表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時の伝書鳩  作者: 夜光哉文
第二編
9/54

三 国の闇

「番号が、変わってる……」

 私は力なく床に手をついた。

 「ふむ、やっぱり簡単に当たらないようになってるんだね」

 「この国の闇を感じました……」

 私は座席に深く腰を入れて、ため息をついた。

 「とりあえず、お金ちょっと余ってるんで、ご飯買ってもいいですか?」

 「うん」

 私はコンビニに行って、おにぎりを一つ、ジュースを買った。

 「修さんは燃料大丈夫なんですか?

 私はおにぎりのフィルムを破りながら言った。

 「うん。この機体はかなり燃料を積めるようになってるから、まだ大丈夫だね。でもいつかは補充しないと。あ、ちなみにハイオクね」

 「そこはちゃんと贅沢してくるんですね……」

 「それはいいとして、どうお金を稼ごうか。こうええいのギャンブルは他にもあるし、それをするのはどうかな?」

 「私未成年だから無理ですよ。身分証も持ってないのに」

 「ふむ……ならば今から大昔に行って、価値のあるものを持ってきて売る、とか?」

 「何かありますかね?失敗した時また私がただ疲れるだけじゃないですか?骨折り損のくたびれもうけですよ」

 「おお、上手なことわざの使い方だね!」

 「言ってる場合じゃないですよ」

 「失礼。そうしたら他に何か方法はあるかな?もう、人の家に侵入して盗むとかかな?」

 「私がやると思います?」

 「やらないね。これまた失礼した。だが、もう心当たりがないよ?どうしようか」

 「ですよね……そもそも、あの宝くじが悪いですよ。あんなの詐欺じゃないですか」

 「言ってもしょうがないよ」

 「まあそうですけど……あ!」

 「何か閃いたのかい?もしかして、詐欺をするんじゃないだろうね?盗みがダメで、詐欺がいいわけなくないかな?」

 「まあまあ、とりあえず、図書館に向かってくださいよ」

 「いいけど……」

 私は図書館に行き、さまざまな新聞を見て、ある条件に該当する人物を探した。

 「よし、こいつでいいだろう」

 やっとのことでその人物を見つけた。外はもう随分と暗くなっていて、図書館も閉館間際だった。

 「作戦は明日から、今日はもう休もう」

 私はまた、人気のないところに移動して、車の中で睡眠をとることにした。

 「ううん……」

 真夜中、私はトイレがしたくなって目を覚ました。

 「ああでも、トイレない……」

 私はため息をついた。

 「仕方ない……」

 私は外に出て用を足し始めた。

 何度でも言うけど、私これでも令嬢なんだよな。

 

 「おはようございますぅ……」

 翌朝、私はふにゃふにゃした声で修に挨拶した。

 「うん、おはよう。昨日のことなんだけど、圭さん、君は本当に詐欺をする気なのかい?」

 それを聞いて、私は顔をシャキッとさせ、ニヤリとした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ