三 国の闇
「番号が、変わってる……」
私は力なく床に手をついた。
「ふむ、やっぱり簡単に当たらないようになってるんだね」
「この国の闇を感じました……」
私は座席に深く腰を入れて、ため息をついた。
「とりあえず、お金ちょっと余ってるんで、ご飯買ってもいいですか?」
「うん」
私はコンビニに行って、おにぎりを一つ、ジュースを買った。
「修さんは燃料大丈夫なんですか?
私はおにぎりのフィルムを破りながら言った。
「うん。この機体はかなり燃料を積めるようになってるから、まだ大丈夫だね。でもいつかは補充しないと。あ、ちなみにハイオクね」
「そこはちゃんと贅沢してくるんですね……」
「それはいいとして、どうお金を稼ごうか。こうええいのギャンブルは他にもあるし、それをするのはどうかな?」
「私未成年だから無理ですよ。身分証も持ってないのに」
「ふむ……ならば今から大昔に行って、価値のあるものを持ってきて売る、とか?」
「何かありますかね?失敗した時また私がただ疲れるだけじゃないですか?骨折り損のくたびれもうけですよ」
「おお、上手なことわざの使い方だね!」
「言ってる場合じゃないですよ」
「失礼。そうしたら他に何か方法はあるかな?もう、人の家に侵入して盗むとかかな?」
「私がやると思います?」
「やらないね。これまた失礼した。だが、もう心当たりがないよ?どうしようか」
「ですよね……そもそも、あの宝くじが悪いですよ。あんなの詐欺じゃないですか」
「言ってもしょうがないよ」
「まあそうですけど……あ!」
「何か閃いたのかい?もしかして、詐欺をするんじゃないだろうね?盗みがダメで、詐欺がいいわけなくないかな?」
「まあまあ、とりあえず、図書館に向かってくださいよ」
「いいけど……」
私は図書館に行き、さまざまな新聞を見て、ある条件に該当する人物を探した。
「よし、こいつでいいだろう」
やっとのことでその人物を見つけた。外はもう随分と暗くなっていて、図書館も閉館間際だった。
「作戦は明日から、今日はもう休もう」
私はまた、人気のないところに移動して、車の中で睡眠をとることにした。
「ううん……」
真夜中、私はトイレがしたくなって目を覚ました。
「ああでも、トイレない……」
私はため息をついた。
「仕方ない……」
私は外に出て用を足し始めた。
何度でも言うけど、私これでも令嬢なんだよな。
「おはようございますぅ……」
翌朝、私はふにゃふにゃした声で修に挨拶した。
「うん、おはよう。昨日のことなんだけど、圭さん、君は本当に詐欺をする気なのかい?」
それを聞いて、私は顔をシャキッとさせ、ニヤリとした。