異色短編2 終わり
はい、皆静かに。先生が話をしますよ。
鈴木くん、席についてください。はい、ありがとう。
今日はみんなに、「世界の終わり」について話そうと思います。
ーなんでそんな話するの?
まあ、いいじゃないですか。先生はなにか、衝動的にこの話をしたいと思ったのです。
さて、今の世の中、世界が急に終わる要因はたくさんあるのではないでしょうか?
ーんな訳あるか!
いや、意外と多いんですよ。
突然核戦争が始まって、原爆が落とされるかもしれません。
大きな隕石が墜ちてくるかもしれません。
太陽が何かのはずみで爆発するかもしれません。
ーいくらなんでもそんなことは…
いいえ。確かにそうなる確率は極めて低いです。
しかしです。その可能性はゼロではありません。わかりますよね。
そもそも、この宇宙に、私たちが存在していること自体、先ほど話したことのように奇跡なんです。その奇跡あったぐらいだから、世界の終わりなんてショボくないですか?
ー先生頭大丈夫?
はい。大丈夫です。佐藤くん、そういう発言はかなり人を傷つけるのでやめましょう。
世界の終わりなんて、意外とコロッとくるんです。皆さん、なんで先生がこんなことを話したかわかりますか?
一日一日を、大切に生きましょう、それが先生が伝えたかったことです。
わかりましたか?
これで先生の話を終わります。
今日の先生の話、意味わかんなかったよな
それな。いくらなんでも世界の終わりなんて、くるわけないよな。
うん。
じゃあ帰
ー終わりー