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始まりはいつだって春から


春、入学式。僕は少しだけ大人になった感じがして高揚していた。


親からみると卒業と入学では大した違いではないのかもしれない。


けど、当事者の僕らにとっては大きな変化と思っている。


そしてテンプレートの様に、僕は新しい恋、出会いに期待していた。


しかし・・・僕はあまり積極的ではないのだ・・・期待はしていても行動が出来ない・・・。


臆病?チキン?そうだろう?否定はしない・・・。


これもまた、言ってしまえばありふれた考えなのだろう。


―――髪型はショートストレートの黒髪。童顔で女顔。性格は普段は臆病で、消極的。時々大胆になることもある。人からの影響を受けやすい。それが僕だ。―――


そう、僕はどこにでも居そうな、ありふれた一人の1学年男子だった。


式がおわり、教室に入る。そこで、担任からのこんな一言が。


「これから1年を共にする仲だ、なので、一人ずつ前に出て自己紹介をしてほしい。順番は名前順でいくぞ~。」


なんだって・・・。僕のような人にはやっかいな事だ。逃げたい。自分よりも先の人が自己紹介しているがほとんど頭に入ってこない。あれこれ考えているうちに順番が来てしまった。


「えーと・・・。」(ダメだ、全然心の準備出来てない!)


高嶺たかみね あおいです、よろしくお願いします。」


ふぅ。なんとか噛まずに言えた・・・。

一気に緊張が抜けてほっとした。そして、気持ちが落ち着いてきたところで・・・。


その女の子に出会うのだ。


宮津みやづ 莉緒りおです、よろしくお願いします。」


―――綺麗な黒髪のストレートロング、腰より少し上ほどの長さ。見た目はかなり美少女だ。胸の膨らみは分からない。その自己紹介は明るく、笑顔だ。―――


教室の中に最初からいた。気づかなかったわけではない。

クラスの中には結構可愛い女の子も多いので埋もれていたと言うべきだ。


だが・・・僕は何故か宮津さんに見惚れて、惹かれていた。


(!?、目が合った・・・いや、ビックリすることじゃないだろ・・・落ちつけ。)


僕は彼女で頭がいっぱいになり、その後の人の自己紹介は頭に入ってこなかった。

クラスメイトの名前と顔を覚えるチャンスを、僕はふいにしてしまった。


その日はそのまま帰宅した。


私の趣味全開。まったり書いていきたいと思います。

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