表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪物 -Beast-  作者: えりぃて
1 Another Person
3/9

見学

「ねぇ、サキに付いてっていい?」

「へ?」

「殺しをするとこに」

「あぁ、いいの?」

マジで何も言ってないからね?ミサキが急に言いだしたことだからね?そこは勘違いしないで。

「サキが仕事するところ1回でも見たいんだよね。良いかな?」

「うーん、それは良いんだけどねぇ…」

ここから真面目シーンするからね、みんな笑わないでね。

「見ることを含め殺しに関わることは裏社会に足を踏み入れることと同等。そして足を踏み入れれば簡単には元の社会には戻れない。それは理解してくれる?」

「…」

ミサキが黙る。まあ黙るよね。

「…私は大きな物を失った。もう戻れなくたっていい。戻れたって意味はない」

「そっか。分かったよ」

真面目シーン終わり。もう大丈夫だよ。

「よしじゃあ社会科見学ってことで案内役である自分も頑張らないとね!丁度任務が来てたから行くよ!」

「うん、分かった。」

今回は銃を忘れないようにね。しっかり用意しないと。


 そして2人はとある廃工場に着いた。ここに違法な爆薬を大量に所持している殺し屋が居るとのことだ。

「あ、ちょっとそこで待ってて。なんか危ない雰囲気があるわ」

サキが先に進む。外から覗くと案の定トラップが仕掛けてあった。

「やっぱあるよね。先に行ってて良かったー。サキだけに」

ごめん寒かったね。温かい飲み物奢るから許して。スイッチがあったからオフにして…

「来ていいよー。多分トラップオフに出来たー」

すぐ来てくれた。意外と肝据わってるのかな。

「これがトラップね。こういうのって大体まずは入り口にトラップ仕掛けてあるから気を付けてね」

「うん」

他にもトラップを突破しながら進んでいくと部屋があった。

「失礼しまー…」

バァン!!

『!?』

流石にびっくりした。いやびっくりするよこれは。だって背後からこの音だよ?びっくりするよ。

「クヒヒ…まさか2人来るとはなぁ…しかもどっちも可愛いじゃないか…」

パシュッ

避けられた。強敵だわこれ。

「おっとぉ… 急に撃つとは可愛くねぇなぁ…」

可愛くないのか…

「可愛くねぇやつは嫌いなんだ…死んでもらおうかぁ!!」

なんか球が飛んできた。とりあえず弾く。

バァン!!

爆弾だった。

「弾くとはやるなぁお前ぇ… だがそれも偶然で終わらせてやるよぉ!!」

なんか次は地面が爆発しそう。ミサキの背中を押して走った。

ドガァン!!

爆発した。

「よ…よく分かったねサキ…」

「うぃ」

主人公補正だね。うん。

「それも避けるかぁ… だが」

パシュッ

「カハッ…」

眉間を撃って倒した。

「急所撃ったから大丈夫だよ。おいで」

「えぇ…」

あっさり終わったことに対してなのか遺体に対してなのかよく分からない反応をしている。そりゃするよね。

「以上で社会科見学を終わります。礼!」

「う、うん…ありがとうございました」

工場を出た頃には水場に三日月が反射していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ