表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/30

01 チャリ進化論⁈

✨待望のマスコットキャラ、爆速で登場です✨


みなさん、

たま〜に自転車のハンドルに可愛いアヒルちゃんが乗ってたりするの、見かけたことありませんか??


そのアヒルちゃんを想像しながら読んでいただけると・・・

可愛さが100倍伝わると思いますっ!

「見たことねーよっ!」って方は、「アヒル 自転車」でググってみてくださいっ♡




 

 ▶︎《神域特級ダンジョン・光聖の神殿、エクストラボス討伐確認。》


 ▶︎《討伐報酬:経験値109,999・スキルポイント109,999獲得しました。》


 ▶︎《レベル:1→50》


 ▶︎《称号:"世界最速エクストラボス討伐者"を授与します。》


 ▶︎《固有スキル:〈硬化Lv.1※常時発動〉〈回避Lv.1〉〈爆速Lv.1〉》


 ▶︎《追加報酬:ママチャリ→電動アシスト自転車へ進化。》




 頭に響く声と共に目の前に画面が現れた。


「な、なにこれゲームの画面?」


 半透明のウィンドウが空中に表示されている。

 俄には信じがたい光景だ。


 討伐?ボス?

 何のことだか全然わかんない。


 周りを見渡してみると、いま私がいるのは広い洞窟のようなところで、少し先にはボロボロの愛車ママチャリ

 そして振り返った先には、倒れている大きな塊。




 え・・・⁈もしかして、さっき自転車で轢いたのがボスだったとか?


 あはは、なーんてそんなわけ・・・・・・



 っあるのっ⁈⁈⁈⁈



「え・・・ほんと何?さっぱりわからん。誰か助けて・・・。」



 状況が飲み込めないまま、考えることを放棄しそうになっていたその時、



 ——————ピカーンッ—————



 愛車ママチャリが突然光りだした。

 私は、洞窟の中での急な光が眩しすぎて目を開けていられなくなった。



 っ眩しいっ!!



 少しずつ光が収まり、目を開けた先には、






 ・・・ぴかぴかになった電動自転車が佇んでいた。




 ——って、なんでやねん!



「えぇっ?私のママチャリは⁈」


「これ、電動自転車⁈⁈」


「うそでしょっ!私の大事なママチャリが・・・!!」





「進化したーーー!!!!!!!??」






『そやねん!絃のチャリンコは今さっき、電動アシスト自転車に進化したんやで!』




 電動アシスト?進化?


 そう言えばさっき追加報酬とかなんとか言ってたような・・・



 って誰・・・⁈


 誰が私に話しかけてるの⁈

 周りを見渡してみても、

 倒れている大きな塊と自転車以外は誰もいない。


「空耳・・・?」



『ここやで〜!ここ〜!チャリンコみてみぃ』



 声がした方にある進化した自転車を見た。



 そこには・・・自転車のハンドルの上にちょこんと乗った、黄色いぷにぷにボディのアヒルが。

 そのアヒルは片手を挙げ、こちらに手を振っていた。


 か、かわいいー♡





「・・・ってアヒル⁈⁈⁈」



『そやで〜!ワイのこと見えた?』


『(自称)自転車の妖精、不死鳥のフェニックスと

 はワイのことやで〜!』



 喋ったし動いたっ!!!!

 しかもすんごい関西弁!!!!

 極めつけに、サングラス付けてるしっ!!!!


 なんだなものすごくキャラ濃くない⁈笑

 アヒルなのに不死鳥??


 あれかな?不死鳥に憧れて〜、みたいな??



 ・・・なんだか可哀想になってきた。


 フェニックス・・・いや、呼びにくいからフーちゃんでいいか、を見つめていたら、



『っなんやその可哀想な子を見る目は〜!ワイのこと疑ってるやろー!ほんっまにっ不死鳥やねんからな!』


「はいはい。不死鳥のフェニックス、フーちゃん 

 ね!」


「ところで私さ、今の状況ぜんっっぜんっ飲み込めてないんだけど、ここどこなの?」


『あっさり流したーーー!!!』


『なんやねん。フーちゃんて・・・ワイはもっとかっこいい呼び方のほうが——!』



 ハンドルの上で少しイジけていたフーちゃんだが、

 しばらく経つと落ち着いたようで、状況を説明してくれた。


 ここは東京に突如としてできたダンジョンで、なんと地下50階層だそう。

 そしてここは最下層の51階。

 通常ボスを倒すと現れる階段を下った先にある、エクストラボスフロアみたい。



 え・・・・・・


 って51階っ・・・⁈⁈


 うそでしょ!私、地上にいたよね⁈⁈


 51階分も下ったの⁈⁈


 うっ・・・頭痛いっ!


 絃は頭を抱えてうずくまった。



『せやから絃は、日本中にできたダンジョンで日本初、かつ最速の攻略者になったっちゅうことやな!知らんけどっ!』


 いや、知らんのかいっ!


「それで、ここが地下51階っていうなら、こんなところからどうやって地上に戻ればいいの?フーちゃん知ってる?」


 って今何時⁈⁈学校は・・・てか急にこんなダンジョンが日本中にできたとしたら、地上は大パニックになってるんじゃない??


『エクストラボス倒してダンジョン攻略したんやから、そろそろ転送魔方陣がどっかにでてくるはずやで~!』


 ジェスチャーで身振り手振り、一生懸命話してくれてる姿が・・・。


『その魔法陣で、地上に戻れるわ!』


 くっ・・・可愛いっ!!!



『ちなみにやけど、ダンジョン攻略したからってダンジョンが無くなるわけちゃうからな!これからもダンジョンに潜って、どんどん強くなれるんやでっ♬』



 いやいや、ダンジョンとか潜んないからっ!

 強くなんて、ならなくていいし!


 私はっ、友達とわいわいするのが大好きで、遅刻しそうになってチャリで爆走するような、普通の、ふっっっつーの女子高生なんだからねっ—————!







 

 ——————パァ——————





 少し離れたところで、転送用魔法陣が浮かび上がっていた。











最後まで読んでくれて、おおきにぃぃぃぃー!!✨


作者も読者もびっくりの展開で始まったチャリダン、

これからどうなるんか、作者も分からんらしいでっ(キリッ)


……え?

「誰?」って

ワイのことわからへん⁈

今回初登場したフーちゃんやで〜!!

え?

「洞窟でサングラスってお前なんなん」って?


ふっふっふっ。

このサングラス、“諸々のスキル(また後日)×偏光×夜目対応×自己満足”のフルオプションやで。

ついでに+10,000くらいカッコよさ補正も入るから、ワイの魅力がフルスロットルやねん!

見た目はアヒル、心は不死鳥フェニックス

次回も、サングラス輝かせて爆走するでぇぇ!!!


お気に入り登録・感想・レビュー、ほんま励みになるからよろしくなー✨


ほな、次回のチャリダンでまた会おなーっ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ