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僕は人間をやめた。  作者: 小鳥遊 迅
3/4

選択と決断

〜赤い部屋〜

「うっうぅ」

何が起こったのだろうか。

視界がぼやけている。

「お目覚めだね?」

野太い声だ。

視界を凝らしてよく見てみる。

そこは真っ赤な広い部屋に豪華な服装をした20mほどの巨人が玉座に座っている。

隣には花園が...

「飛んでる!!?」

「そーだよ、京夜くん」

可愛い声だが呼ばれなれない名前に体が震える。

「お前が、永峰京夜か。」

巨人が喋る。

「そ、そーですが、これは何なんですか!ここは何処ですか!」

なんなんだここはとても不気味だ。

「そう焦るでない、まず私の名はデザイド。この世界、地球、宇宙全ての決定権だ。」

は??何言ってんだこの人!?決定権?意味がわからねえ!

「ここは転生の場だ。異世界へのな。」

異世界!?まてまてアニメやラノベでいう、異世界転生ってやつなのか!?ん?ってことは僕は死んだのか?

「僕は死んだのか?」

「あぁ屋上からの転落死だ。」

「そうですか…」

案外素直に受け取めることができた。


「でもお前は勇者かもしくは魔王を選べる。」


「こんな死に方したんだ転生するなら勇者だ。」

僕は次の人生くらいかっこよく死にたい。


「だめだよ。」

ずっと黙っていた花園が口を動かした。

花園いわく、もう一人勇者候補がいるのだと言う。

「それでも勇者になるよ!こんな無様な死に方をしてこれで魔王になったら次は勇者に殺されるんだろ!?それに勇者に憧れていたことだってあるんだ!」

「あなたが勇者になると彼は必然的に魔王になるの。」

「だから何なん...」

「彼が魔王になると地球を滅ぼすの!」

は?滅ぼす?何言ってんだ?

どーゆうことだ?

「永峰京夜、よく聞け。麻衣にはな未来視があるんだ。」

未来視?じゃあそいつが魔王なら確実ってことか。

「わからないよ!どーすればいいんだよ!」

「お願い!時間がないの!彼が魔王になったら地球は滅び、あなたの家族や大切な友達も失うのよ。」


       …家族…友達…失う…?


…こんな死に方をしてさらには、家族や友達も失う?ふざけるな!なんでこうなる!何もかも僕の運命?


なら変えてやるこの手で、人間をやめてでも!


「決めたよ。」

僕の決断は間違いではない。家族、友達、そして人類を密かに救った勇者だ。いや、勇者は多少の犠牲の後に害を排除する。なら僕は勇者よりも上を行った。

そして静かに口を動かす。


「魔王だ。僕は、魔王になる。そして僕は世界全てを支配する。支配することで平和を築く。地球も宇宙も何もかもだ!」


僕は魔王になることで世界を救った。

今回はかなり話が動きました。

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