182話 害虫駆除しますか···
コントロールルームに行こう
会場で志希にやり返され、大恥をかかされた女性は早足でドーム内のある場所へ向かっていた
「何よあのガキは!!人の事を馬鹿にして!!こうなったら大恥かかせてやるわ!!」
女性が向かうのはコントロールルームだ
何故コントロールルームに向かうのか?
それは『ドーム内の照明を落として誕生日会を台無しにしよう』と考えているからだ
本来コントロールルームには『作業員が常駐している』が、今日は『自分の手の者を潜ませて』おり、ルームを襲撃させる計画を立てていた
しかし合図を送ったが『一向に照明が落ちない』ので、様子見に向かっている最中であった
『計画は失敗した』と理解して大人しく帰ればよかったのに、その考えが出来ない程怒りに支配されていたのだろう···
(何処までも自分勝手で愚か者だな···本当に害虫じゃないか···)
(···これからの為に···『害虫駆除』しますか···)
『影から見ている存在』に自分が監視されている事に気がつかない女性であった···
時間は少し戻り、コントロールルーム前
怪しい黒ずくめの人が数人集まっていた
「(合図が来たぞ!!これより速やかに制圧し、照明を落としてずらかるぞ!!)」
リーダーっぽい人物が仲間に声をかけると、仲間の1人がコントロールルームの鍵を開けようとピッキングを始める
数秒後には鍵が開き、コントロールルーム内に突撃した!!···が、何か『見えない壁』に阻まれ、進む事が出来ない···
「どうなっている!?何故進めない!?いや、それよりも『何故あいつらは我々に気がつかない!?』これだけ音がすれば気がつくだろう!?」
黒ずくめの者達がコントロールルームに突撃したが、常駐の人達は何も反応していない
まるで『見えない壁で遮断されている様』にさえ思える
「くそっ!!作戦失敗だ!!速やかに撤退···皆どこに行った!?」
周りの仲間に撤退命令を出そうとして周りを見るが、仲間が1人もいない···
そしていつの間にか『周りが暗い空間』に変わっていた
「なんなのだ!?ここは何処だ!?」
慌てて周りを見るが、何もない···
あるのは『見えない壁と暗い空間』だけだ
「馬鹿な事しないで帰れば良かったのに···何であんな命令聞くかねぇ?しかも『手段を選ばない』なんて命令だし···。それって『あの人達を亡き者にしてもいい』って事だろ?」
何処からか声が聞こえてくる
「『眠らせる』とかなら多少は慈悲をかけたけど、最初から殺す気なら···『殺されても文句ない』だろう?···既に『何人も手にかけている』んだ。次は『自分の番でも構わない』よな?」
徐々に体を影が侵食してくる
「と、言うわけで···『お仲間さん達も待っている』から、そちらに『送って』やるよ。1人じゃないから、寂しくないぞ?それと、命令した『あの愚者』も一緒に送ってやるから、しっかり道案内してやれよ?」
そう告げられた後、黒ずくめの者は意識を失い、『黒い影』にのまれてしまった···
「さて、後は『あの少年』のところだな···」
声の主はそう呟くとどこかへ消えて行った
そして元の時間へ戻る
『愚者』こと『非常識女』もまた暗い空間に囚われていた
「自分の思い通りにいかないからって、他人に『害をなすのは悪いと教わらなかった』のかな?あぁ、『教わらなかったからここにいる』のか···」
女は金切り声をあげているが、遮音しているので聞こえない
「さて、あんたが用意したお仲間さん達は無事に『冥府に旅立った』よ?でもね、どうやら『渡り賃を持ってなかった』みたいなんだ。だから、あんたが『責任持って届けてあげよう』ね?それが依頼主としての『最後のお仕事』だよ?」
徐々に体が地面に沈んでいく···
「あっ!安心していいよ?あんたがいなくなっても『代役は用意してある』から。『品行方正』で、とても『思いやりのある女性』だから、心配しないでいいよ?それじゃ···サヨウナラ···」
言葉が終わると、『愚者』こと『非常識女』は地面に沈んでいった···
「さて······すみませんが、後はおまかせします。」
女が消えた事を確認した僕は、影に向かって声をかける
「あぁ、任せておけ。少年は『こちら』にくるべきじゃない。···幸せになれよ···」
「はい。お兄さんもお幸せに···あっ!またお店に行きますね?」
「···珈琲目的の客としてなら歓迎するよ。その時は俺が珈琲を提供しよう。勿論ケーキも用意しておくよ。···ではな···」
『影』はそう言って何処かへ消えていった
時間は少し進み···
志希に反撃された女性は『何事もなかったかの様に帰宅』した
そしてすぐに『今までの悪行を警察に全て開示』して、忽然と姿を消す···
すぐに女性の『家族は全員逮捕され、一生塀の中で生活する』事になったのだった
そして、消えた女性は『未だに見つかって』いない···
次回『君はこちらに来るな···』




