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10 ダンジョン前到着!?

やっとダンジョン前に到着♪


まだ入らんのかいっ!


ええ、まだ入りません!


もうしばらく、お待ちくださいっっっ!!





 


 グループのみんなと話しているうちに、ダンジョン前へと到着した。


 目の前にそびえ立つ《光聖ダンジョン》は、真っ白な外壁で、とても神秘的な塔だった。

 塔の上部には薄く霧がかかっていて、すごく幻想的。

 まるでファンタジーの世界だ。

 現実世界に、突然こんなものが出現するなんて、誰も思わなかっただろう。



 私はまじまじと塔を見上げた。


 私が落ちたのは地下五十一階だったなぁ。

 あの時は転送魔法陣で一階まで戻ってきて、急いで帰ったからちゃんと周りを見てなかったんだよね。


 塔の正面には、綺麗な彫刻が施された白い大きな扉がある。その右側には大きめのプレハブがある。そして麗央さんが、プレハブの前に立っている3人に声をかけている。


「みんな!ここにいる3人が今日ボクと一緒にダンジョンへ同行してくれる冒険者よ。順番に、佐藤、鈴木、高橋。はい。よろしくね〜。」


「ちょ、ちょっと麗央さん⁈俺たちの説明、雑すぎでしょ。挨拶くらいさせてくださいよ〜。」


「もーしょうがないわねぇ。さっさと済ませなさい。」




「・・・さっき紹介された、佐藤だ!俺は、Aグループに同行するからな!よろしく!ちなみに、もしもダンジョンでふざけた事するやつがいやがったら、俺がブン殴るからな。覚悟しとけよ!」


 佐藤さんは、キリッとしたイケメンで、体格もがっしりしている。ブン殴るって言葉から想像つくけど、かなり熱い人なんだろう。


「鈴木です。僕はBグループの皆さんに同行させてもらいますね。よろしくお願いします。」


 鈴木さんは、メガネをかけた中性的で優しそうな雰囲気の人だ。


「最後に、高橋だ。俺はCグループに同行する。きちんと手順通りにやれば、何も問題ない。安心して臨んでくれ。」


 高橋さんは、寡黙そうだけど、しっかり守ってくれそうな安心感がある。身体も佐藤さん同様がっしりしている。


 麗央さんとはまた違った感じで、ザ・冒険者って感じがする!

 みんなオーラがあって、かっこいいー!


「紹介は以上ね!ちなみにDグループにはボクが同行するわ。このトリオはCランク冒険者で、実力もしっかりあるから安心してね。この次は、武器を選ぶ時間よ。今から10分あげるから、この事務所の中で自分に合った武器を選んできてちょうだい。」


「それじゃあ、はいっ!スタート!」



 えっ!そのタイマーどこから出したの⁈

 麗央さんの早業に驚く。

 そして10分タイマーが動き出し、時間が減っていく。



 早く選びに行かないとっ!


 やばい!まだ何にも決めてなかったのに!


 私、杖にしよー!



 ——ガヤガヤ



 みんなそれぞれが急いで中へ入っていく。


「じゃあ絃ちゃん、俺らも武器選んでくるよ!また後でねー♪」


「うん!いってらっしゃい!また後でね!」


 大和くん、東雲くん、一ノ瀬くん、剛さんの4人が事務所へ入っていく様子を見送る。



 1人残された私の元へと、麗央さんがやってくる。


「絃ちゃん、あなたのその自転車とっても素敵ね♡」


「麗央さん、ありがとうございます!」


「それで、この自転車でどうやって戦う予定なの?」


「えっと・・・そーですね、自転車に乗って、魔物を、轢く・・・とか?」



 少し笑いながら、そう答えた。



 やっぱりこの間みたいに轢くのが正解だよね⁈

 進化した時、スキルを習得してたけど、詳しくみてないし!どうしよ、フーちゃん!


(はいはーい!それならさっき絃がゆうたとおりや!自転車に乗って魔物に突撃するんやで!エクストラボスを倒した時に固有スキル獲得したやろ?スキルは〈硬化〉〈回避〉〈爆速〉や!

 〈硬化〉は常時発動で車体がめっちゃ頑丈になってるから、魔物に突っ込んでもノーダメやで!

 〈爆速〉を使えば、一瞬でバイク並みのスピードが出んねん。一気にぶっ飛ばせるで!

 〈回避〉は敵の攻撃をビュビュッと華麗にかわせるんや!

 誰にも真似できへん、最強の組み合わせやろ⁉︎)


(そーなんだっ!詳しい説明ありがとっ!後でゆっくり確認するね!)


(どういたしましてやで〜!)


「自転車に乗って、魔物を・・・轢く⁈・・・あははははっ!」


 どうやらツボに入ったようで、麗央さんがめちゃくちゃ笑っている。

 お腹を抱えて笑う麗央さんを見て、不思議そうにトリオの皆さんが近づいてくる。


「ど、どうした?ついに、麗央さんの頭のネジが飛んじまったか?」



「え、いや、その・・・。」


 なんて言えばいいのかわからず、しどろもどろになって答えられずにいると、


「なんでボクの頭のネジが飛ぶのよ!!」


 ホッ、よかった。

 麗央さんが普通に戻った。



「この子、絃ちゃんっていうんだけどね。この子の武器、隣にある"自転車"なのよ!魔物を、自転車で轢いて倒すなんて言うもんだから、斬新で面白くて、もう、抑えられなかったのよー!」



「「「まじか・・・!!」」」




「ハハハッ!轢き逃げスタイルか!それいいなっ!!」


「フフッ、素敵な発想ですね、面白いです。」


「その戦術、気に入った。」



「俺も次から、その轢き逃げスタイルで行ってみよっかなー!」


「・・・却下します。」


「・・・それはやめておけ。」


 トリオのみなさんが、それぞれ肯定的な意見をくれたのでホッとした。

 佐藤さんの意見は即座に却下されていたけど。




「3バカトリオは置いといて、その自転車で絃ちゃんが魔物を倒すところ、ちゃんとボクが見届けてあげるからね♡」


「はい!よろしくお願いします!麗央さん!」






最後まで読んでくださってありがとうございます✨


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それでは、また次の話でお会いしましょう!!


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