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転生嫌われ令嬢の幸せ漢飯(日常)  作者: 赤羽夕夜
野外合宿編

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野外合宿での説明にて

――野外合宿。

フィオーレ学園で行われている3年に1度の危険な行事。

教師による監視と場所決めには細心の注意を払ってはいるものの、地形も崖や森、川が多い自然の中で生徒のみでの宿泊。

加えて配布された道具と最低限の水で2泊3日耐え抜き、人間として生き抜くために必要な精神、忍耐力、対応力などを磨くことを目的としたものである。


この合宿はいわゆる初夏の晴れた日に行うもので、毎年脱落者も多くサボるものも多いという。しかし、これにでなければ単位や評価に影響がでるため、真剣に学校を卒業したい貴族は嫌でも出ざるを得ない。


そんな私もそんな貴族の中の一人であった。

鬱が混じる感情の中、内心野外合宿への悪態をつきながら、野外合宿に向けて一生懸命説明をする先生の話しに耳を傾ける。


アウトドアなことは好きだが集団行動が伴う合宿ともなれば話が違う。自分の好きなように行動ができないし、他人の面倒を見なければいけない必要性も出てくる。

しかも今回の合宿は先生の監督は届いてるが最低限の干渉しかでてこない。つまり男子生徒の多くに毛嫌いされている私にとっては都合の悪い環境なのだ。


先生の話に耳を傾けながら嫌な気持ちを紛らわせようと密に周りの生徒の反応に視線を合わせる。その中でふとクリフォード様と視線が合う。

「嫌そうだな?こういった行事は好ましいと感じるのかと思ったのだが」

「団体組織の集団行動ほど煩わしいものはありません。学ぶことがあるとはいえ好ましいと思うことはないです」

「行事自体は否定しないのだな。......まぁ気持ちはわからんことでもない。集団行動の点もそうだが、自給自足とはほど遠い生活を送る俺たちが自給自足を送る、しかも協調性のないものと組まれたら1日と絶たず脱落するだろう」

「クリフォード様も野外での生活は慣れていない印象があるのですが、心得はあるのですか?」

「失礼な。俺もそこそこはやる。母国ではよく私有地で狩りをしていたものだし、野戦料理なども嗜んでいた」

野戦料理ってなんだろう......?言葉かとらえるイメージとしては現地で調達して最低限の調理しかしないいわゆるサバイバル料理に近いものなのだろうか。

ピンと来ずつい首を傾げてしまうと、クリフォード様が説明をしてくれた。

「要は森で狩った肉や採取した野草などをを野外で調理した料理のことをいう。戦争では野外での生活が強いられるからな最低限の調味料以外は自分で調達するのだ」

「そうなのですね、ということは肉をさばけるのですか?」

「肉を捌くのはシレーヌでは男性の役割だからな、当然だ。皮はぎから血抜き、部位を分けることだって可能だ」

私は現代っ子だったのでグロテスクな光景や行為はNGだから肉をさばけるのはすごいと思う。新鮮な肉って料理の幅も広がるし、処理方法やお肉の質によってはお肉のお刺身だって......。

ああ、料理のレパートリーが増えることを考えるとなんだかお腹が減ってくるなぁ。

「今度土産になにか狩ってきてやろう?なにがいい?」

「よろしいのですか......?では、できれば獣臭くないお肉がいいです!鳥系とか......」

「鳥は難易度が高いがその分おいしいものが食べれるなら狩り甲斐があるというものだ。楽しみにしておけ」

思わぬところで食材調達の約束を他国の王子としてしまったところで授業が終わるチャイムが鳴る。

大勢が一斉に椅子を引く音と先生の挨拶が重なり、ひとまず今日の授業は終わりを告げた

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