却でお間違いないですか?」


「はい!そうです。」


「かしこまりました。ではこちらのBOXに売却するものをお入れ下さい。」


 受付の横にある機械の中にホーンラビットの魔石を50個入れる。

 アイテムボックスからは出せないので、先に手持ちカバンへ50個入れておいたのだ。


 BOXを閉めると、読み取りが始まった。

 この機械の中に入れると魔石の個数・種類・大きさなどを測定して、金額を出してくれるそうだ。

 最新の技術はすごいよねっ!


 受付のお姉さんが、機械から出てきた用紙を見つめて不思議そうな顔をしている。

 魔石50個は多かったかな・・・ドキドキしながら結果を待つ。



「お待たせいたしました。こちらの内容でお間違いないでしょうか?」


 お姉さんが出してくれた用紙を見る。


 ・魔石 赤(小)50個 @100

 100×50=5,000円


 ホーンラビットの魔石が小で、一つ100円なんだ!

 ってことはアイテムボックスに入ってる魔石を全部出せば、50,000円超えるじゃんっ!

 小で100円なら、サイズが大きくなれば金額も上がるよね!



「大丈夫です!よろしくお願いします!」



「かしこまりました。・・・ではこちらお受け取り下さい。」


「ありがとうございます!」


 トレーに置いてくれた、5,000円を受け取る。


「神楽様。本日お持ちいただいた魔石は、朝ダンジョンに入ってからのものでお間違いないですか?」


「は、はい!そうです!何かおかしかったですか?」


「いえ、不躾に申し訳ありません。神楽様の情報で、本日が初ダンジョンだと記載されていましたので、少し魔石の数が多くてびっくりしてしまいました。」


「そうなんですね!ホーンラビットを運良く倒せたから、多かったのかもしれません!・・・ちなみに、大体どれくらいの数が通常なんですか?」


「そうですね・・・初ダンジョンの方ですと20〜30あれば、かなり多い方だと思います。ホーンラビットはとにかく素早いので、慣れるまでは苦戦するようですね。」


「20〜30・・・!び、敏捷性が高いからですかね〜!ほんと、運がよかったです!ハハッ!」


「そうなんですね。これからも頑張ってください。」


「ありがとうございますっ!」



 お姉さんに挨拶をして、足早にギルドを立ち去る。


 やっばい!やっばいっ!

 50個でも多かったじゃんっ!

 めちゃくちゃ焦ったー。


(50個でもあかんかったかー!ワイらが500個以上魔石持ってるなんて言うたら、大事になるやろなー!)


(ほんとだよーっ!もっと実力つけて堂々と魔石出せるようになるまでは、アイテムボックスに封印だねっ!ほんと、アイテムボックスを無限にしておいてよかったー!)


(大丈夫や!せっかく無限にしたんやから、魔物倒しまくって貯めといたらええねんっ♪)


(倒しまくるって・・・確かに今日は倒しまくれたんだけどねっ!次にダンジョンに行けるのは、来週の土日かなっ!平日は厳しいよね?)


(えー!平日も行こうやー!1時間くらいパパッと行ったらええんちゃう?ホーンラビット狩り尽くすでー!!)


(フーちゃん、怖いよー!じゃあ、行けそうな日があれば行くようにしよっか♪フーちゃんとズーマがいてくれたおかげで、心強かったし、楽しかったよ!)


(よっしゃー!これからもガンガン頼りにしといてやー!)




 冒険者としての、初めてのダンジョンが無事に終わった。

 途中ヒヤッとすることもあって、ドタバタだったけど・・・。

 今日一日楽しくて、すっごく充実してたなって思う。




 冒険者になったきっかけは響を治したい一心だったけど、それだけじゃない何かが芽生え始めている気がした。







最後まで読んでくださってありがとうございます✨


感想・レビュー・お気に入り登録、めちゃくちゃ励みになります!

それでは、また次の話でお会いしましょう!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ