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『かつて通った道は』-所感-

作者: 文月優

はぁ、寂しいって気持ちは人間にとって深刻な問題ですね。歩いていると駄目でした。こんな気持ちになったのは久しぶりです。

一歩一歩、記憶を頼りに辿っていく道は。

 懐かしくて、けれど寂しくて。

かつては仲間と歩んでいた道を

。今は一人で歩いている。

舞い落ちる葉はすっかり枯れ葉色で、それを眺める私はすっかり大人になってしまった。

塾帰りに通った道も、仲間と一緒に騒いで通った道も。

今はひっそりと枯れ葉が敷かれていて。

足取りは軽くなくて、今にも止まってしまいそうで。

時折通る人も、すっかりと老人が多くなってしまった。

帰りにフルーツを買って食べたスーパーマーケットも。

いつのまにか閉まってしまったんだね。

昔と変わらずそこにあったたこ焼き屋さん。そこのタコセンの味は変わらなくて、私はそれを食べながら、ぼんやりと昔を思い出していた。

私はひとごみが嫌いだ。けれど、ここは私には寂しすぎる。

私の住んでいる地域も、いつかこうなってしまうのかな。

なんて考えると、だめだ。なにかが込み上げてきて抑えられなくなる。

記憶を頼りに歩いた道には、かつての輝きなんてなかった。

楽しくて、優しかった記憶を私は辿って歩いていたけれど。

現実は記憶ほど優しくないんだね。

そんなことを思い知らされたみたいで、ちょっと嫌になった。



一人で歩くのと、誰かと一緒に歩くのとはこんなにも違うものなんだね。

読んでくださってありがとうございました!やっぱり過去の足跡巡りは大切な人と一緒にするといいですね。嫌がられますけれど!笑 ただ、今回は結構心に来ました。はい、グサッと。いててて。

皆さんは写真とか撮ったビデオとか見られるんですかね...。私の場合昔の写真とかあんまりないので、歩いてます。もっと撮っとけばよかったのかなぁとも思ったりしますが、やっぱり恥ずかしくて見れないと思うので、歩くのが私に向いているんだと思います。けれどなんだかんだで結構得られる物も多いです。なので皆さんにもお勧めさせていただきます笑。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 現在と過去の対比が様々な観点から並べられていて、沁みる詩だと思います。 見知った風景の移り変わりは当然だと思いながら切ないですね。
[良い点] 文月優さん。こんばんは(^_-)-☆。文月優さんの言葉サバキが素晴らしいなと、今回も思いました(=^・^=)。僕は自然に笑えること、泣いたこと、、、を詩にしているのですが、文月優さんに一度…
[良い点] 言葉のリズムが良いと思います。 枯れ葉が物語の良いアクセントになっていると思います。 [一言] 少し寂しい切ない気持ちになりました。 心の深いところにずしんと響くような作品でした。
2018/10/26 20:49 退会済み
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