12話 初勝利
ブックマークありがとうございます。
『【称号】引きこもりが解放者に変更されました』
巫山戯た称号がまた一つ消えたようだ。
中二病という称号もついでに消えてくれないだろうか。
俺の心の平穏のためにぜひ消えて欲しい。
そういえば、ヤキトリの主人という称号はあるのにネロの主人という称号がない。
ここにも俺への嫌がらせが伺える。
ちなみに、今の俺のステータスはこちら。
【ステータス】
名前:シュン
種族:人族
状態:平常
Lv.1
職業:無
HP 14/14
MP 15/15
攻撃力 13
防御力 8
魔力 15
抵抗力 15
はやさ 13
運 50
【スキル】
異世界言語翻訳
アイテムボックス
鑑定Lv.7
鎌術Lv.1
体術Lv.3
HP自動回復(微)
テイムLv.2
魔力感知Lv.1
魔力操作Lv.5
MP自動回復(微)
身体強化Lv.1
【魔法】
生活魔法Lv.5
【称号】
世界神レイナの知人
異世界人
解放者
ヤキトリの主人
設定小僧
中二病
【加護】
世界神の加護
最初よりかは強くなっているが、まだ弱い。
これから人がいる町などに向かうつもりだが、行く間に少しでもレベルを上げておきたい。
クラスメイト達と比べると、まだまだ力不足であることは間違えないのだから・・・。
「ヤキトリ、空から町がないか見てきてくれるか?」
「カァー!」
ヤキトリが町を探している間、ステータスを隠せたり、偽るスキルが習得できないか試す。
町に行ったときに俺のステータスを見られると問題があるからな・・・。
特に、異世界人の称号は見られる訳にはいかない。
それでは早速、ステータスが隠れて、他人から見えないようイメージする。
それは、ステータスが白紙で何もないような状態を想像し、その上から違うステータスを表示する感じだ。
『隠蔽を覚えました』
【隠蔽】
アクティブスキル。
対象を見られないように、違うもので覆い隠す。
レベルが上がれば上がるほど、隠蔽の強度が上がる。
さすが、世界神の加護。
直ぐにスキルを覚えることが出来た。
この隠蔽というスキルは、偽の情報で隠したら、そのまま隠し続けてくれるみたいだ。
ただ、レベルが上がるほど隠蔽の強度が増すとある。
おそらく、隠蔽を無効にするスキルもあるのだろう。
隠蔽のレベルを上げていく必要があるだろうな・・・。
まぁ・・・本来の目的である、ステータスを違うステータスで隠す事は出来た。
ちなみに、これが偽のステータスである。
【ステータス】
名前:シン
種族:人族
状態:平常
Lv.15
職業:テイマー
HP 150/150
MP 150/150
攻撃力 100
防御力 100
魔力 100
抵抗力 100
はやさ 100
運 50
【スキル】
鎌術Lv.1
体術Lv.3
テイムLv.2
身体強化Lv.1
【魔法】
生活魔法Lv.3
という感じに誤魔化した。
名前は偽名にして、俺が生きていることを少しでもバレないようにした。
称号はもちろん、見られると拙い加護や、前の世界であのハゲから貰った異世界言語、アイテムボックス、鑑定は隠させてもらった。他のスキルも念の為、減らしておいた。
え?レベルとステータスが高い?
それぐらい、見逃して欲しい・・・。
まぁ…適当に考えたステータスだから、追々変えていく必要はあると思うが・・・。
それまで、このステータスで行かせて下さい。
少しの間だけでも俺に夢を・・・。
「カァー」
そんな馬鹿なことをしている間にヤキトリが戻ってきた。
「ありがとう、ヤキトリ。それで町は見つかったか?」
「カァー」
「でっかい教会?。ご主人、そこへ向かうのかい?」
「あれ?ネロはヤキトリの言っていることがわかるのか?」
「わかるよー」
「それは、助かる。俺はニュアンスでしかわからなかったからな」
「それじゃ…これからはヤキトリの言ってることを教えるね」
「それで、ヤキトリは何て言ったんだ?」
「あっちにでっかい教会があるって…それ以外には見つけられなかったみたい」
おそらく、そのデカイ教会というのは、俺を召喚した所かもしれない。
態々、自分から姿を見せに行く必要はない。
ならば、俺が取る行動は・・・。
「そこは、俺が召喚された場所かもしれない。だから、俺達は反対の方向に向かう」
少しでも離れて置いた方がいいと判断した。
「わかったよ」
「カァー」
俺達は、教会とは反対の方向へ進もうとしたが、茂みが僅かに動いた気がした。
『気配察知を覚えました』
新しいスキルを覚えたようだが、今はスキルを確認している余裕はない。
身構えると、茂みから濃い緑色をして、汚い腰巻きをした子鬼のようなものが1匹飛び出してきた。
名前:
種族:ゴブリン
状態:平常
Lv.5
HP 30/30
MP 5/5
攻撃力 15
防御力 10
魔力 3
抵抗力 5
はやさ 8
運 10
どうやら、これがゴブリンというものらしい。
強さは俺と同じぐらいで、牙が鋭く見え隠れしている。
アニメやゲームで見るより、リアルな分迫力が桁違いだ。
観察していると、ゴブリンから仕掛けてきた。
「ギィギ―!」
ゴブリンが迫ってくるが、俺は恐怖で縮み上がって動けなかった。
それがわかっているのか、ゴブリンは俺に張り付き噛み付こうとする。
咄嗟に左腕で顔を隠すが、これ幸いにとゴブリンは俺の左腕に噛み付いてきた。
「ぐあああああああ!!」
「「ご主人!(カァー!)」」
ネロとヤキトリの心配そうな叫びが聞こえるが、それ処ではない。
左腕に激痛が走り、今にも噛み千切られそうで、死の恐怖が俺を襲う。
一気に体温が冷たくなったかのように、背中にヒヤリと寒気を感じる。
そこから、体温が急激に熱くなり、なんとしてでも生き残るという意志が俺の中から込み上げてくる。
俺は、例え左腕を失おうとも、目の前のゴブリンを倒すということで、頭が一杯になる。
歯を食いしばり、左腕に噛み付いているゴブリンを思いっきり地面へ叩きつける。
そのとき、己の体重も載せて、ゴブリンへのダメージを少しでも与えようとする。
地面へ叩きつけられた衝撃で左腕が口から離される。
透かさず立ち上がり、身体強化を掛けた右の肘鉄を、ゴブリンの腹へ自由落下の勢いと体重を載せ、最大限の一撃をお見舞する。
「ギュブウウーーーーーーー!!」
内蔵へのダメージと背骨が折れる感触が腕へと伝わってくる。
確かな攻撃が与えられたと思い、ゴブリンから離れる。
しかし、ゴブリンはまだ息絶えていないようだ。
止めを刺すべく、起き上がれないゴブリンへ近付き、その醜い形相を晒す頭部を踏み抜いた。
さすがに頭部を失ったゴブリンは息絶え、勝利の喜びよりも、生きているという安堵が勝り身体の力が抜け、その場にへたり込んでしまった。
「ご主人!大丈夫かニャ!?」
「カァー!?」
ネロとヤキトリが駆け付けて来てくれる。
「ああ…なんとかな・・・」
ネロやヤキトリの姿を見たら、思い出したかのように左腕が痛み出す。
「うぐっ・・・!」
「ちょっと待っててほしいニャ!」
そう言うと、ネロは茂みに入って行き、直ぐに出てくる。
手には雑草を持ており、その草を石で磨り潰した後、俺の左腕の傷口へとすり潰した草を塗り込みだす。
「痛でえええええええええ!?」
「薬草ニャ!しばらくすれば、痛みも引くニャ!」
そうは言うが、この痛みは塗られる前より酷い。
あまりの痛さに腕はブルブル震える。
俺は、回復魔法があるのならば、最優先で覚えなければならないと心に固く誓ったのだった。
読んでいただいてありがとうございます。
前話の誤字と飢餓人の称号が消えたことを追加しました。
もし、誤字など気が付きましたら、感想にて教えて頂けると有り難いです。
自分でも確認はしていますが、見逃してしまうこともありますので、
良かったら宜しくお願いします。
ついでに、感想や評価をして頂ければ、書き続けるモチベーションにもなりますので、
良かったらお願いします。
ブックマークやPVが少しずつ上がっていて、読んでいただけているんだなぁ~と
いつも嬉しく思って感謝もしております。
これからもよろしくお願いします。




