わかりやすい現代語訳シリーズ その5 「方丈記」の冒頭部
意味がわかった上で、できたら、原文を丸暗記して下さい。
それが、一番すばらしい鑑賞の仕方になると思いますよ。
流れて行く川の水は、昔から絶えたことはないが、もとの水と同じわけではない。
流れのゆるやかな所に浮かぶ泡は、できたり消えたりして、寿命の長いものなど、一つもない。
この世の、人と家との関係も、これとよく似ている。
都で、せり合うように建っている、身分の高い人、低い人の家々は、何百年も前からあるけれども、たしかめてみると、昔からの家は、きわめて少ない。ある家は、去年焼けて、そのあとに、今年作られたものである。また、ある家は、大きかったのが、小さな家に変わっている。
そこに住んでいる人も、これと同じである。昔とまったく同じ所に、たくさんの人が住んでいるが、昔からいる人は、二、三十人の中で、わずかに、一人、二人くらいのものだ。
リクエストがあれば、この続きを、やってみてもいいんですが。