第2話 戦いの行方。
バトル物って1番は想像が捗りますね!
僕はちなみにロボットでバトルで合体物が大好きです。
俺はこの戦いで、神城くんの問題点を2つ発見していた。
1つ目はまだ、単純な攻撃しかできないこと。
平たく言えば直線的だ。ならば動き出す瞬間を見逃さず、攻撃が到達するまでに回避できればまずあたらない。
2つ目は、原因は分からないのだが攻撃が軽いこと。肉体強化系の能力なら得手不得手があったとしても足を強化してそこから速さから身を守るための強化が必要なはずだ。
あのスピードでは普通肉体が耐えきれないはずなのだが、強化されたはずの拳がやけに軽い。
だが、厄介な点もある。
それは、移動であるならば見えるはずのものが見えないことだ。
それは神城君の動きが見えないこと。
それは、絶対におかしい。
普通どんなに速かろうが、動いた軌跡が見えないなんてことは無い。
この場合の見えないことと目で追えないことはイコールでは無い。
追うことができれば、回避することは出来るだろう。
だが、見えないということは距離が掴めないため避けることができない。
まぁ、俺には関係ないけどね。
「すぅ...はぁ...」
俺は深呼吸をし、神城君に刃を向ける。
バシュッ 神城君が動く。
その瞬間、神城君の姿が消える。
確かにその姿は観客の誰も視認することは出来なかった。それは、俺も例外ではない。
それでも、俺に見えている。 悪いけど、直前でよけられる自信がある。
そして、彼の姿が現れる。
彼の拳が眼前に来ているが、それもこれも....
狙い通りっ!
パンチを俺は紙一重で避け、剣の柄で腹部に一撃を与える。
「ぐふぅっ!」
彼は蹲り、苦しそうに声を上げる。
間髪入れずに裸絞にかける。
「ごめん...!」
俺が一言謝ったあと、神城君がタップをし代表戦が終了した。
辺りは静まり返る。思わぬ番狂わせに、誰も言葉が出ないと言った様子だ。
「はぁ...はぁ...なんで、俺の肉体強化の動きがわかった....」
息切れを起こしながらも聞いてくる。
「そうだな〜幾つかあるけど聞く?」
あぁ、聞かせてくれという神城君に対して軽く返事をし話し出す。
「まず1つ目は攻撃が直線的だということ。そんなんじゃ攻撃を予想されたら絶対に攻撃が入らない。 そして、2つ目能力を過信しすぎること。それは、単調な攻撃にも繋がってるね。そして、3つ目は神城君自身が自分の能力の本質を理解してないことだね。」
その言葉に神城君は何も言い返せなかった。
「あとは、俺が今回相手だったことかな!」
俺は神城君に笑いかけ、スタジアムをでた。
読んでいただきありがとうございました!
バトル物って考えつく割にはなかなかうまい言い回しが出来ないものですね汗
それでも少しずつ頑張っていきます!
できればブクマやほかの作品を読んでいただけると嬉しいです!
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ではまたお会いしましょう