211話 約束は守ります
今回は主に凛の話です。
土曜日 夜 雨宮家食堂
私はいつもの様に夕食の配膳を終え、定位置に控える
隣には桜花がいる
暫くすると、旦那様方が食堂へ入って来て、食事を始める
いつもの様に『今日の報告』が始まり、話題は旦那様の『今日の志希君』で、少しまずい事になりかけた
本日の旦那様は志希様にお呼ばれし、色々とお話しをしてきた様です
最初は志希様が『購入した車』の話でしたが、話が進んでいくと『志希様が落ち込んだ』とか『買い物に誘う相手もいない』と進み···
静お嬢様に『志希様から何か贈り物を貰った事があるのか?』といった話題に···
私の記憶によれば···旦那様は最近上機嫌で志希様のお話しをされるので、多分何か贈り物をいただいたのでしょう
奥様も同意しているので、何かいただいたのでしょうか?
そう言えば私と桜花は『飴』をいただきましたね
残り少ないので、大事にしています
桜花も同じ様ですね···
そんな事を考えていたら、静お嬢様の視線が···
私は何も言わずに視線を外します
桜花は目が泳いでいますね···
···奥様に後で話を聞くと言われてしまいました···
何とか上手く誤魔化す事にします
えぇ、約束は守ります
なので、また『飴』をいただけないかな···
志希様に言えば多分いただけると思いますが···
次の送迎の時に聞いてみましょう
お礼は何が良いのでしょうか?
私はお嬢様方の様に『スタイルが良い』とは言えないので、他の事でお力になれれば···
でも、志希様はお嬢様には普通に接していますね···
もしかして『お嬢様の事は好みではない』のでしょうか?
世の中には『ひんぬー教?』や『壁こそ正義』等という派閥があるとか···
···何でしょう。微妙に犯罪臭が···
そして私はそこまで小さくありません
奥様は規格外ですが、お嬢様とメイド長と副メイド長と他数名(約9割)が大きいだけです
···豆乳の量を増やして、体操を念入りにしましょう
せめてCくらいは···
夕食が終わり、片付けを済ませて書斎へと桜花と向かいます
「桜花···飴の事は秘密ですよ···」
「理解しています。話すのはあの『お食事処』でどうでしょう?志希様の行き着けですから、大丈夫かと?」
「名案です。それでいきましょう」
2人は話をあわせて、書斎の扉をノックして中へ入り、旦那様と奥様に『食事処』の話をして『飴』の事は一切言葉にしませんでした
旦那様と奥様は納得してくれた様だが、お嬢様からは『羨ましい』と嫉妬されてしまいました
なので、今度さり気無く『志希様にお嬢様を誘う様にお願いする』事にしました
素直に言えば『志希様は連れて行ってくれる』と思いますけどね···
何であんなに暴走するのでしょうか?
そして夜、部屋で志希様からいただいた『飴』(チーズケーキ味)を楽しんでいたら、お嬢様の叫び声が聞こえて来ましたが、気にせず『飴』を楽しみました
お嬢様の叫びは志希様関係(失敗限定)なので、誰も気にしなくなったのです
今日も『飴』が美味しいです
次回『精霊樹は帰る様です』




