大胆な行動が出来ちゃった不思議
翌日、委員会や部活動の紹介があった。僕は、宮津さんと同じものを選ぶことにした。少しでも彼女とふれあう機会を作らなければ仲良くなることは出来ないと思った。
委員会については、HRで挙手による立候補だった為、彼女と同じ委員会に入れた。
部活動は用紙に記入で提出なので、これは本人に聞くしかないが・・・。
「えっと、宮津さん。同じ委員会だよね、僕は高嶺、よろしく。」
僕は臆病なはずだった。自分でも少しびっくりだが、そんな風に声をかけていた。
「高嶺君、こちらこそよろしくね。」
彼女は透き通るような声で、ニコっと笑顔で返してくれた。
「宮津さん、部活動はきまった?」
人当たりのよさがあったので、思い切って聞いてみた。
「ん~、部活動は入らなくてもいい決まりだし、入らないかも。気に入る部活がなかったから。高嶺君はどうするの?」
彼女の言う通りだ、部活は別に無理して入る必要もない。
「そっか、それもそうだね。じゃあ僕も委員会だけにしようかな。」
おどけて言ってみた。
「クス・・・そっか。」
よかった、マネしてるとか悪いように思われてはいないみたいだ。かなり好印象かもしれない。僕としては高めのハードルを越える行為をしてるので、これは勇気を出して良かったと思う。
「委員会は明日からだっけ?」
ホントは分かっている、ただ彼女と話す時間を延ばしたいがために、そんな確認をしてしまう。
「うん、そうだよ。なんなら明日一緒にいく?」
彼女は明るく、そう誘ってくれた。これは棚から牡丹餅だ。ありがたい。
「え?いいの?じゃあ、そうするよ。」
「いいよ、明日よろしくね」
「うん、よろしく」
今日はそれで終わった。帰ろう。
日付の切り替わりで区切ってるので短めです。