43話 メイドって何なんだろう?
買い物中
スーパー内を見て回り、卵·クリーム·牛乳·苺をかごに入れる
そしてカップケーキの器を見ると、可愛い柄の器があった
『(可愛い柄だ。これで作れば社長はもちろん、綾香さんと鈴音さんも喜んでくれて、僕の好感度が上がるかも···)』
「···なにを1人で人の声真似して、ありもしない妄想垂れ流しているんです?『鈴音お·ね·ぇ·さ·ま』?」
あまりにもな内容なので、鈴音の耳元で囁いてやった
「!?!!?▼□◎★◉■!!!?」(パタッ···ドグドク···
声にならない何かを言ってその場で倒れる鈴音···
なんか赤い液体が見えるけど···駄目かなこれ?
かごは僕がしっかり持っていたから無事だけど、これは店に迷惑かけちゃったなぁ···
と思ったら、鈴音さんは立ち上がり、服と地面が綺麗になっていた。
すげぇ···この一瞬で服も床も綺麗にしたよ!?
しかも誰にも気がつかれてない!?
「メイドとして当然です。さぁ次へ行きましょう。こちらです」
何事もなかった様に歩き出す鈴音を見て志希は思う
『メイドって何なんだろう?』
そして無事(?)買い物を済ませた2人は車へ戻り、開発センターへと戻って行った。
さて、カップケーキを作りますか···
買い物から戻って来た志希は早速カップケーキを作り始める
まずはホットケーキミックス·牛乳·砂糖·卵を混ぜる
混ぜたものをカップにカップの半分程入れる
全部移し終えたら電子レンジで加熱する
時間は状態を見ながらやる
竹串をさして中まで熱が通ったら、少し冷ましておく
加熱中に作ったクリームを冷ましたケーキの上に乗せて、ヘタをカットした苺を乗せれば完成。
数にして15個出来た。
試食として1個食べてみる
うまく出来たと思う
2個だけ別にして
残りのケーキは深いバットの中に置き、上に箱の蓋のように同じ大きさのバットを置いて、ラップを周りに巻いて固定して冷蔵庫にしまう
2個はこっそり格納庫にしまって白達のお土産にする。
(卵が余ってしまった···ゆで卵でも作るか···)
卵を茹でているうちに、ケーキ作りに使った器具を洗い、乾燥棚に置く
ゆで卵も出来たので冷水に卵を浮かせ、氷も入れて冷却する
暫く冷やして、卵の殻を剥いていると、社長室に綾香さんが入って来て、何やら話をしている。
何やら急用のようだ···ゆで卵の殻を剥き終わった僕は
「何か指示があるかもしれない」
と、意識を向けつつ、卵に塩をふって1つ食べるのであった。
ゆで卵うま~
次回『カレーも良いな』




