9話 子猫の様だ(にゃ~ん
色々悩み中です
(う~ん···大分時間が経ってしまったなぁ)
時計を見ると15時を過ぎていた
家の中にはあまり食糧が無い
土曜日はまとめ買いで決定として、今日と残り2日を過ごすには、ちょっと不安な量である
今までは土日に1週間で消費しきれる量を買い込み、水曜は足りない物(粉·調味料等)を買う程度だった
しかし、今は精霊さんが一緒にいて、近い未来に増える事が予想される
いくら小さいとは言え、人数が増えれば消費量も増える
ここは安心を手にする為、今日のうちに追加で買い込む方がいいと判断する。
では、すぐに買い出しに行けば良いのだが、今度は時間的に何処が良いのか迷っている。
1、いつもの近くのスーパーで買い物(時間的に割引もある)
2、遠い大型販売店に行く(安くて大量買いが出来る)
1はすぐ近くのスーパーなので、それほど苦労はないが、時間的に品薄の可能性がある
2は少し遠く、自転車で持ち運びするには少し苦労する距離だ
頭を悩ませていると、精霊さんが声をかけてきた。
『手伝う。荷物持つ。』
「気持ちは嬉しいけど。言っちゃ悪いけど、お菓子の箱(80g)1個とか意味じゃないよ?」
『大丈夫。魔法で(対象の)重さ変える』
「なるほど~。魔法か~···魔法!?」
『そう。属性が違うから、得意じゃないけど···少々の重さなら可能。証明する』
精霊はそう言って後ろから僕を持ち上げた
客観的に見ると親猫に運ばれる子猫(体の大きさは逆)の様だ(にゃ~ん
ちなみに僕は155cmの40㎏前後(健康診断時)だ。(ちびって言うな!!
精霊さんはそのまま部屋を飛び回る
服が伸びちゃうからそろそろ降ろして欲しいな
『どう?』
「うん。わかったから降ろして下さい」
精霊は優しく地面に降ろしてくれた
どうやら魔法で僕の体重を15kgくらいまで軽くしたとの事
それでも15kgを持ち上げて飛び回るのは凄いよ?
重力操作が得意な精霊さんは20万tの重さでも余裕で風船(ヘリウムガス入り)みたいに軽くできるらしい
「そんな重い物を持ち上げる事があるの?」
『結構ある。』
何でも『10万t超の生物』が聖域に侵入しようとするので、捕獲して遠くへ素早く移動(主に投擲)するのだとか···
流石ファンタジー世界。生き物も半端無いね
「じゃあ、問題無しと言う事で、買い出しに行こう。向かうは大型販売店!!目標はお米30㎏と食糧だ!!」
志希は精霊を肩に乗せ、大型販売店へと自転車を走らせた
次回『大型販売店で買い物しよう』
※志希の体重を修正しました。
お知らせ
別作品の『喫茶店』のタイトル変更しました
『喫茶店 あなたに癒しの一時を~強面店員の笑顔を添えて~』
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