表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/31

3ー3

 相変わらずクソみたいな接客だな。

 こんな店、現代じゃ絶対に行かない。行きたくない。食○ログ2.1だな。接客でマイナス2.9――アルバイトがいなかったら0.0だ。


 勇者と呼ばれる存在である屋敷仁やしきじんは腹を押さえる。


 つい先ほど出てきた料理が、箸をつける前に強奪されたのだ。


 怒り心頭である。


 とは言え、強奪を指示した黒幕は厨房に引っ込んでしまった。

 実行犯であるウェイトレスを咎めるのも違う気がする。


 と言うわけで、俺は、俺の料理を頬張る名前も知らないおっさんを睨んでいた。


「客を睨むのはやめろ。客商売の基本だぞ」


「お前が客商売を語るな!」


 人の料理を強奪し、その料理を他の客に出すなど、間違いなく客商売の基本ではない。


 そんな不条理がまかり通る世界などあってたまるか……この場所こそがそんな世界だった。


 転生したい。


 もう一回チャンスないかな? 


 今度また転生出来るなら転生特典で「俺に優しい世界」を要求しよう。


 俺は隣に座る勇者へと目を向ける。


「なにか僕ちんに用?」


「いや、なんでもない。」


〈僕ちん〉なんてふざけた一人称は、二度の人生で一度しか出逢わなかった。


 なんでお前がここにいる?


 他の奴らはこの神様とは別の神様に転生させてもらったとい言う。


 僕ちんこと《バラム王国の勇者》は、元神様ということもあってその能力は頭一つ突出していた。


 真のチートたる元神は唐突に席を立つ。


「僕ちんのδ定食あげる」


 こちらの返答を聞くよりも早く転移魔法を発動。


 その姿を消した。


 その直後、タウンチャイムが鳴った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ