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〖総合一万突破〗魔法の実がなる木の種を貰い、育てた僕は精霊達に気に入られた様です。~魔法の実を食べたら色々ヤバい事になりそうです~  作者: のんびり作者(四希)
第ニ章 魔法と運命の出会い?

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23話 完璧な返答だ!!

雨宮さんと話そう

心配事が無くなったのに、すぐに心配事がやって来たよ!?


目の前には雨宮さんがいる


「すみません。もう一度お聞きます。どこかで···いえ、昨日お会いしませんでした?」


何故か少し冷たい目で質問して来る雨宮さん


どうしよう?なんて答える?

·はい

·イエス

·多分前世でお会いしたかもしれませんね

·もう少しマシなナンパ文句ありませんでしたか?

·ここに伝説の樹は売ってませんよ?

·大丈夫ですか?お薬苦いけど、ちゃんと飲もうね?

·その冷たい目線···我々にはご褒美です!!ありがとうございます!!



まともな選択肢がない!!最後のはただの変態だ!!


(世界樹の樹なら家にありますよ?最近冷たくて、倦怠期かしら?)

(違います。)


まさかの返答が来たよ!?


遂に幻聴が···疲れているのかな···?




「失礼ですが、昨日は買い物以外で外に出ていません。もし、そう思われるのなら、その時にすれ違ったとかではないでしょうか?」


よーしよし!!完璧な返答だ!!


「そうですか···そうかもしれませんね。失礼しました。実は昨日、ある男性に助けていただいて···」


彼女は少し考える素振りをしたが、納得する様に頷き、謝罪してから昨日の事を話し始めた


「···と、言う事がありました。···でも勘違いだったみたいですね。すみません長々とお話してしまって」


「いえ、お気になさらず。誰だって勘違いはありますよ。では、自分は仕事がありますので、失礼します。」


彼女の謝罪に営業笑顔(スマイル)で答え、その場から離脱しようと背を向ける


「はい。失礼しました。お仕事頑張ってください。また此方にも来ますので、その時はまたよろしくお願いいたします。···今度はちゃんとお礼致しますね?」


「だから、お礼はいらないって言っ······今なんと?」


恐る恐る振り返るとそこには眩しい笑顔(目は笑ってない)の雨宮さんがいた


「やっぱりそうですよね···?昨日助けてくれた方ですよね···。髪型は違いましたが、身長と声が同じでしたので、カマをかけさせてもらいました。」


なんてこった!!認識阻害で髪型と服装変えたけど、声までは変えて無かった!!


しかし、まだ乗り切れるはずだ!!


「ハハハ···何を言っているんですか?身長と声なんて似てる人は沢山いますよ?それにその人はすぐに『帰って行った』のでしょう?」


「実は、あの後不思議に思いました。なぜあの方は『あの方向へ走って行ったのかな?』···と」


何の事だ?


「気づきませんか?私はあの方が『店の方へ走っていた所』を声をかけて、助けてもらったんです。そしてあの方は『来た道を戻る方向』に走って行きました。」


「···つまり?」


「つまり、あの方は『なぜ来た道を戻って行った』のでしょうか?

『私が声をかけた時はお店の方向へ走っていた』のに、別れる時は『来た道を戻って行く』のは不思議に思いませんか?それに···今『帰って行った』と言いましたね?」


しまったぁ!!そうじゃん!!やらかしたぁ!!いやいや、まだ乗り切れるはず!?


「それは目的地が途中にあって、送ったから戻ったのでは?」


「そうかも知れませんね。しかし、あの道は自転車で通るには細い道しかなく、周りにお店はありませんでした。でもあの方は戻った···なぜかしら?」


ぐぬぬ···よく知ってるなぁ···


「途中で自宅や友達の家があったとか?」


「それもあり得ますが、残念ながら違いました。」


彼女は首を横に振る


「?どうして言い切れるんです?」


「あの周辺一帯を調べました。あの方を知っている人がいないか、一つ一つ、一人一人、念入りに···ね?」


そう言って彼女は怪しい笑顔を浮かべた




どうしよう···とんでもない人を助けてしまったみたいだ








次回『気にしないで欲しいな』

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