あとがき
『異世界に行ったとして本当に順応できるのか?』といった所から本作は始まりました。といっても言葉も分からず力も無くといったようにはせず、ある程度の能力と知識を持ってと言う前提を置いてから話を進めることにしました。それには色々理由があるのですが、結果から言えば言葉も分からず力もないという条件で進めた場合、数話でバッドエンドを迎える事がかなりの確率で想定されたためでした。色々考えた結果、困った度にご都合主義的な展開をさせるよりも最初に1回だけという限定でしてしまおうと考え、一定の知識と能力を与えることになりました。
以上のような経緯を書こうと決めました。簡単に言ってしまえば、『ファンタジー世界にいまどきの高校生が行ったらどうなるか』という所でしょうか。その結果、主人公設定が普通に決断できず、力を問答無用で使うこともできずとファンタジー小説の主人公とは真逆なものとなりました。そして、たびたび指摘されることもありましたが、ぐちぐちと同じ事を悩み過ぎているというのも作者的にはこんなものだろうと納得して書いてきたつもりです。すぐに決断を下せるというのは美点だと思いますが、そうでない人の方が多いのではないかと個人的には思います。その結果、主人公が駄目人間街道を全力で進んでいってしまいましたが。
それと、あっさりしすぎているといった指摘や唐突すぎるという指摘を受けるとは思いますが最終回もこういった形にしようと決めていました。あくまでこの作品は『異世界に行ったとして本当に順応できるのか?』といったものであり、順応できるかどうかが決まる時までが小説の目的としていた所でした。本文でも書きましたが、スタートラインに立つまでの過程を書いてみようと思っていましたので、スタートラインに立ったあの時を持ちまして終りを迎えさせていただきました。今後、主人公が活躍するかどうかは読者様の御想像にお任せしたいと考えています。
本作が初めてのオリジナル小説だったので大変拙いものとなってしまいましたが、こんな拙作に最後までお付き合い頂きありがとうございました。




